精製小麦粉を食べる事によって引き起こされる症状
精製小麦は便秘などに良くない、健康に重大な被害を及ぼす可能性を秘めているなどと警告されているにも関わらず、世界中で広く使われ続けている食材です。
精製された小麦粉は、その名の通り多くの精製過程を通過するため、最終的に栄養素や有効成分が失われるのが問題の一つです。
少量の摂取ならばさほど問題にはならないのですが、過剰に摂取すると体に深刻な影響を及ぼす恐れがあると指摘されています。
ただし、精製された小麦粉は、現代社会では非常に多くの食材に含まれているため、避けて食事をするのはかなり困難になります。
私たちができるのは、精製小麦粉が私たちの健康に与える影響をしっかり把握し、できる限り摂取を控えるよう試みることです。
1.糖尿病になる危険性を高める
毎日精製小麦粉を取り続ける人は、糖尿病にかかるリスクが高まります。
・精製小麦粉には単純炭水化物が多く含まれており、体のエネルギー源として働く以外に、血糖値を上げる作用があります。
・特に炭水化物であるアミロペクチンがそうです。これは糖分に変化し血中のグルコース値を引き上げます。
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2.肥満の原因になる
精製小麦粉を含んだ食材は肥満や代謝異常の原因となります。
・健康的に減量する妨げになる食材です。
・炭水化物が代謝速度を落とします。また血糖値を上昇させ、特に腹部の脂肪を蓄積させます。
・満足感を与えにくいので食べ物に対する不安感を募らせます。
3.消化不良
精製小麦粉は製造過程で約80%の繊維を失います。
その結果消化器官内や大腸内の病気を引き起こしたりします。
・繊維が少ないので消化しにくく、便秘や炎症を起こす原因となります。
・腸内の悪玉菌を増加させ、ガスや消化不良、痛みを引き起こす可能性があります。
4.炎症を伴う病気にかかるリスクを高める
精製小麦粉は、関節炎など炎症を伴う病気にかかるリスクを高めます。
・少量なら問題ありませんが、日常的に食べ続けると炎症に対する免疫システムの反応が鈍ります。
・グルコース値を不安定にさせ、その結果たんぱく質をエネルギーに変える過程を妨げると考えられています。
・タンパク質が蓄積すると「糖化」と呼ばれる現象が起こります。糖化は健康を害する炎症を引き起こすと言われています。
5.不耐の原因となる
食物不耐性は体内の炎症の原因となり、日常生活に支障をきたす消化に影響を与えます。
・精製小麦粉には消化不良を引き起こすタンパク質グルテンが多く含まれでいるため、消化不良が怒ると考えられています。
6.鬱のリスクを高める
精製された食物はそれを食している時は一時的な喜びを与えますが、炭水化物が蓄積する事によって鬱や自己肯定感の欠如に繋がることがあります。
・血中グルコース値を上昇させ脳内の化学物質を変化させます。そうすることで心身ともに疲れを感じるようになります。
・睡眠障害を引き起こし活動的な日常生活がおくりにくくなります。
・エネルギーを作り上げるどころか、疲労感やけだるさを招きます。
・そのため昼寝をしないと1日を乗り越えることが出来ないという事にもつながります。
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精製小麦粉を日常的に食生活に取り入れていませんか?
できる限り意識して、摂取量を減らしてみてください。
完全に食事から取り除くのは難しいですが、代わりとなる商品やそのレシピが数多く存在します。
現段階では、精製小麦粉が体に悪いと感じることは少ないかもしれませんが、一度摂取量を量を減らしてみると、どれだけ体に悪影響を及ぼしていたのか気づくでしょう。
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