心筋炎ってどんな病気?

· 6月 21, 2018
心筋炎とは、感染によって引き起こされ、心臓に影響を及ぼす珍しい病気です。

心筋炎は、心臓の筋肉の炎症です。この筋肉は心筋と呼ばれるもので、心臓を動かすはたらきがあり、収縮して血液を全身に送り、次に心臓に血液が流れ込むまで弛緩します。

心筋が炎症を起こすとポンプとしての役割が機能しなくなり、細胞がダメージを受けるため、健康に深刻なリスクを招くことになるのです。心筋炎は子供を含めたどの年代にも起こり得ます。

心筋炎の原因は?

鼻をかむ女性

心筋炎の要因の50%を占めているのは、ウイルス、真菌、寄生虫、バクテリアなどを介する感染症です。下痢や風邪、インフルエンザの後に起こることが多いとされています。

その他の一般的な原因には以下のようなものがあります

  • 薬品へのアレルギー反応
  • 重金属などの環境要素のよる影響
  • 放射能
  • 炎症を引き起こす自己免疫プロセス

また、関節リウマチや、リウマチ熱、全身性エリテマトーデスなどの疾患も心筋炎に関連しているといわれています。心筋炎の原因ははっきりさせることができない場合もあります。

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心筋炎のプロセス

心筋の炎症には、免疫機能がはたらくことで体が反応を起こします。抗体が炎症の原因に対抗するために送り込まれますが、それらの細胞から生成された物質によって心筋がダメージを受けるのです。

多くの細胞がダメージを受けると、心臓が弱まったり、炎症を起こしたります。このプロセスがあまりにも速く起こった場合は、心不全や突然死を引き起こすこともあります。

しかし、一般的には心臓はひとりでに治癒していきます。ダメージを受けた細胞や死んでしまった細胞が入れ替えられ、瘢痕(はんこん)組織が残ります。この組織は硬いため、心臓のポンプのはたらきには役に立ちません。

瘢痕組織が広範囲に渡ってある場合、うっ血性心不全や拡張型心筋症を引き起こす可能性があります。

心筋炎の症状

心臓を押さえる男性

心筋炎の症状はあまりはっきりしません。全く症状がないというケースもあるのです。

いずれにせよ、心筋炎には急性と慢性の両方があることを覚えておきましょう。それぞれには異なる症状があります。

急性心筋炎には心不全に似た症状があります。主な症状の例はこちらです。

  • 胸骨の裏あたりに強くて鋭い痛みがある
  • 頻脈
  • 皮膚や粘膜に青みをおびた変色や、青白さがある
  • 息切れ
  • 動悸
  • 肝臓や脾臓の炎症
  • 脚のむくみ

慢性心筋炎の症状は急性のものほど分かりやすくはありません。患者は、衰弱、疲労感、息切れ、食欲の変化、腕や脚の痛み、体重の減少などを経験することがあります。

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診断と治療


検査する医者

心筋炎の症状は特定しにくいものであるため、他の疾患と勘違いしやすく、診断は少々やっかいです。

一般的に医師が最初に行うのは、症状の有無を確認し、最近の感染歴を調べるための検査です。

心筋炎の疑いがある場合は、胸部のレントゲンを撮って肺に液体が貯まっていないか確かめます。ただし、最もよくある検査は心電図か心エコーでしょう。これらの検査をすると心臓のはたらきを細部まで調べることができます。

最も正確な方法は心内膜心筋生検です。心筋が炎症を起こしているかどうか直接結果を知ることができます。この検査は慢性心筋炎が疑われるときに行われるのが一般的です。

急性心筋炎は、多くの場合自然と治るものです。自然治癒し、後遺症のようなものが残ることもありません。ただし、より複雑なケースでは深刻な問題や死につながってしまったり、永続的な心疾患を引き起こしたりする可能性もあります。これらは全て、患者の健康状態や病気の要因によって異なるのです。