ペニスのぶつぶつの原因と治療法
ペニスのぶつぶつは通常思春期にでき、体の他の部分にニキビがある男性に最も多く見られます。しかし、ぶつぶつは年齢を重ねても現れることがあります。様々な研究では、10人の男性のうち約8人がペニスにぶつぶつがある、または以前あったことが確認されています。基本的に、これは一般的に見られる症状です。
ペニスにぶつぶつができる原因
まず、ペニスには薄くて滑るような動きをする皮膚の層があることを知っておく必要があります。その薄さと動きやすさがあるからこそ、ぶつぶつができやすいのです。この内皮の上部は、「包皮」、つまり亀頭を覆う皮膚として知られているものです。
亀頭は、一般的にペニスのぶつぶつができやすい部位です。亀頭には2つの部分があります。排尿や射精のための穴がある先端と、亀頭冠と呼ばれる基底部です。亀頭冠の下には溝があり、通常は包皮と陰茎小帯に接しています。陰茎小帯は陰茎の皮膚と亀頭を結合する小さな構造物です。
亀頭には肉眼で見てもわかるような腺があり、少し大きくなると誰でもぶつぶつと勘違いしてしまいます。このぶつぶつやデコボコはよくあることですが、健康に害を及ぼすものではありません。
次に、ペニスのぶつぶつのよくある原因を挙げますので、読み進んでいただければどれが懸念すべきもので、どれが心配ないものかわかるはずです。ここでは、8つの最も一般的な原因を見てみましょう。
1. ペニスのぶつぶつと吹き出物
ニキビ(吹き出物)はペニスにできる典型的なぶつぶつで、顔にできるニキビに似ています。亀頭の端に発生する傾向があり、男性が包皮を動かしたときに見えます。 フォアダイスとして知られている特定のタイプがあります。これは小さな痛みのない白い点です。フォアダイスは単なる皮脂腺であり、治療を必要としません。
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2. 陰茎潰瘍
典型的なニキビとは異なり、潰瘍は皮膚に穴を開けます。陰茎潰瘍は性器ヘルペスと強い関連があります。激しい痛みは、このSTD(性感染症)の一般的な症状であり、通常は発熱を伴います。これは直ちに治療を必要とするので、潰瘍がある場合は医師に相談してください。ほとんどの場合、感染症である可能性が高いからです。
3. ぶつぶつに見える毛包
睾丸の毛やペニスの根元には、皮膚に付着している部分にぶつぶつのようなものができることがあります。大量に現れることが多いため、心配して病院に駆け込む人も多いでしょう。しかし、毛包は毛が生えているところはどこにでも現れる一般的なものです。治療は不要ですし、健康被害もありません。それどころか、毛包は必要なものです。
4. 水疱
水疱は、皮膚上でできる体液の袋です。II度の火傷があるときや、感染症があるときに発生しますが、ペニスにできた場合、性病である可能性が高いです。ですので、水泡ができたら医師に相談しなければならないし、可能であれば、皮膚科医にも相談してください。
5. 陰茎縫線嚢胞
嚢胞とは、わりと大きなこぶで、内部に液体を含んでいます。中身が固まっているわけではなく、水疱のような典型的な形状をしているわけでもありません。一般的に、破裂するまで形状が変化し、白い液体が漏れ出るものです。
あまり一般的に見られるものではありませんが、一部の男性は審美的な理由のために取り除く選択をします。健康リスクをもたらすものではなく、陰茎または睾丸のいずれかの機能を妨げるほどの大きさにならない限り、治療を必要としません。
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6. イボ
ペニスの上部に水分を保持している茶色いぶつぶつがあり、それが特にカリフラワーみたいな見た目であれば性器疣贅を疑いましょう。しばしばヒトパピローマウイルス感染症の一種であることが多いので、見分ける方法を知っておく必要があります。
イボは性病の兆候なので、できるだけ早く治療を受けなければなりません。ヒトパピローマウイルスに関しては、感染した女性は男性よりもさらに多くの被害を受ける可能性があります。なぜなら、このウイルスは子宮頸がんの原因だからです。
7. 白い水疱
陰茎苔癬はあまり知られていない病気で、診断が難しいことがしばしばです。亀頭、包皮、または陰茎に線状の白い水疱として現れます。これは自己免疫性の病気です。つまり、体が自分の体の構造物を攻撃するということです。感染症ではないので、人から人へと広がることはありません。また、硬化性苔癬は1年以内に治まることが多いものの、治療が必要になることが多いです。
もし、ぶつぶつが赤くなってビロードのような質感になっている場合は、陰茎がんの可能性があるので、すぐに医師に診てもらいましょう。
8. ペニスのぶつぶつと真珠様陰茎小丘疹
男性の20%は、真珠様陰茎小丘疹を持つと言われています。具体的には亀頭の周りに現れ、いくつかの研究では、25歳未満の10人のうち4人の男性に真珠様陰茎小丘疹が認められました。医学的には、この丘疹は血管線維腫で、細い血管と線維組織が混ざったものです。また、感染症ではなく、治療を必要とせず、健康を害することもありません。
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