お肉を食べるのを止めたら体に起こる10の変化

肉を食べなくなると、体にとって良いことばかりではなく、良くない影響もあります。ベジタリアンやビーガン食を始めたいと思っている方は、全ての影響を知っておくべきでしょう。
お肉を食べるのを止めたら体に起こる10の変化
Mario Benedetti Arzuza

によって書かれ、確認されています。 医者 Mario Benedetti Arzuza.

最後の更新: 25 9月, 2022

肉は素晴らしいタンパク源です。鉄分、亜鉛などのミネラルやビタミンBを含んでいます。特に、体が成長期にある時、肉を食べるのはとても大切なことです。普段の食生活から完全に肉を取り去ってしまうというのは、体に様々な影響を及ぼすでしょう。

肉を食べない=ヘルシーではありません。完全に肉や肉製品を取り除くと、肉に含まれる必須ビタミンやミネラル、繊維が摂取できなくなるということだからです。

それでは、肉を食べないと具体的にどうなるのでしょうか?肉を食べるのを止めたら体に起こりうる変化を見ていきましょう。

1. 体重が減る

体重計

肉を食べるのを止めたら、一ヶ月あたり約4.5kgほど痩せるでしょう。肉から得る脂肪の吸収がなくなるからです。

2. 腸内細菌

肉を食べる人とベジタリアンの人の腸内細菌フローラは全く異なります。植物由来の食べものをより多く食べる人は、より健康的な細菌を持っているようです。

ですが、腸内細菌を改善するというのは1日でできることではありません。むくみやガスはすぐに消えるわけではないのです。

これは、超や膵臓が植物由来の食べものに慣れているためです。

3. 毒素の無い肌

顔に手を当てる女性

肉を食べるのを止めたら、には良い変化が見られるでしょう。

ニキビ、毛穴の黒ずみ、シミなどが消えていきます。肉を完全に除去し野菜やフルーツに置き換えたら、肌から毒素を除去することができるでしょう。

4. エネルギーがある

肉を食べるのを止めたら、コレステロールの値が下がります。

体に良い食べものから摂取する繊維の量も上昇します。これは日中の疲れを減らす要因です。

ほうれん草、ケール、豆類や高硝酸塩の食べ物を食べると、長時間エネルギーが持続するのが感じられるでしょう。

5. コレステロール値が1/3にまで下がる

コレステロール

ベジタリアンやビーガンの人はお肉を食べる人に比べ、高血圧の人が少ないようです。

これは体重が平均より少なく、フルーツや野菜の消費量が多いことからだと主張している研究者もいます。つまり、この生活習慣を行うことで体重が減少し、体の毒素が排出され、体が軽く感じられるのです。

血中コレステロールの値もまた、下がっていきます。アテローム性動脈硬化症の人は、植物由来の食生活を送ることが良いかもしれません。

6. 良い遺伝子が活性化する

あなたを取り囲む環境は、あなたの体の中で遺伝子に明らかに良いか悪いかの影響を及ぼしています。不健康な食生活を送っていると、慢性の病気や肥満などの原因となる”悪い”遺伝子を活性化してしまうでしょう。

一方、健康的な生活は良い遺伝子を活性化します。

肉を食べるのを止めて植物由来の食べ物を食べ、良い遺伝子に栄養を与えましょう。

7. 糖尿病のリスクが減る

血液

ベジタリアンのような食生活を送っている人は、メタボリック・シンドロームのリスクが低くなります。

これは第二型糖尿病(非インスリン依存型)、心臓発作などの心臓病にリンクしたリスクファクターです。

8. ただし栄養欠乏に気をつけましょう

倦怠感を感じる女性

肉を食べないと栄養が欠乏してしまいます。つまり、体が機能するうえで欠かすことのできない栄養素を摂取できなくなるということです。

ヨウ素、鉄分、ビタミンD、ビタミンB12が欠乏するでしょう。これらの栄養は、レンティル豆やサヤエンドウなどの豆類から摂取することができます。

バランスの取れた食生活を送るためには、ナッツ類、フルーツ、濃い緑の野菜、精製されていない食品、全粒穀物を食べましょう。

9. 味覚の低下

舌の後方にある味蕾は、牡蠣や赤みの肉に多く含まれる亜鉛の摂取に反応します。そのため、肉を食べるのを止めたら、別の方法で亜鉛を摂取しなくてはいけません。

  • 白豆、ナッツ類、全粒穀物、乳製品を食べましょう。

10. 筋肉に時間をあげる

筋肉

筋肉をつけ、エクササイズ後の体の復活を助けるのに動物性または植物性のタンパク質は欠かせません。ベジタリアンやビーガンの運動選手はエクササイズ後、タンパク質をたくさん摂取しましょう。

肉を食べるのを止めたら体にどのようなことが起こるか、おわかりいただけましたか?利点はもちろん、肉を食べないことで起こりうる、栄養不足についても知っておいてくださいね。


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