新生児を世話する際のアドバイス
母親になるという事は身体的精神的に大きな変化をもたらします。新しくこの世に誕生した赤ん坊は、100%母親に依存しています。だからこそ生まれる前から準備をし、新生児の世話の方法を理解しておくことが非常に大切です。
新生児の世話をする
生まれたばかりの赤ちゃんと家に帰ってくると、多くの感情が湧くことでしょう。
自分の赤ちゃんにこれから一緒に住む家を見せることに興奮しているでしょう。しかしその一方で、自分が母親として赤ん坊のニーズを満たすことができるか疑問に感じたり、不安な感情が湧き出ているかもしれません。
親だからといって、全てを知っているわけではないのが現実です。子供のことを知り、理解をするには時間がかかります。特にそれぞれの子供が異なる性質や性格を持っていることを考慮すれば、子育ては非常に努力のいるプロセスだということがわかるでしょう。
今回は、生まれてから数ヶ月の間、新生児のケアに役立ついくつかのアドバイスをご紹介したいと思います。
健康診断
赤ん坊が生まれたと同時に、赤ん坊の状態を測定するアプガーテストを行って出産直後の健康状態をチェックしなければなりません。心拍数、泣き声や呼吸数、筋肉の緊張、刺激への反応、皮膚の色などの評価基準について点数付けをし、合計点で判定されます。
結果に応じて、必要であれば医師は発育に必要な治療計画を立てます。
家で過ごすはじめての日
医師や看護師のアドバイスを得られるなくなるという意味で、赤ちゃんを連れて初めて家に帰ってきたその日が、一般的には一番大変だと言われています。家に帰ってきてパニックに陥らないように、あらかじめ起こりうる問題を考え、医師や看護婦に対処方法をたずねておいてください。
そうすれば、新生児が家にやってきたときも落ち着いて心の準備ができているでしょう。今回は、新生児の世話をするにあたって役立ついくつかのガイドラインをご紹介します。
ご存知でしたか?:
新生児に絶対してはいけない8つのこと
健康と衛生
感染症や病気を避けるために、新生児に触れる前は必ず石鹸を使って体を十分に洗ってください。
病人との接触を避けましょう。新生児の免疫力は非常に低いので、1番良いのはウィルスやバクテリアへさらされる可能性がある環境を避けることです。
環境に気を配る
換気をしっかりしましょう。暑くなりすぎないように温度を調節することも大切です。ほこりや煙が赤ちゃんの健康に悪影響を与える可能性もあるので、空間を清潔に保つ必要があります。またうるさい音をなるべくシャットアウトしましょう。
赤ちゃんは光に敏感なので、フラッシュ撮影は避けて下さい。赤ちゃんの前で携帯電話や電子機器を使うのもなるべく控えましょう。
授乳
はじめのうちは、母乳を与えるのも一苦労でしょう。しかし、赤ちゃんが母乳をうまく飲めなくても心配しないでください。病院で教えてもらった方法に従ってください。新生児の呼吸を妨げずに母乳を吸うのを助ける方法ですので、次第に赤ちゃんも上手に飲めるようになるでしょう。
新生児が欲しがる時はいつでも母乳を与えましょう。授乳は1日およそ8回、4時間以上開かないようにしてください。はじめのうちは母乳があまり出ないかもしれませんが、赤ちゃんが飲み続け足りなくなればなるほど、母乳が生産されます。
栄養豊富な母乳
赤ちゃんを生まれた時から母乳で育てることが大切です。初乳として知られている最初の母乳は、後のものより非常に栄養素が高いです。この母乳は、赤ちゃんを病気から守り、栄養価の高いタンパク質や交代を豊富に含んでいます。
1日に1回、胸を中性石鹸できれいに洗うことを忘れないでください。新生児が口腔疾患にかからないようにするために重要です。
授乳の初期には、胸に痛みや腫れを感じることもありますが心配しないでください。これは母乳の生産量が増加しているのが原因です。
不快感があるかもしれませんが、両方の乳房の母乳を空っぽにして、授乳をし続ける必要があります。必要であれば医師に痛みを和らげる治療をしてもらいましょう。
こちらもご参考に:
