大人の塗り絵:大人のためのヒーリングアート

絵を描くことや塗り絵には、ヒーリング効果があり、より深い感情や様々な感情を見つめることができるようになります。大人の塗り絵を始めませんか?
大人の塗り絵:大人のためのヒーリングアート

最後の更新: 02 1月, 2019

塗り絵をただの子どもの遊びだと思ってはいけません。例えばここ最近、曼荼羅塗り絵が大人の間でとても人気です。塗り絵がもたらす感情面、肉体面、認知面への効果から、最近はお店や本屋で「大人の塗り絵」をよく見かけます。

大人の塗り絵はデザインもとても魅力的で、大人のもつ子ども心を刺激し、自由に楽しむことができます。ここで大人の塗り絵をより理解し、なぜ塗り絵がウォーキングと同じくらい体に良いのか見ていきます。

 

塗り絵:脳の楽しみ

編み物の脳への効果は、当サイトでも紹介したことがあります。延々と続く集中力と記憶力を必要とする作業は、年齢を問わず効果があります。

驚くのが、大人の塗り絵は編み物にも増して多くの人に合うことです。実際、これは精神科医療やセラピーの場で長年使われています。

 

精神科医療での塗り絵の効果

大人の塗り絵フクロウ

カラーセラピーは、何年も前から精神疾患の治療に使われてきた療法です。カラーセラピーはリラックス効果や感情をコントロールする効果があります。また、知能の発達に遅れが見られる子どもや自閉症の子どもを含め、知的障害のある人で、塗り絵が好きだという人は多くいます。

これは以下のような効果があるためです。

  • 集中力を高め、精神運動を調節する。
  • リラックス効果があり、自身の感情としっかり接し、自分で選んだ色で白い部分を塗りつぶしていくことで心を静める。
  • 知的障害のある人が、好きな活動として塗り絵を選ぶのは、塗り絵が一つの表現方法となり、刺激や前向さの源となるためだと考えられる。

こちらもお読みください:精神状態を安定させる5つの大切な方法

 

ストレスと闘うアート

塗り絵と色鉛筆

 

今購入できる塗り絵本の一つの例に、ジョハンナ・バスフォードの作品があります。「ひみつの花園」「ねむれる森」「海の楽園」といった作品は、最初は子ども向けの塗り絵として人気に火が付きました。後に、子どもには絵が複雑すぎること、また曼荼羅を始め、大人がダウンロードし、塗り絵を楽しんでいる、という二つの点に編集者たちは気が付きました。

このように、大人の塗り絵は様々な要因が絡み合って生まれた遊びです。実際に塗り絵を楽しむ人は、以下のような特徴や効果があると言います。

  • 女性に人気。
  • リラックスできる。家に帰り、とても複雑な白黒の絵に、自分なりの色を付けていく創造力により、自分の生活の様々な問題を忘れることができる。
  • 色塗りをしている間に、物事を落ち着いて考えられるようになる。問題が小さく見え、心の中がより穏やかになり、自分自身ともっとつながることができる。
  • 神経をなだめ、呼吸や心拍を整える。コルチゾール値を下げてストレスを和らげる。
  • 注意力と記憶力を高める。
  • 更に覚えておきたい重要な点が、どの色を選ぶかそのものが私たちの心の状態を表す、ということである。
  • 例えば暗く冷たいくすんだ色で塗られた絵は、そのような暗い内面を表し、「何かがおかしい」可能性を私たちに示唆する。
  • 自身の感情に深く触れることを可能にする。

こちらもお読みください:ストレスが及ぼす負の影響

 

感情的でスピリチュアルなアート

大人の塗り絵気球

スイスの有名な精神科医、医師、著者、カール・グスタフ・ユングは、絵画が作者の内面を表現し、解放するメカニズムであるとして、深く研究した人物です。ユングの研究は特に曼荼羅とその象徴主義に集中していたものの、彼の考察は現在の塗り絵ブームを説明するもので、とても興味深いものです。

  • 塗り絵は私たち自身の感情とのつながりを強くするだけでなく、自分自身を深く知り、無意識下に眠っている感情に気づくことを可能にする。
  • 色を塗っている間は無言になり、これが自身の奥深くに眠っている思考を呼び起こす。
  • 例えば曼荼羅が円を多く使うのは、宇宙、進化していく自身の内面の象徴であり、内側から外へと広がりながら、物事の善し悪しを理解することを意味する。これはユングがスピリチュアル・アートと呼んでいたもの。
  • 少し気をつけてみてみると、現在市販されている大人の塗り絵の多くが、何かしら円形に関連したデザインになっていることに気付く。これは私たちの注意を集中させる一つの方法で、円で混沌としたデザインを囲むことで、私たち自身が色により秩序を与える。
  • ユングによると、塗り絵だけでなく自分自身で絵を描くことも効果的。絵を描くことは自由であり、自身の感情とつながり、ストレスを発散する方法である。
  • 立派なアート作品を作ろうと思わなくても大丈夫。あなた自身の感情を反映した精神を浄化する絵であり、誰もが必要な感情の発散を可能にしてくれるものであることが大切。

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