色の心理学

黄色は、抗うつ薬としての作用があります。セロトニンの分泌をうながして、集中力を高め、神経系統を活発にするのに役立ちます。
色の心理学

によって書かれた Yamila Papa Pintor

最後の更新: 26 5月, 2022

世界が白と黒でぬりつぶされてしまったとしたら、どうでしょう。きっとすべてが退屈で、うんざりしてくるのではないでしょうか。わたしたちの日常生活の中で、色彩は非常に大切な役割を果たしています。実際、色はわたしたちの心と身体の健康に影響を与えていることをご存知でしたか。今回は、色の心理学についてお話します。

色がわたしたちの生活に与える影響とは

色は、それぞれ独自の性質を持っています。ひとつひとつの色にはどんな効果があるのか、日常生活の質を高め目標を達成するために、色が持つ効果をどう利用していけばいいのか、ご一緒に学んでいきましょう。

赤は、スペクトルの中でもっとも明るく、一目をひく色です。赤には、副腎と神経細胞を刺激する作用があります。心ときめく色ですから、ウォーキングやエクササイズをするときにピッタリ。わたしたちを元気づけ、運動をつづける気力を高めてくれます。ただし、赤が多すぎると、ストレスやフラストレーション、怒りさえも引き起こしかねませんから注意が必要です。

りんご
赤は、刺激を与えてくれるほか、愛と情熱のシンボルでもあります。男性は赤い服を着ている女性にもっと惹かれる、という研究結果が出ています。赤はちょっと…という方は、口紅やヘアクリップなど、アクセントカラーとして使ってみてはいかがでしょう。

こちらもお読みください『毎日のウォーキングで人生はどう変わる?

黄色

黄色といえば、太陽の光とそのぬくもりを思い浮かべます。このため、黄色は強力な抗うつ薬として役立ちます。黄色に囲まれていると、わたしたちの身体はセロトニンという神経伝達物質を分泌しますが、これが幸福感と結びついているのです。また、黄色は集中力を高め、神経系統の働きを活発にする、という研究結果もでています。オフィスや、創造的な才能を発揮する必要がある場所にピッタリの色です。

 

バナナスムージー
その一方、黄色い部屋にいると、赤ちゃんはふだんより泣きやすくなりますし、人によっては辛抱がきかなくなったり、眠れなくなったりします。また、基礎代謝を高めるのに役立つ色でもあるそうです。

青は突発的な創造力を心に呼び起こす、という研究結果がでています。さらに、心を落ち着かせる効果があることも判っています。ただし長時間青い色に接していると、うつ状態になったり、悲しくなったりするので注意しましょう。また、青は冷たさ・まじめさ・堅苦しさも連想させます。企業のロゴの多くが青を使っているのもうなずけますね。

 

ブルーベリー

わたしたちの脳は、青い物は軽いと感じます。それで、ジムでは小型のウエイトを青で統一していることが多いのです。食べ物にはあまり見られません。毒薬を連想させるほか、実際に食欲を減退させる効果があります(ダイエット中にはいいことかもしれませんが)。

黒は、権威・力・知性・知識の象徴です。また、スタイリッシュでやせ効果があると定評があるため、ファッション業界でもっとも人気がある色です。大胆で攻撃的なイメージもありますから、敵チームをおびやかしたいスポーツチームが好んで使う色です(例えば、ラグビー界でニュージーランド代表はオールブラックスの愛称で知られています)。

白ほどニュートラルな色はなく、純粋・清潔と同義語的に使われます。ウエディングドレスとベビー服の色ですし、医師や看護師たちは白衣を着ています。白は、清潔なイメージと洗練されたイメージとをあわせもっています。また、心を落ち着け、部屋を明るくする効果があります。

 

卵
緑色

自然の色である緑は、心を落ち着かせ、楽しい雰囲気を作り出す効果がありますから、室内装飾にもっともよく使われる色です。ストレスを取りのぞくと同時に、一目をひく色でもあります。この理由から、数多くの学校が緑色の黒板を使っています。緑色がふんだんに使われている店内では、お客さんがもっと長い時間を過ごす(=もっとお金を落とす)傾向にあるようです。

ピンク色

女性的な色とみなされているピンク色は、もっともロマンチックな色。安心感と結びついており、親が子どものために使う色です。気分をしずめ、不安を軽減する効果があります。刑務所の中には、囚人の心を穏やかに保つために、共同で使われる部屋の壁をピンク色に塗っているところもあるそうです。怒ろうと思っても、ピンク色の部屋ではなかなか怒れないもの。心臓の筋肉の反応が遅くなるためです。

紫色

紫色は、昔から王族・ぜいたく・洗練されたイメージと結びついた色で、身につける人にリッチで優雅な雰囲気を与えてくれます。紫色は、深い思考と精神性をうながします。また、性欲を強める作用もありますから、カップルの寝室にピッタリの色です。

オレンジ色

 

オレンジ
オレンジ色は、とっても目立ちますし、黄色と似たような効果がありますから、クローゼットにぴったりの色。機嫌がよくなるだけでなく、注意力が高まり、元気が湧いてきます。赤と組み合わせれば、パッチリ目が覚めて、1日中注意力を維持することができるでしょう。オレンジ色は精神活動を刺激しますから、勉強部屋にピッタリです。また、食欲も刺激しますから、ダイエット中の人はご用心ください!

