シナモンの驚くべき8つの癒し効果

シナモンはスパイスとして料理に使われるほかに、高い薬用効果があり、健康を守るために大いに役立ちます。その驚くべき癒し効果をご紹介しましょう。
シナモンの驚くべき8つの癒し効果

最後の更新: 29 10月, 2018

コーヒーやデザートのスパイスとしておなじみのシナモン。料理に使われるだけでなく、生薬としてもすぐれた働きがあります。今回は、シナモンの持つ驚くべき癒し効果をご紹介いたします。あなたも、早速利用してみませんか。

スパイスの王様、シナモン

シナモンは、何千年もの間、さまざまな家庭療法に用いられてきました。シナモンの持つ薬用効果は、各種の研究と調査が重ねられた結果、近代科学によっても証明されています。

シナモンは、クスノキ科ニッケイ属の樹木の皮から作られるスパイス。熱帯地方で栽培されており、エジプトでは紀元前4000年ごろからミイラの防腐剤として使われていたとか。当時は非常に希少価値のある高価な品であり、ぜいたくな贈り物として王族たちにのみ用いられていました。

製造法は、シナモンの木の枝を切って樹皮をはがし、乾燥させます。乾燥させる過程でくるりと巻き上がり、スティック状になります。小さいものはそのままシナモンスティックとして、大きいものは砕いて粉にし、シナモンパウダーとして利用します。

シナモンの驚くべき癒し効果

幸いなことに、今日ではシナモンはたいへん手に入れやすくなっており、スーパーやコーヒー専門店など、どこでも販売しています。独特の香りのヒミツは、脂肪分の多い部分に含まれているシンナムアルデヒドと呼ばれる成分。これがシナモンのもつ薬用効果の大半をもたらしており、基礎代謝を高め、健康を守るために大いに役立ちます。

シナモンには2種類あります:

  • セイロンニッケイ―「真の」シナモンとも呼ばれます。
  • カシア(シナニッケイ)—近頃ではこちらが主流になっています。

シナモンの効能

シナモンは、独特の香りを持つ香辛料として料理に使われるほか、下記のような健康効果(科学的に実証済み)があります。

抗酸化物質

抗酸化物質は、フリーラジカルと呼ばれる物質がもたらす酸化的損傷から身体を守ってくれます。ある研究結果によると、シナモンには良質のポリフェノールが含まれているそうです。この研究では、オレガノやニンニクなど、26種類のスパイスが持つ抗酸化能力を比較していますが、トップはシナモンだったとか。

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抗炎症効果

シナモンには、身体の各部の腫れを軽減する働きがあるほか、感染症を抑える・損傷した組織を修復する・関節炎や痛風の症状を改善するなどの作用もあります。

心臓病のリスクを減らす

家族の中に心血管系疾患を患った方がいる場合、またはあなたご自身がハイリスク患者の場合(肥満・高コレステロール・高血圧)は、もっとシナモンを摂るようにしましょう。命に関わることもある心臓病ですが、シナモンにはそのリスクを軽減する働きがあります。2型糖尿病を患っている方は、1日にシナモンを1グラム摂ると、血糖値を抑えるのに非常に効果的です。

シナモンは、「悪玉」コレステロールと中性脂肪を軽減する役割もあります。いくつかの研究によると、シナモンは「善玉」コレステロール値を上げるほか、血圧を下げる効能もあるといいます。こういったことすべてが、心臓の健康を守るために役立ちます。

血糖値を下げる

上記のように、シナモンには血糖値を下げる作用がありますから、糖尿病の方は積極的に食生活に取り入れましょう。 シナモンを摂った後、血流に入るグルコース(ブドウ糖)の量が減少すること、また、消化酵素に働きかけて、消化管内での炭水化物の腐敗を防ぐこと、インス リンの輸送細胞にも働きかけることが判明しています。

シナモンの摂り方ですが、昼食または夕食後に、砂糖を含まないデザートにまぜたり、 コーヒーにふりかけたりすることをおすすめします。糖尿病患者に関する論文によると、シナモンは血糖値を30%まで減少させることが可能だとか。推奨されている1日の摂取量は、最高6グラムまでとなっています。

インスリン感受性を高める

シナモンが糖尿病に効くもうひとつの理由は、インスリンホルモンの感受性を高めてくれるから。インスリンは、基礎代謝と身体のエネルギーレベルを調節するために重要な役割を担っています。また、血液中の糖分を細胞に運ぶ働きもあります。インスリン抵抗性のある患者さんは、糖尿病だけでなく、その他の病気も引き起こしかねません。シナモンは、このリスクを軽減するのに役立ちます。

シナモン驚くべき癒し効果

神経変性疾患のリスクを下げる

神経変性疾患は、脳細胞の機能または構造が、だんだん失われていくのが特徴です。もっとも一般的な疾患は、アルツハイマー病とパーキンソン病。シナモンに含まれている2つの成分が、アルツハイマー病の引き金となる、脳内のタンパク質の異常沈着を防ぐほか、パーキンソン病患者の神経を守り、運動機能を向上させ、神経伝達物質の生成レベルを正常化するのに役立ちます。

がんを防ぐ

がんは、悪性細胞がどんどん成長することで起こります。シナモンとがん予防、およびがん症状の改善との関係については、長年研究が行われてきました。その結果、シナモンはがんを予防するための家庭療法となり得るという報告がなされています。

シナモンは、良性細胞の死を招く、腫瘍内の血管形成を抑える働きがあります。また、フリーラジカルの排出を促して、昨今急増している大腸がんなどを防ぐのにも役立ちます。

真菌感染症・細菌感染症と闘う

シナモンの驚くべき癒し効果

シナモンの主要有効成分(シンナムアルデヒド)は、真菌によって引き起こされる呼吸器の感染症など、ある種の感染症に効き目があります。また、サルモネラなどの細菌の繁殖を抑える・虫歯を防ぐ・口臭をなくすなどの働きもあります。


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