心雑音とは?
心雑音(しんざつおん)というものをご存知でしょうか。あまり耳にする機会のない単語なので、存在を知らない方もいらっしゃるかもしれません。
心雑音とは言葉の通り、心臓の雑音のことです。医師は心音を聞いて診断します。血液が心臓弁や心臓近くの血管に流れる時に特徴的な異常音を発します。雑音は、鼓動と調和せず、音律は乱れているものです。
その異常な音は心臓の “雑音”で、心臓弁の小さな欠陥が原因です。弁の開閉時に空気の流れが速くなったかのような音をたてます。
心雑音を発症する人の特徴
心雑音の種類は以下の通りです:
- 先天性: 生まれた時から患っているケースです。実のところ、子供にはよくある事で、”良性の雑音”が大半なです。このケースでは、心機能と経過を観察するだけで十分です。しかし、状況によっては一方の心臓弁(血液の流れを促す扉の役割)が機能しない先天性異常が発生していることもあります。その場合は深刻です。経過観察中に発見が可能なので、医師が継続的に経過を観察することが非常に重要です。
- 後天性: 心雑音には突発性のものもあります。しかし、50歳を超えた患者がほとんどです。
一般的な症状
心雑音の要因は、先天性の病歴と必ずしも関係があるわけではありません。疾患や感染症で心臓弁が傷つき損傷して発生することもあります。まず、考えられる要因を挙げていきます。
- 感染症
- 心臓弁不全
- 心臓壁の開口(心室中隔欠損または心房中隔欠損)
- 発熱
- 貧血 (赤血球の減少)
- リウマチ性発熱
- 心内膜炎
- 心臓発作での左の心臓弁損傷
上記は全て心臓の扉の役割をする弁が閉まりづらくなったり硬直することが要因となり、正常な血流を維持できなくなります。
他の症状
雑音以外の症状がないか確認し、”良性”かを確かめましょう。また、定期的な検査が欠かせません。深刻でなくとも、管理しておいた方が確実です。“異常な”雑音や重篤な場合は大抵症状がすでに起きていることが多いです。以下に、心臓疾患可動化を判断するポイントを挙げます。
- 倦怠感
- 首の静脈が顕著に浮き出ている
- 指先の肌が青みがかっている
- めまい、立ちくらみ
- 胸痛
- 食欲不振
- 腫脹
- 異常発汗
心雑音の種類
医師は雑音を診断し、音量、継続時間、音質を分析し、種類を判別します。その後、重度別に分類します。以下は主要な心雑音です:
- 収縮期雑音: 心筋が収縮している間に起こる心雑音。
- 拡張期雑音: 鼓動間で筋肉が弛緩している間に起こる心雑音。
- 連続性雑音: 心周期内で常に起こる心雑音。
心雑音は全て心疾患の兆候なのか?
答えはノーです。全てが心疾患の兆候になっているとは限りません。 貧血や発熱で雑音が発生し、しばらくして治まることもあります。専門医が適切な分析を行い、心電図やエコー検査で判別することが大切です。これらの検査は全く害がなく、心臓の組織と働きを調べるのに適しています。
健康が一番です。体と心臓が発するサインに少しでも気付いたら、医師に相談しましょう。