神経根障害の原因・症状・治療について

5月 30, 2020
もしかして神経根障害かな、と思ったら、医師に診てもらうのが最善です。適切な治療のためには、正確な診断が不可欠です。この記事では、神経根障害の原因と、判断に役立つ症状を説明します。

「神経根障害」という言葉自体は聞いたことがあるかもしれませんが、その意味はよくご存知でしょうか? 神経根障害を理解するには、まず脊椎について少し知る必要があります。

脊柱または脊椎は、椎骨によって形成され、骨を保護し、体が自由に動くことを可能にします。椎骨には両側に穴があり、体のさまざまな部分に繋がる神経が出ています。

椎骨から出る神経は「神経根」と呼ばれます。神経根障害は、その神経根で起こる神経圧迫です。では、その原因は? 症状はどんなものが? 今回の記事では、これらの質問に答え、既存の治療法についてもご紹介します。

神経根障害の原因

神経根障害の原因 神経圧迫
適切な治療法を選択するためには、神経根障害の原因を知ることが重要です。

神経根障害の原因は次のとおりです。

  • 椎間板の問題
  • 骨棘(こつきょく)
  • 靭帯の肥厚
  • 脊椎すべり症
  • 放射線
  • 糖尿病
  • 腫瘍
  • 重度の脊柱側弯症
  • 髄膜炎

上記のいずれかが原因となり、神経が通過する空間を狭め、神経を圧迫する状態に繋がります。

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症状

問題は神経根で起こるので、症状は通常、患部の神経が繋がる先の部位に現れます。一般に、症状は通常、下記の組み合わせで見られます。

  • 痛み。この場合、「神経根の痛み」
  • 筋力低下または筋肉制御の困難
  • 痛みの増加(痛覚過敏)
  • しびれとうずき

これらの症状が現れる場所は、神経根障害の部位によって異なります。

頸部神経根症

頸椎に対して起こる痛みです。このエリアの神経は、首と腕の筋肉と皮膚の感度を司ります。頸部神経根症では、しばしば腕、肩、または首に痛みが現れます。

たとえば、前腕の痛みや脱力感、指のしびれを引き起こす可能性があります。

胸部神経根症

これは胸椎の神経で起こります。このエリアの神経は、胸と肋骨の筋肉と皮膚の感度を司ります。時に医師ですらこの痛みを帯状疱疹によるものだと誤診します。胸部神経根症は、あまり一般的に見られる症状ではないからです。

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腰椎神経根症

これは腰椎の神経で起こります。このエリアの神経は、臀部や腰から足までの筋肉と皮膚の感度を司ります。結果、神経根症の症状は腰、臀部、脚、足先に現れます。

最も深刻なケースでは、括約筋の制御力が損なわれます。坐骨神経により圧迫感が起こる場合、最も一般的に症状が現れる部位は、腰から足の裏にかけてです。これは「坐骨神経痛」としても知られています。

治療

神経根障害の治療 理学療法
中には、理学療法と運動で十分に対処できる場合もありますが、薬物療法や他の治療法を必要とする時もあります。

神経が再び正常に機能し始めることで痛みはなくなるので、神経圧迫の原因を取り除くことを優先するべきです。

大多数の患者は、理学療法や運動で症状が軽減します。しかし中には、痛みが酷い場合に投薬が必要な場合もあります。

症状が現れてから問題が解決するまでの時間は、次の2つの要因に依存するため、人によってそれぞれ異なります。

  • 症状の重症度。痛みが激しい場合、まずは痛みを軽減し、原因の治療に取り掛かります。
  • 神経圧迫の原因。骨折または腫瘍がある場合、外科での治療を必要とし、その治療法によってその後の対応が変わります。また、治療期間も人それぞれです。加えて、指示された運動を行うことで問題の緩和も見込まれます。

一口に「神経根障害」と言っても、非常に異なる治療法があります。したがって、医師による診断を受けることが重要です。原因が早期に特定されるほど、治療は成功します。

神経根障害かも、思うなら、医者にかかり、治療法を考えてもらいましょう。