初めてママになる人へ:赤ちゃんを迎えるにあたって
泣く
赤ちゃんが泣く事は、経験の浅い親にとって、最も恐れパニックに陥ることの1つです。はじめのうちは赤ちゃんが泣いている理由が分からないので、途方に暮れるのも不思議ではありません。
生まれて数日間は、新生児が常に泣いているような気がする可能性が非常に高いことを覚えておいてください。不安を感じるでしょうが、リラックスすることを心がけましょう。泣くことは赤ちゃんが自分の欲求を表現する方法なのです。
お腹が空いているか、おしめが濡れているか、眠いか、寒いか暑いかなど確認してください。一緒に過ごすにつれて少しずつ赤ちゃんを理解できるようになるでしょう。そして赤ちゃんが何を必要としているか、どうすればそのニーズを満たしてあげられるか自然と学べるでしょう。
体温
赤ちゃんは大人と同じ体温ですが、より敏感です。はじめのうちは赤ちゃんが寒く感じているのか暑いのか見分けるのは少し難しいでしょう。
赤ちゃんの手足に触れることで確認できます。手足が冷たい場合は温める必要があります。しかし温めすぎないように気をつけてください。常識の範囲内で温めたり、小児科医の意見を聞くことが役に立つでしょう。
入浴
国によっては赤ちゃんは出産してすぐにお風呂に入ることができます。しかし他の文化ではへその緒が落ちてへそが乾くまで少なくとも1週間はお風呂に入れません。あなたがどの方法を取るのかは分かりませんが、ここでは新生児をお風呂に入れる際のアドバイスをご紹介します。
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しばらくお風呂に入れないことを選択した場合は、週に2回から3回柔らかいスポンジで赤ちゃんをきれいにしてください。中性石鹸(赤ちゃん専用)をつけたタオルかスポンジを温水で濡らして使ってください。
最もきれいな部分(目の周り)から始めて、最も汚れた部分(おむつ部分)に移動します。すすぐ際は清潔な暖かい水でもう一度タオルを濡らし、赤ちゃんの体から石鹸を取り除きます。
沐浴
沐浴させることを選んだ場合は、赤ちゃん専用の中性石鹸(1ヵ月経てばシャンプーを使用できます)、スポンジとタオルを使用してください。
毎日洗う必要はありません。赤ちゃんの肌を守る酸性度と天然脂肪を保つため2 、3日間をあけて沐浴させてください。
鼻をきれいにするのに吸引器は使わないでください。代わりに、粘液がくしゃみをしたときに出てくるように、あらかじめ沸騰してぬるくしたお湯を数滴つけてください。赤ちゃんの耳には、綿棒を入れないでください。代わりに濡れたタオルで外側をきれいにしてください。
お風呂を入れる際の室温にも気を配ってください。水温は35度℃〜37度を保ってください。
お風呂に入れているときは、決して赤ちゃんから目を離さないでください。一人にしないように、入浴用品を事前にしっかり準備しておいてください。
ベビー服
合成繊維の生地を避けて綿100%で作られた服を着せることをお勧めします。
洗濯は赤ちゃん専用または中性石鹸を選び、すすぎ残しがないようにしっかり洗いましょう。できれば新生児の服だけ別に洗ってください。
まとめ
新生児が必要とするケアは非常に細かく具体的であることがお分りいただけたと思います。今回ご紹介したものは、その一部で他にもまだたくさんのケア方法が存在しています。
いずれにせよ、母親と子供の両方が清潔さを保つことが必要不可欠です。赤ちゃんが病気になったり肌トラブルが発生するのを防ぎます。
赤ちゃんが成長し大きくなるにつれて、衛生対策は少しずつ変化しケアの方法も段々と手がかからなくなってきます。生まれて数ヶ月は大変なことが多いでしょうが、少しの間辛抱してください。健康な赤ちゃんは、あなたの努力の賜物なのです。
既にあなたが経験豊かな母親であるならば、周りで不安を抱えるプレママに、新生児のケア方法に関するアドバイスを与えてあげると良いでしょう。
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