こちらの記事もおすすめです。
10歳若く見せる方法
みんな健康
で読むことができます。 みんな健康
10歳若く見せる方法

女性なら誰もがより美しい肌を手に入れ、実年齢よりも若く見せたいと思うのではないでしょうか。若く見せるために、化学物質がたくさん含まれた美容商品に手を出したり、副作用が考えられる美容整形をする人もいるかもしれません。効果はあるかもしれませんが、お金を出せばどのような方法でも上手くいくとは言い難い...



  • Akers, A., Barton, J., Cossey, R., Gainsford, P., Griffin, M., & Micklewright, D. (2012). Visual Color Perception in Green Exercise: Positive Effects on Mood and Perceived Exertion. Environmental Science & Technology, 46(16), 8661–8666. https://doi.org/10.1021/es301685g
  • Bakhshi, S., & Gilbert, E. (2015). Red, Purple and Pink: The Colors of Diffusion on Pinterest. PLoS One, 10(2), e0117148. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0117148
  • Costa, M., Frumento, S., Nese, M., & Predieri, I. (2018). Interior Color and Psychological Functioning in a University Residence Hall. Frontiers in Psychology, 9, 1580. https://doi.org/10.3389/fpsyg.2018.01580
  • Dzulkifli, M. A., & Mustafar, M. F. (2013). The influence of colour on memory performance: a review. The Malaysian Journal of Medical Sciences20(2), 3–9. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3743993/
  • Elliot, A. J. (2015). Color and psychological functioning: a review of theoretical and empirical work. Frontiers in Psychology, 6, 368. https://doi.org/10.3389/fpsyg.2015.00368
  • Jalil, N. A., Yunus, R. M., & Said, N. S. (2012). Environmental Colour Impact upon Human Behaviour: A Review. Procedia – Social and Behavioral Sciences, 35, 54–62. https://doi.org/10.1016/j.sbspro.2012.02.062
  • Jonauskaite, D., Wicker, J., Mohr, C., Dael, N., Havelka, J., Papadatou-Pastou, M., Zhang, M., & Oberfeld, D. (2019). A machine learning approach to quantify the specificity of colour–emotion associations and their cultural differences. Royal Society Open Science, 6(9), 190741. https://doi.org/10.1098/rsos.190741
  • Oberfeld, D., Hecht, H., & Gamer, M. (2010). Surface Lightness Influences Perceived Room Height. Quarterly Journal of Experimental Psychology, 63(10), 1999–2011. https://doi.org/10.1080/17470211003646161
  • Piqueras-Fiszman, B., Alcaide, J., Roura, E., & Spence, C. (2012). Is it the plate or is it the food? Assessing the influence of the color (black or white) and shape of the plate on the perception of the food placed on it. Food Quality and Preference, 24(1), 205–208. https://doi.org/10.1016/j.foodqual.2011.08.011
  • Rowland, H. M., & Burriss, R. P. (2017). Human colour in mate choice and competition. Philosophical Transactions of the Royal Society B: Biological Sciences, 372(1724), 20160350. https://doi.org/10.1098/rstb.2016.0350
  • Terwogt, M. M., & Hoeksma, J. B. (1995). Colors and Emotions: Preferences and Combinations. The Journal of General Psychology, 122(1), 5–17. https://doi.org/10.1080/00221309.1995.9921217
  • Vandewalle, G., Schmidt, C., Albouy, G., Sterpenich, V., Darsaud, A., Rauchs, G., Berken, P.-Y., et al. (2007). Brain Responses to Violet, Blue, and Green Monochromatic Light Exposures in Humans: Prominent Role of Blue Light and the Brainstem. PLoS One, 2(11), e1247. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0001247
  • Yildirim, K., Hidayetoglu, M. L., & Capanoglu, A. (2011). Effects of Interior Colors on Mood and Preference: Comparisons of Two Living Rooms. Perceptual and Motor Skills, 112(2), 509–524. https://doi.org/10.2466/24.27.pms.112.2.509-524

ここに記載された内容は、情報提供のみを目的としたものです。専門家による診断、治療、推奨を促進したり、それらに代わるものではありません。疑問がある場合は、信頼できる専門医に相談し、許可を得てから施術を開始しましょう。