ローフードとは? メリットとリスクについて

生食志向としても知られるローフードという食事法は、基本的に調理されていない食べ物を自然の状態で食べることであり、とても簡単に実践することができます。
ローフードとは? メリットとリスクについて
Sergio Alonso Castrillejo

によってレビューと承認されています。 薬剤師 Sergio Alonso Castrillejo.

によって書かれた Eliana Delgado Villanueva

最後の更新: 06 12月, 2022

話題の食事法「ローフード」に興味はあるけれど、何から始めていいのか分からない? この記事では、この食事法の実践の仕方およびメリットとリスクについてご紹介します。

ローフードとは?

生食主義としても知られるローフードという食事法は、とても簡単に実践することができます。この食事法では、基本的に食材を調理せずに自然な状態で食べます。例外や条件がいくつかあるので、下記にてご案内します。

この食事法は非常に高い栄養価を摂取することができ、メリットが大変多くあります。調理された通常の食事に含まれるほとんどの栄養素を摂取することができるので、特にビーガンの食事法を実践している人には知っておきたい食事法でしょう。

ローフードとは、主にオーガニック野菜である生の食材(ローフード)を食べることを基礎としています。

ローフード

また、フルーツ、塊根類、塊茎類、野菜、シード(種子)、ナッツ、海藻、スプラウトも食べることもできます。

さらに、48℃以下で調理された食べ物は栄養素が失われにくいので、乾燥食品を取り入れることもできます。

ローフードのメニュー

メニューを決めるにあたって、適切な食べ合わせ方法を知っている必要があります。そのため、この食事法の原則やルールが重要になってくるのです。

この食事法を実践する際に食べることができる食べ物はたくさんあります。シンプルな食べ合わせにすることで、消化を容易にして、より効率的に栄養価を吸収することができるのです。

しかし、海藻類や発酵食品のような食べ物からはビタミンB12を豊富に摂取することができないので、この食事法を行う場合にはビタミンB12を補いましょう。

理想的な食品リスト

ローフード
  • でんぷん:かぼちゃ、じゃがいも、ビーツ
  • 油脂:ナッツ、ココナッツ、シード、アボカド
  • 酸:トマト、ピーマン、酸っぱいフルーツ
  • 糖分:ドライフルーツ、甘いフルーツ

ローフードをより効果的に楽しむために、次の食べ合わせルールに気を付けましょう。(たまにスキップする分には問題ありません。)

  • 糖分と油脂を合わせない
  • できれば、数種類の油脂を混ぜない
  • 酸っぱいフルーツと甘いフルーツを合わせない
  • 酸とでんぷんを合わせない

ローフードの始め方

まず初めに、食事の中に調理されていない食べ物をいくつか含めます。急激な変化はよくないので、蒸したり、食べ物を45℃以下で調理しましょう。

この食事法は簡単に実践することができます。後は、やる気と忍耐を持ち、リラックスすることが重要です。

Vitamin B spelled out with tablets.

ローフードを実践する前に、すべてのメリットとリスクについて考慮しましょう。

専門家に相談するのもお勧めです。

ローフードのメリット

ローフードを実践している人々は、次のような健康的なメリットがあると考えています。

西洋式の食事に比べ、ローフードはトランス脂肪酸や飽和脂肪酸の含有量が少ないです。ナトリウムや糖分の量も少なく、身体に良いカリウム、マグネシウム、葉酸、食物繊維、ビタミンA、抗酸化物質が豊富に含まれています。

ローフードのリスク

一部の専門家によって唱えられた異論の1つは、主にビタミンB12、鉄分、亜鉛、オメガ3脂肪酸の摂取不足による、栄養不足のリスクがあることです。

ある研究では、ローフードを実践している人々は、ビタミンB12の欠乏によりホモシステイン値が高く、善玉コレステロール値が低いことが分かりました。

また、低血糖症や糖尿病の人々は、十分に気を付けてローフードを実践する必要があります。抗酸化物質、野菜、食物繊維は身体の有益となりますが、これらの過剰摂取により症状を悪化させる可能性があるからです。

同じく、ローフードを実践する前には医師や専門家に相談することが重要です。特に、摂食障害であったり、痩せ過ぎの場合には、必ず医師に相談しましょう。

最後に、この食事法を成功できるかどうかは、あなたのやる気次第です。さらに、ローフードに合わせて、ライフスタイルも変えてみましょう。


引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。


  • Langan RC., Goodbred AJ., Vitamin B12 deficiency: recognition and management. Am Fam Physician, 2017. 96 (6): 384-389.
  • Rojas Allende D., Figueras Díaz F., Durán Aguero S., Ventajas y desventajas nutricionales de ser vegano o vegetariano. Rev Chil Nutr, 2017.

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。