オーツミルクの効能と作り方
オーツ麦は、朝食としてミルクやヨーグルトと一緒に食べるシリアルというイメージが強いかもしれません。しかしこの穀物には、他にもたくさんの用途があります。この記事ではオーツミルクの効能と、家庭での作り方をご紹介します。
なぜオーツミルクが良いのか?
基本的には、オーツは他のどの穀物やシリアルよりも食物繊維の含有量が多いことが理由です。このことは、血圧を下げる、胃や消化機能の問題を改善する、減量を助ける、いくつかの種類のガンの治療に効果があるなど、多くの健康効果をもたらします。
オーツミルクは、腸壁をきれいにするため、血流のデトックスのためにも使われています。どちらも様々な疾患の予防や治療、そして体全体(特に消化器官)の健康促進に有益です。とりわけ、大腸の働きをスムーズにし、体内の毒素を安全に排出するのに役立ちます。
こちらもご覧ください デトックススムージー6つ
オーツミルクは朝に飲むことをお勧めします。できれば朝食の前、胃が空っぽの状態で飲んでください。そしてランチの前に二杯目を楽しみ、夕食の前にもう一杯飲みましょう。食前にオーツミルクを飲むことで、満腹感を得やすくなって、おかわりを必要とすることもなくなるでしょう。
オーツミルクを飲む習慣を始める前に、一週間程度の全身デトックスをするべきだという考えもあります。この場合は、デトックスを行った後に、前述のスケジュール(毎食前)に従って飲みましょう。
オーツミルクの活用法と効能
オーツミルクの活用法と利点の主なものは次の通りです。
- コレステロール値を低下させ、動脈をきれいにする
- ブドウ糖(グルコース)の産生を増加させることなく満腹感を得られることによって、血糖値が安定する
- 腸に有害物質が蓄積されるのを抑えることで、がん、特に大腸がんのリスクを減らす
- コレステロール値を低下させるのと同様に、血圧を低下させ、血液をきれいにする
- 腸内の善玉菌の増殖を助け、便秘を防ぐことによって、健康的な排便を促す
- 満腹感を得やすくなることで、減量に貢献する
- 身体能力を向上させる:アスリートは、トレーニング計画を補完するため、競技または練習の前にコップ一杯のオーツミルクを飲むのも良いでしょう。
- 不眠症の理想的な民間療法であるオーツミルクを飲むことで、睡眠の質を向上させる
減量のためのオーツミルク
オーツミルクを飲む人々の大半が、減量目的で飲んでいます。オーツミルクの減量促進効果は、このシンプルな飲み物にたくさんの食物繊維が含まれていることによるものです。
オーツミルクは低カロリーでもあり、含まれる脂肪や糖分の量もごくわずかであるため、甘いものの代替品になり、デザートや砂糖菓子への欲求を抑えてくれます。
ダイエットをしている人は、しばしば自分自身を飢餓状態にしてしまいます。不健康なことではありますが、多くの人がそうするのです。嬉しいことに、オーツミルクを飲むことで何時間も満腹感が続きます。オーツミルクを、ココナッツスライス、バナナや苺、シナモン、クローブ、バニラやカルダモンのような、食物繊維が豊富な他の食品と一緒に摂ってもよいでしょう。おいしい風味を加えてくれます。
こちらもご覧ください ダイエットにおける6つの思い違い
オーツミルクのレシピ
オーツミルクそのものを飲む場合は、朝食の前に飲んでみてください。スムージー、ペストリー、ソース、スープのレシピにオーツミルクを加えることもできます。オーツミルクの強い風味は、甘いもの、または塩気のある食べ物の理想的な引き立て役になります。
オーツミルクのレシピその1
材料
- 水 3カップ
- ロールドオーツ 1カップ
- 麦味噌 4ティースプーン
作り方
まず水を沸騰させます。そして火を止め、オーツを加えて、30分間浸しておきます。それから味噌を加えてよく混ぜます。これをフィルターで漉し、ガラスの器に入れて飲むことができます。
オーツミルクのレシピその2
材料
- ロールドオーツ 1カップ
- 水 5カップ
- 麦味噌 テーブルスプーン2杯
作り方
このレシピではオーツを煮込みます。水を沸騰させ、オーツを加え、10分間煮込んだら、火を止め、常温まで冷ましてください。そして味噌を加え、よくかき混ぜます。これをボウルに入れ、布でカバーをかけ、一晩そのままにしておきましょう。翌朝、なめらかになるまでミキサーにかけてください。これを冷やし、空腹時に飲んでください。
オーツミルクのレシピその3
材料
- 水 1カップ
- オーツフレークまたはオートミール テーブルスプーン1杯
- 蜂蜜、オーガニックの砂糖、シナモンまたはステビア(甘味料)
作り方
最後のレシピは天然の甘味料を使います。翌朝飲むために、夜のうちに作っておきましょう。作りたいミルクの量に合わせて、材料の量を増やしてもよいです。オーツを水に入れ、甘味料を加えてください。これを一晩置いておき、翌朝、空腹時に、好きな温度にして飲んでください。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Aparicio , A., & Ortega, R. (2016). Efectos del consumo del beta-glucano de la avena sobre el colesterol sanguíneo: una revisión. Revista Española de Nutrición Humana y Dietética, 20(2), 127-139. https://renhyd.org/index.php/renhyd/article/view/183
- Fundación Española de Nutrición. (2017). Informe sobre Datos actuales sobre las propiedades nutricionales de la avena. Fundación Española de Nutrición. https://www.fen.org.es/storage/app/media/PUBLICACIONES%202017/INFORME%20AVENA_FEN_v2_2017__AvenaFEN2017_ok%201.pdf
- García, I., Méndez, S., Aguirre, N., Sánchez, M., Matías, D., & Pérez, E. (2018). Incremento de la ingesta de fibra dietética complementaria al tratamiento del síndrome metabólico. Nutrición Hospitalaria, 35(3), 582-587. https://scielo.isciii.es/scielo.php?pid=S0212-16112018000300582&script=sci_arttext&tlng=pt
- Harvard T.H. Chan. (s.f.). Oats. Harvard T.H. Chan. Consultado el 24 de noviembre de 2023. https://www.hsph.harvard.edu/nutritionsource/food-features/oats/
- Mathews, R., Shete, V., & Chu, Y. (2021). The effect of cereal Β-glucan on body weight and adiposity: A review of efficacy and mechanism of action. Critical Reviews in Food Science and Nutrition, 63(19), 3838-3850. https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/10408398.2021.1994523
- Rebello, C., Johnson, W., Martin, C., Han, H., Chu, Y., Bordenave, N., van Klinken, B., O’Shea, M., & Greenway, F. (2016). Instant Oatmeal Increases Satiety and Reduces Energy Intake Compared to a Ready-to-Eat Oat-Based Breakfast Cereal: A Randomized Crossover Trial. Journal of the American College of Nutrition, 35(1), 41-9. https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/07315724.2015.1032442
- Zeng, Z., Jendricke, P., Centner, C., Storck, H., Gollhofer, A., & König, D. (2021). Acute Effects of Oatmeal on Exercise-Induced Reactive Oxygen Species Production Following High-Intensity Interval Training in Women: A Randomized Controlled Trial. Antioxidants, 10(1), 3. https://www.mdpi.com/2076-3921/10/1/3