サピオセクシュアリティ:知的な人の魅力

15 1月, 2020
知的さや賢さは、人間の持つ魅力の一つですが、一部の人にとって誰かに惹かれるときの決定的な要因になることがあります。今回の記事では、サピオセクシュアリティについて学びましょう!

サピオセクシュアリティという言葉は、近年使われるようになった恋愛などに関連する用語で、ラテン語の「賢明」を意味するサピエンスに由来し、知的で賢い人々に惹かれたり性的な魅力を感じることを指します。

サピオセクシュアリティという言葉は、比較的新しい言葉ですが、その概念はとても古いものです。

紀元前380年、プラトンはその著書「饗宴」で、愛と知性の関係について言及しています。

昔から知性は、多くの人にとって魅力的な人間の特性の一つでしたが、サピオセクシュアルの場合は、知性が相手に魅了される最も大きな要因の一つであり、知性に性的な魅力を感じることもあります。

身体的な魅力からサピオセクシュアリティへ

サピオセクシュアリティ:知的な人の魅力 笑顔のカップル

身体的な魅力だけで、相手を好きかどうか決まるわけではなく、性格や身体的な魅力をはじめとする様々な要因が合わさるように、相手に惹かれていきます。

人間の身体的な魅力は、出会い系アプリ、一目惚れ、または政治家に投票するときなど、第一印象が大切な場面で重要を果たすため、その人が気づいているかどうかに関わらず、外見に気を配る人が多くいます。

ただし、身体的な魅力だけでは、相手に惹かれているかどうかを判断することはできません。

通常は、その人自身を構成する、性格、思考、行動、または日常生活での態度などが、惹かれる要因になります。

また、ある要因が他の要因よりも大きな位置を占めるのは個人の趣味によって異なります。

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脳のエロティシズム

サピオセクシュアリティにおいては、身体的要因と人格を考慮に入れますが、新しいアイデアや、知的で話題が豊富な会話により惹かれる傾向があります。

サピオセクシャリティーの人は、相手が持つどのような特性よりも、会話で得られる知識の深さや知性に魅了されるため、言葉が、コミュニケーションの道具であるだけでなく、誘惑の道具ともなります。

さまざまなタイプの知性

知性とは、高い認知能力や豊富な知識と深い関わりがありますが、多くの研究者は、知性の定義をより深く掘り下げています。

「多重知能理論」の著者であるハワード・ガーデナーや、「感情知能」の著者であるダニエル・ゴルマンは、知性という概念を、他の多くの要因へと広げています。

これは、サピオセクシュアルの人々が、学術的な知識や複雑な問題を解決する能力だけでなく、創造的で感情的に成熟した人や高いコミュニケーション能力を持つ人に惹かれることを意味します。

サピオセクシュアリティの特徴

サピオセクシュアリティ:知的な人の魅力 会話をする2人

サピオセクシュアルな人々とは、一般的に広い心を持った人で、新しいことに魅了されやすく、新しい知識の取得や獲得を常に望んでいます。

近年は、知性の定義がはるかに広くなっているため、サピオセクシュアルの人の特徴も一般の人々とさほど変わらないかもしれません。

そのため、私たちと共通する特徴を持っていることも少なくありませんが、ここでは、より具体的な特徴をご紹介します。

  • 自己認識が高い人
  • 広い心を持つ人
  • 知性が高い人
  • 真新しいものに魅了される人
  • 思慮深い人
  • 常に学ぶことを忘れず、新しい知識を習得するために時間を費やす熱心な人
  • 深い内容の会話に心惹かれる人

男女の性別に関わらずサピオセクシュアルの人はいますが、一般的に女性の方が多い傾向があります。

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マイナス面

知性は人間の持つ特性の一つであり、前向きなものですが、他者の認知能力に惹かれて性的魅力を感じるのは、有害になるケースもあります。

これは、相手を理想化する傾向がある自尊心の低い人の場合、別の誰かに真実とは違う人間像を投影しやすく、相手は自分を傷つけて不安を感じる傾向があるからです。

相手の特性を認識して賞賛するのは、恋愛関係においてとても健全な行為です。

これは知性だけではなく、その他のすべての性格や特性に当てはまります。

ただし、どのような関係においてもお互いのバランスが保たれていることが大切です

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