妊娠中の高血圧:症状と治療法

妊娠中の高血圧を未然に防ぐため、妊娠中の定期検診では毎回血圧を測ります。今回は妊娠中の高血圧の症状とその治療法についてご紹介します。
妊娠中の高血圧:症状と治療法

最後の更新: 15 5月, 2019

妊娠中に高血圧を発症することを妊娠高血圧症候群と呼ぶこともあります。

妊娠中は、血圧値が140/90 mmHgを超えると高血圧と診断されますが、血圧とは何かご存知ですか?

血圧とは、心臓からの血液が血管を流れるときの血管内の圧力であり、高血圧とは、なんらかの理由でこの圧力が高すぎる状態を指します。

妊娠中に高血圧を発症した場合、または妊娠前から血圧が高い場合は、症状を無視せず、すぐに医師に相談してください。

妊娠中の高血圧は、妊婦と赤ちゃんの健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、医師によって適切に管理される必要があります。

妊娠中の高血圧

血圧計

妊娠中の血圧を正しくコントロールするのは、重度の症状をはじめとする有害な健康問題を防ぐ最善の方法です。

妊娠前には高血圧を発症していなかった女性が妊娠中に高血圧を発症する場合は、一般的に妊娠の中期または後期、つまり通常は20週目以降に現れます。

また妊娠の初期に低血圧を発症することも一般的です。

妊娠中の高血圧は、その症状に応じて3つに分類することができます。

1. 妊娠高血圧症候群

妊娠性高血圧症候群は通常妊娠20週目以降に発症する高血圧で、一般的には無症状で出産後は自然に高血圧が消滅する傾向があります。

ただし妊娠高血圧症候群を発症すると以下のリスクを伴うため、早期の治療と管理が必要です:

  • 将来的に高血圧に苦しむリスクが高まる
  • 早産を引き起こす
  • 出生時低体重
  • 子癇前症の発症につながる。

2. 慢性高血圧

妊娠前に高血圧を患っていたときまたは妊娠20週目以前に高血圧を発症した場合を指します。

前述した妊娠高血圧症候群と同様のリスク、そしてこ子癇前症を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

3. 子癇前症

子癇前症は深刻な妊娠合併症で、血圧の突然の上昇やタンパク尿が特徴です。

通常は妊娠後期に現れ、肝臓、腎臓、および他の臓器障害を引き起こす可能性があるだけでなく、母親と赤ちゃんの命を危険にさらす可能性があります。

妊娠中に血圧をしっかりと管理することが大切なのはこのためです。

妊娠中の高血圧の症状

妊娠中の高血圧

手や顔の浮腫、かすみ眼、吐き気がある場合は、すぐに産婦人科医に相談してください。

妊娠中の高血圧には、必ずしも症状があるわけではありませんが、一般的に、後頭部の頭痛、かすみ目、光に対する感受性、四肢の腫れ、そして激しい腹痛などがその症状です。

先に述べたように、妊娠中の高血圧は母親と赤ちゃんの両方にとって、非常に危険な症状を引き起こすため、妊娠中の血圧管理が大切です。

医師は定期検診のたびに、妊婦の血圧を測ります。

子癇前症の症状のいくつかをご紹介します:

  • 尿中の過剰なタンパク質
  • 激しい頭痛
  • 視力の変化、かすみ目、あるいは失明さえも
  • 吐き気と嘔吐
  • 息切れ
  • 血小板数の低下
  • 顔や手の浮腫
  • 突然の体重増加
  • 上腹部の痛み(通常は右側)

これらの症状に苦しんでいる場合は、医師が子癇前症の有無を診断する検査を行い、それに合う治療方法を提案します。

こちらもご覧ください:知られざる妊娠糖尿病の症状

妊娠中の高血圧の治療

血圧を測る妊婦

血圧を管理するために薬を服用するかどうかは、主治医が決定します。

妊娠中の高血圧の治療法は、女性の体調や病歴、そして妊娠中の体調によって異なりますが、主治医は、これらのすべての状況や状態から、血圧を管理する最善の方法を提案します。

医師が薬を処方した場合は、医師の指示に従って薬を飲みましょう。自己判断で薬を中断したり服用量を減らすのはやめてください。

塩分の少ないバランスの取れた食事を心がけ、十分な水分補給(1日約12杯または3リットル)を飲んでください。

お菓子、揚げ物、そしてソーセージなどの加工肉の摂取を避け、十分な睡眠をとる健康的なライフスタイルを実践してください。

高血圧の症状が重症の場合は、子癇前症のリスクを予防するために入院が必要になることがあります。

健康な妊娠生活を送っている場合や血圧が上がる可能性がある場合は、高血圧の予防に、ウォーキング、妊婦向けのヨガ、そしてウォーターエアロビクスなどの継続した運動を心がけながら、十分な水分を補給し、塩分の少ない食生活を送りながら、コーヒーなどの刺激物の摂取を避けることをお勧めします。

今回ご紹介した内容で、何か疑問がある場合は、次回の健康診断で医師に質問をしましょう。

主治医は、これまでの病歴や妊娠の経過を知る最も頼れる相手であり、私たちの疑問や不安について尋ねるのに最適な相手です。

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