美味しくてヘルシー!/アップルソースのススメ
日本では、アップルソースといってもピンとこないかもしれませんが、欧米では離乳食や子供が病気したときの定番です。特に消化不良や腸の問題を抱えた子供に一般的に与えています。
でも、アップルソースは子供たちだけの食べ物ではありません。子供でも大人でも利用できる、ヘルシーな成分がたっぷり含まれているのです。
今回は、アップルソースが持つ健康効果と、自家製アップルソースの作り方をご紹介します!
アップルソースって何?
リンゴは最も健康的なフルーツのひとつ。ぜひ食生活に取り入れたい食品です。生で食べたり(好みによって皮つきでも皮なしでもOK)、オーブンで焼くだけでなく、昔からアップルソースとして愛されてきました。
アップルソースは作り方も簡単ですし、何よりウレシイのは、リンゴの持つ効能と成分を丸ごと利用できること。抗酸化物質・フラボノイド・各種ビタミンがぎっしり詰まっています。
またアップルソースは、心血管系の病気やがん、各種の慢性病などのリスクの軽減が期待できる健康食品でもあります。ですから、お子さんだけでなく、大人も積極的に食べると良いでしょう。
- リンゴに含まれている果糖には、体内から毒素を排出する働きがあるという研究結果が出ています。
- ハチミツとシナモンを混ぜると、ますます美味しくなるだけでなく、実際に健康効果もアップします。
- とっても美味しくて、健康にもよい食品です。
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アップルソースの主な効能
リンゴは自然の食品の中で、もっとも重要な栄養源のひとつです。その効能を挙げると……:
細胞の老化を遅らせる
リンゴには、免疫システムを向上させるビタミンCがたっぷり含まれており、1日に1個リンゴを食べると、健康で元気に過すために1日に必要なビタミンCの11%を摂取できます。
メリーランド大学メディカルセンターによると、『ビタミンCはフリーラジカルによる影響や感染性因子に対抗する体の抵抗力を促進する強力な天然の抗酸化物質』です。
フリーラジカルは細胞や内臓に与えるダメージを与えます。これは高齢者によく見られる問題です。
消化を助ける
- アップルソースは、多量の不溶性食物繊維を含んでいます。ただし、調理する際に皮ごと利用しなければなりません。
- 腸の蠕動運動をうながし、便通を整えます。
- 消化と腸の機能を最大限にするためには、19~50歳の男性で、1日に38グラムの食物繊維を取る必要があります。同じ年齢層の女性は、25グラム必要です。
アップルソースは、便秘でお悩みの方にぴったりです。ただし、最大限の効果を得るためには、水もたくさん飲まなければなりません。
食欲を回復する
病気をしていて、回復期にある人なら、アップルソースが食欲を回復するために役立つことを身を持って知っていることでしょう。食品をかんだり飲み込んだりできない高齢者によく与えられます。
また、過食症や拒食症などの摂食障害の人にも利用されています。
空腹感を抑える
やせたいと思っている方にも、アップルソースが役に立ちます。
無糖のアップルソースは、カップ1杯で100カロリーしかありません。アップルソースを食べたあとは、2~3時間は空腹を感じませんし、間食として何か不健康なものを食べたいと思わなくなります。
アップルソースにスライスアーモンドかレーズン大さじ1杯を加えると、ヘルシーな脂質・タンパク質・炭水化物をたっぷり含んだデザートとなります。また、満足感もグンとアップすることでしょう!
自家製アップルソースの作り方
さてこれでアップルソースがどれだけ健康にいいか、お判りになられたことでしょう。では、さっそく自家製アップルソースの作り方を覚えましょう。カンタンで手早くできるレシピですよ!
昼食や夕食の後、栄養たっぷりのデザートとして、ご家族といっしょに召し上がってください。
材料:
- 赤いリンゴ 3個
- シナモン粉末 小さじ1杯(5グラム)
- ハチミツ 大さじ2杯(50グラム)
作り方:
- リンゴをよく洗って、4つに切ります。
- ヘタ・芯・種を取りましょう。
- これをオーブン用の鉄板の上に並べ、180度で40分間焼きましょう。
- オーブンから取り出してさまし、ポテトマッシャー(ジャガイモつぶし器)で潰し、ぽってりしたペースト状にします。
- シナモンとハチミツを混ぜます(上記の分量はだいたいの量で、好みによって減らしたり増やしたりできます)。
- 一人分ずつ分けて器に入れ、冷蔵庫に保管します。
- 温かくしても、冷たくしても美味しいです。お好みでお選びください。
- このレシピに他のくだものを組み合わせることもできます。イチジクとナシは、リンゴと相性がぴったりです。
アップルソースを食べてはいけない理由なんてある?
お年寄り・子供・または病人でガリガリにやせている人にアップルソースを食べさせるときは、効果を最大限に高めるため、オリーブ油大さじ1杯を加えることをおすすめします。
果糖に対して不耐性がある人は、アップルソースを食べないようにしましょう。その場合は、リンゴの代わりにイチゴ・ラズベリー・パイナップなどを使い、少量のごはんとまぜるとよいでしょう。
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ところで、ピューレとアップルソースのちがいって何なんでしょうね?
どちらも同じものだと思っている人が多いようです。
実は、この二つの間には重要なちがいがあるんです:アップルソースは火を通したリンゴを使って作ります。一方、アップルピューレは生のリンゴを使って作るんです。後者の場合、皮をむいてから磨り下ろし、これにシナモンやハチミツ、レーズンなどを加えましょう。
参照:
http://www.botanical-online.com/compota-propiedades.htm#
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- James, J. S., Rickard, B. J., & Rossman, W. J. (2016). Product Differentiation and Market Segmentation in Applesauce: Using a Choice Experiment to Assess the Value of Organic, Local, and Nutrition Attributes. Agricultural and Resource Economics Review. https://doi.org/10.1017/s1068280500009618
- Wolfe, K., Wu, X., & Liu, R. H. (2003). Antioxidant activity of apple peels. Journal of Agricultural and Food Chemistry. https://doi.org/10.1021/jf020782a
- Flood-Obbagy, J. E., & Rolls, B. J. (2009). The effect of fruit in different forms on energy intake and satiety at a meal. Appetite. https://doi.org/10.1016/j.appet.2008.12.001