妊娠中に行うマタニティーピラティスの効果について
妊娠中に行うさまざまな運動は、母親と赤ちゃんの両方に良い効果をもたらします。
一般的には、水泳、ウォーキング、マタニティーヨガなどのエクササイズを選ぶ傾向がありますが、最近人気が高まっているのが、マタニティーピラティスです。
果たしてピラティスは、妊婦におすすめの運動なのでしょうか?
妊娠中に行うピラティスについて
ピラティスに関するよくある質問と、妊娠中に行うピラティスは健康に良いのかをご紹介します。
ピラティスとは?
ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスが、自身の名前を冠したこのエクササイズの創設者です。
一般的なピラティスは、床の上、またはピラティス専用の器具を使って行います。
体を強化して引き締めるだけでなく、柔軟性と敏捷性を向上させるのに役立ちます。
また、自尊心を高めながら自分自身とつながる精神面への効果も期待できるでしょう。
妊娠中にピラティスを行うことはできますか?
これは、妊婦の体調によって異なります。
妊婦の体調や妊娠の経過には個人差があるため、ピラティスを始める前には、必ず産婦人科医に相談してください。
マタニティーピラティスの実践は、妊娠中の母親の体を強化するのに役立ちます。
ただし妊娠中は、これまでに行なっていなかった新しい運動を始める前には、ピラティスも含めて、必ず医師に相談してください。
妊娠中にピラティスを行う方法
妊娠中にピラティスを行う場合は、最初に必ず医師の診察を受けて、ピラティスを行なっても良いか相談してください。
ここからは、医師の許可がある場合には、週に何回、どの程度の負荷で行うべきなのかを説明しましょう。
妊娠中の運動に関する推奨事項は、専門家によって意見が異なることがあります。
今回は、「Journal of Yoga and Physical Therapy(ヨガと理学療法ジャーナル)」を参考にします。
妊娠初期から出産まで、医師の許可がある場合は、いつでもマタニティーピラティスを行うことができますが、医師による定期検診を欠かさず、何か気になることやいつもと体調が違う場合は、すぐに医師に相談してください。
妊娠中のピラティスは、週2〜3回がお勧めです。
妊娠初期は、運動時間を20分以内に抑えてください。安定期が過ぎた頃からは、1回につき45〜60分までマタニティーピラティスを行うことができます。
ピラティスを行うときは、正しい姿勢と呼吸法でピラティスを正しく行うことに集中してください。
こちらもご覧ください:妊娠中の高血圧:症状と治療法
妊娠中の女性にとってのピラティスの利点
妊娠中のピラティスは、身体面だけでなく感情面でも、母親と赤ちゃんの両方に健康効果をもたらします。
ピラティスの利点の中でも主なものをご紹介します
- 出産への恐怖の減少:ピラティスの呼吸法は、出産時の陣痛に耐える時の呼吸法に役立ちます。
- 骨盤底を強化します。
- 柔軟性とバランスを改善します。
- 出産時に役立つ呼吸法と自制法を学びます。
- 静脈瘤、痔、腰痛を防ぎます。
- 自尊心を向上させます。
- 体調を整えます。
- リラクゼーションを実践します。
- 睡眠を改善し、不眠症を防ぎます。
妊娠中のピラティスを推奨しない場合
前述したように、ピラティスを始める前に必ず医師に相談してください。医師が、妊娠中にピラティスを行なっても良いかを決定します。
妊婦にピラティスを推奨しないのは、次のような特定のケースです。
- 高血圧
- 早期破水
- 子宮内の成長が遅れているとき
- 子癇前症
- 高リスクの妊婦
医師の許可を得て、禁忌に当てはまらない人でも、必ずマタニティーピラティスクラスに参加してください。
一般的なピラティスクラスは、妊娠中はお勧めできません。
一般的には、腹直筋が収縮するストレッチ運動、上下逆さまになる運動、ディープストレッチなど含まれているため、一般的なピラティスは、妊娠中にはお勧めできません。
妊娠中に受講するマタニティーピラティスクラスは、母親と赤ちゃんの両方に良い健康効果をもたらします。
繰り返しになりますが、ピラティスを始める前に必ず医師に相談してください。
また、妊娠中は妊娠前と同じような生活スタイルを送るべきであり、妊娠してから医師に相談せず、運動などの生活習慣やライフスタイルを変更しないようにしてください。
運動も大切ですが、母親と赤ちゃんの健康と安全が第一です。
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