細菌性膣炎に効く5つの自然療法
細菌性膣炎とは、女性のデリケートゾーンの病気の一つで、膣フローラのバランスの乱れが原因です。
膣フローラとは、デリケートゾーンを感染から守る機能を持つ健康的な細菌です。
細菌性膣炎は女性にとっても不快で苦痛とも言える状態で、有害な細菌が存在することで、膣のおりものが黄色味を帯びたり、よりねっとりとしたり、嫌な臭いがするなどの変化を起こります
さらに、デリケートゾーンの痒み、炎症、赤みを帯びるなど様々な不快な症状が現れ、性欲にも影響を与えてしまう場合があるため、できるだけ早く状態を改善させる必要があります。
本記事では、細菌性膣炎を発症した時にぜひ活用したい、有害な微生物の増殖を抑え、pHを整え、症状を緩和する効果が期待できる自然療法を5つご紹介しましょう。
1. アップルサイダービネガー
アップルサイダービネガーには有機酸が含まれており、外用することで膣フローラを整え、細菌感染や臭いを改善する働きをします。
アップルサイダービネガーの抗炎症作用や抗菌作用はデリケートゾーンの皮膚の炎症を抑え、健康的な細菌の成長を促進するのに役立ちます。
材料
- アップルサイダービネガー 1/2カップ(125ml)
- 熱いお湯 5カップ(1250ml)
作り方
- アップルサイダービネガーを熱いお湯に入れて薄めます。これをお風呂に入れましょう。
使い方
- 作った液でデリケートゾーンを洗い流すか、10分間デリケートゾーンを浸しましょう。
- 症状が改善されるまで毎日続けましょう。
こちらもお読みください『アップルサイダービネガー/8つの利用方法』
2. クランベリージュース
クランベリーにはビタミンCや抗酸化物質が非常に多く含まれています。そのため、100%天然のクランベリージュースは、膣感染の症状緩和に是非取り入れたいジュースです。
クランベリーに含まれる栄養が免疫系を強化し、有害な細菌に対する体の反応を改善するのに役立つと言われています。
材料
- 新鮮なクランベリー 1/2カップ(75g)
- 水 1カップ(250ml)
- ハチミツ 大さじ2(50g)
作り方
- クランベリーと水をブレンダーに入れ、攪拌します。
- でき上がったらハチミツを加えて甘みをつけ、すぐに飲みましょう。
飲み方
- 1日2回、膣炎の症状が改善されるまで飲みましょう。
3. 過酸化水素
過酸化水素には抗細菌作用、殺菌作用がありますので、健康的な膣細菌の活動には影響を与えず、過剰なおりものや痒みを抑えてくれる効果がが期待できます。
材料
- 過酸化水素 大さじ3(30g)
- 水 3カップ(750ml)
作り方
- 水を火にかけ、沸騰しない程度に温めます。温まったら過酸化水素を加えましょう。
使い方
- 膣の外側をこの液で洗い流します。1日2回まで行うことができます。
- 症状が改善されるまで毎日続けましょう。
こちらもお読みください『過酸化水素水を家に置いておくべき/12の理由』
4. オレガノオイル&ココナッツオイル
オレガノオイルとココナッツオイルには、どちらにも抗細菌・抗炎症作用があり、膣の感染のコントロールを助ける働きをします。
これらの天然活性物質は、嫌な臭いや黄色味を帯びたオリモノの状態を改善するだけでなく、膣フローラの活動を整えてくれます。
材料
- ココナッツオイル 大さじ2(30g)
- オレガノオイル 小さじ1/2(2g)
作り方
- 肌につけて心地よい程度にまでココナッツオイルを温めます。
- ココナッツオイルとオレガノオイルをしっかり混ぜましょう。
使い方
- コットンボールを混ぜ合わせたオイルで湿らせ、デリケートゾーンの外側に優しく塗布します。
- 1日に2〜3回繰り返しましょう。
5. カモミールティー
カモミールを使った方法には抗炎症効果のありますので、細菌性膣炎のかゆみや刺激を減らすのに役立ちます。
カモミールの花には、膣のpHを整え、有害な細菌の増殖を妨害する効果のある天然の抽出物が含まれています。
材料
- カモミールの花 大さじ3(30g)
- 水 2カップ(500ml)
作り方
- お湯を沸かしてカモミールを入れ、15〜20分蒸らしましょう。
- 濾してから利用しましょう。
使い方
- カモミールティーを膣やその周辺にスプレーします。刺激を受けている部分にかかるようにしましょう。
- これを1日2回繰り返して感染状態を早めにコントロールしましょう。
おりものが普段と違うと思ったことやデリケートゾーンから嫌な臭いがしてきたことはありませんか?
このような症状が現れたら、すぐに婦人科を受診して適切な診断と指導を受けることが大切です。
そして医師の指導のもとで今回ご紹介した方法をお試しください。
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