足底筋膜炎の原因・症状・治療法

· 9月 26, 2017
足底筋膜炎とは足底筋膜が炎症を起こしている状態で、かかとの部分に強い痛みが生じます。本記事では、その原因、症状、そして治療法をご説明します。

足底筋膜炎とは?

足底筋膜炎とは、足の付け根からかかとまで、足裏のかかとの骨から足指の付け根まで膜のように薄く幅広い腱が張っている足底筋膜に、小さな断裂が起こることで炎症が生じ、かかと全体に痛みが生じる病気です。

また足底筋膜炎は、かかとの痛みの主な原因の一つです。

足底筋膜炎を発症するリスクの高い人:

  • 同じ動きを繰り返すスポーツ選手
  • オーバープロネーション(ランニングなど着地の際に足首が内側に傾く状態)
  • 関節炎や糖尿病患者
  • 足に合わない靴
  • 扁平足
  • 年齢が40歳以上
  • 肥満
  • ホルモンの乱れ

ご存知ですか?:足底筋膜炎の痛みをテニスボールで緩和する方法

足底筋膜炎の症状

足底筋膜を使いすぎることで、組織に複数の小さな断裂が起こります

繰り返し起こる断裂により炎症が起こり、かかとの痛みを引き起こします。

一瞬で起こる痛みではなく、繰り返し断裂を繰り返すことで最終的に痛みが生ずるため、慢性的な痛みと定義づけられます。

足底筋膜炎の原因

筋膜の損傷が起こる原因は様々ですが、環境要因、姿勢、または遺伝的要因などが考えられます。

日本整形外科学会サイトでは、足底筋膜炎(または足底腱膜炎)は、足の慢性障害の一つとされています。

足底

また足に合わない靴の使用、姿勢の悪さ、筋膜を過剰に使う生活、筋膜と関連する筋肉の柔軟性のなさ、そしてオーバープロネーションなどが、深刻な痛みを発症する原因だと考えられています。

継続的な身体的活動

過剰な運動は、足底筋膜炎の主な原因の一つです。

ランニングやジャンプなどの運動を繰り返すことで、足底筋膜が強く伸ばされて症状を発症します

足底筋膜炎の発症原因となる動きをやめない限り症状や痛みが悪化します。

ランナーやサッカー、バトミントン、テニスの選手などが最もリスクが高い運動選手のグループに属します。

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解剖学的に見る足

解剖学的に見ると、足底筋膜とは踵骨と呼ばれるかかとの骨から足裏の前方までに広がる厚さの強い繊維組織帯をいいます。

足のアーチを維持して衝撃を吸収しながら私たちの体のバランスを保つため、歩行時などに重要な役割を果たします。

足底筋膜に、運動など様々な要因で継続的に強い圧力と刺激を継続的に加えることで、微細損傷を継続的に受け、足底筋膜炎を発症します。

足の骨

足がどのように地面につくかも解剖学的な構造において大切な要因とされています。

扁平足やオーバープロネーションと呼ばれる足底筋膜が内側に傾きがちな場合は、組織への過剰は圧力により損傷が起こりやすく、足底筋膜炎を発症するリスクが高まります。

足底筋膜炎に関連する疾患

関節炎や糖尿病は、どちらも腱に炎症が生じるため、足底筋膜炎と密接に関わっています。特に40代以上の方は、関節炎や糖尿病が、足底筋膜炎を引き起こすことがあります。

靴の種類

自分の足に合う靴を履いていない人や、ソールと呼ばれる靴の中敷きが、体重を効果的にサポートしていない場合に足底筋膜炎を発症します。

足に合わない靴を履き続けると、足底筋膜炎をはじめとする足の問題を発症する原因となります。

また足底筋膜炎という点から見るとハイヒールは絶対に避けるべき靴です。

痛みの種類

  • 朝悪化する痛み
  • 慢性的な痛み
  • 刺さるような痛み
  • 燃えるような痛み
  • 徐々に悪化する痛み

夜間の就寝時には足が硬直するため、朝起きた時に痛みが悪化する傾向にあります。また足の組織が徐々に伸ばされて温まる日中には、痛みが和らぎます。

痛みが徐々に悪化して指骨にまで痛みがおよび、つま先を動かすだけで耐えられないような痛みを発症するケースもあります。

足のレントゲン

足底筋膜炎によく見られる症状が骨棘ですが、骨棘が見られないものもあります。

足底筋膜炎の症状が長引きながら適切な治療が行われない場合、歩き方に変化が生じ、膝、腰、首などの痛みを引き起こす原因になります。

足底筋膜炎の治療法

  • 理学療法
  • 非ステロイド性抗炎症薬
  • コルチコステロイド
  • 装具療法
  • 機能的なテーピング
  • 足にあった靴を選ぶ

治療期間中は運動を行わないことが大切です。

運動が痛みや症状を悪化させます。ただし、ヒラメ筋や腓腹筋のストレッチは1日を通じて行なってください

一部の専門家は、就寝中にも筋膜をストレッチすることができる装具を推奨しています。

また、最終手段として体外衝撃波や手術がありますが、これは症状が深刻で慢性化した場合にのみ用いられます。

回復期間は患者によって異なります。

参考サイト:日本整形外科学会