裂孔ヘルニアについて

裂孔ヘルニアの症状を和らげるためには、酸性の食品の摂取を控え、胃酸を中和する働きのある食品を摂るようにしましょう。
裂孔ヘルニアについて

最後の更新: 07 11月, 2018

横隔膜には、食道や血管が通るための、裂孔と呼ばれる穴が開いています。胃の一部が、食道の裂孔を通って胸部に入り込んでしまっている状態を裂孔ヘルニア(食道裂孔ヘルニア)といいます。胸焼け、胃酸の逆流、食べ物を飲み込むときの痛み、または嚥下障害などが特によく見られる症状です。

多くの人がこの病気に悩まされていますが、エクササイズと、バランスの良い食生活は、裂孔ヘルニアの治療に効果があるとされています。

裂孔ヘルニアについて

裂孔ヘルニアはどの年代でも発症しますが、50歳以上の人々に、特に多く見られます。横隔膜が衰えることが原因の一つですが、これには以下のような要因が影響しています:

  • 老化による筋肉の衰え
  • 慢性咳
  • 便秘
  • 肥満
  • ストレス
  • 喫煙
  • 遺伝的要因

裂孔ヘルニアを自然療法で治療するために、この記事で紹介するヒントを実践することに加えて、便秘、肥満、ストレスなどはできる限り予防し、喫煙も止めるようにしてください。

こちらもお読みください『ストレスが及ぼす負の影響

 

治療法

効果的な治療のために、原因と症状に焦点を当て、次の二つのことを実践しましょう:

正しい食べ方を覚える

実は、裂孔ヘルニアを発症する人たちには、ある一つの共通した特徴があります。それは、食べ物をよく噛まずに食べるか、急いで食べることで、消化機能、とりわけ胃に過剰な負担をかけるという点です。そしてこれが原因の一つとも考えられるのです。

食事の際は、きちんと席に着き焦らず、会話に気を取られないようにして食べること、そして激しい空腹を感じる前に食事をすることを心がけましょう。お腹が空きすぎていると、どうしても早食いになりがちです。また、食べ物をよく噛んでから飲み込むようにしてください。

これは裂孔ヘルニアそのものだけでなく、胸焼けや胃食道逆流症の予防にもなります。

横隔膜を鍛える

歌手や、ヨガなどの呼吸法を実践する人たちが、横隔膜を使って呼吸をコントロールする方法を実践しているように、横隔膜は鍛えることができます。肺の上部で空気を吸う代わりに、お腹と脇腹を空気で満たすようなイメージで呼吸してみましょう。

また、食事の前に、手ひらで横隔膜があるの辺りを押しながら、短い呼吸をすることを習慣にすると良いでしょう。 この簡単なエクササイズも、横隔膜の筋肉を鍛えるために効果的です。

2-ヨガ

胸焼けを和らげる食品

最後に、胸焼けや胃酸の逆流などの症状を和らげるためには、食事内容に気を配り、酸性の食品を避けるようにしましょう。

具体的には以下のような食品を避けるか、または食べる量を制限しましょう。

  • 赤身の肉とソーセージ
  • 乳製品
  • 砂糖
  • 揚げ物
  • 精製された食品・食材
  • パン・菓子類
  • たばこ
  • アルコール
  • コーヒー
  • シナモン、クローブ、ジンジャー、こしょうなどのスパイス
  • 特定のお茶数種類
  • ファストフード

こちらもお読みください『胸焼けを抑える方法

3-ファーストフード1

一方で、過度の胃酸を中和するためには、以下のような食品が効果的です:

  • ぶどう: ぶどうはアルカリ性食品の一つです。農薬を避けるために、オーガニックのものを選びましょう。
4-ぶどう
  • パイナップル:パイナップルは、たんぱく質分解酵素によって消化を助けますが、糖質が多く含まれているため、パン・パスタ・お菓子・米などの炭水化物とは組み合わせないようにしましょう。
  • キャベツ:キャベツは潰瘍の治療に役立ちますが、実は、生のキャベツをうまく消化できない体質の人もいます。その場合は、消化を助けるクミンと一緒に調理するか、細かく刻んでビネガードレッシングで食べるか、ザワークラウトにして食べるとよいでしょう。
  • ピーマン:ピーマンはナス科に属し、胃の治療に優れた効果があるとされています。
  • じゃがいも:じゃがいもには、胃酸を中和し、胸焼けを防ぐ優れた効果が期待できるかもしれません。
  • レモンの果汁:レモン自体は柑橘類であり、酸味がありますが、レモンに含まれるクエン酸には胃酸を中和する効果があるため、レモン汁を水に入れて飲むと良いでしょう。
  • きび:きびはアルカリ性の穀物ですので、米、麦などのその他の穀物よりもきびを頻繁に食べることをおすすめします。

引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。



このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。