夏場に傷跡をお手入れする方法

傷跡がある場合、特に治癒過程の全段階を経ていない場合は、特別な注意を払う必要があります。この記事では、夏の間に傷跡をどうお手入れするのかというケア方法をご紹介します。
夏場に傷跡をお手入れする方法

最後の更新: 08 6月, 2021

夏場は、傷跡が太陽の光にさらされないように注意をすることが大切です。いくつかの治療やお手入れ方法を行うことで傷の痕跡を減らすことができますが、太陽の光による合併症を避けることが最善の方法です。

皮膚の表面を壊す怪我は、傷跡ができる可能性があることを忘れないでください。傷跡ができても、常に永続的なものになるとは限りませんが、多くの場合、消えるまでに何年もかかります。本記事では、夏という季節が傷跡に悪影響を与えないために考慮すべき、いくつかの推奨事項をご紹介します。

傷跡はどのように形成されるのか?

最初に、傷跡がどう形成されるのかを説明する必要があります。一般に、皮膚が損傷を受けると治癒プロセスが始まりますが、これは損傷の重症度に基づいて、持続時間が異なります。

怪我から治癒までには、いくつかの段階が発生します。 Journal of the Spanish Society of Wounds では、このプロセスを次のように詳しく説明しています。

  • 出血凝固期:これは傷ができたときに始まります。傷口から出血が始まると、出血による凝固塊が欠損をふさいで出血を止めます。血餅が乾くとかさぶたができます。
  • 炎症期:かさぶたが形成された後、免疫系は感染の可能性を防ぎ、次に創傷を保護します。血管が拡張するため、適切な方法で創傷を洗浄して酸素化をするのが可能になります。この時期は、患部が赤くなり炎症を起こします。
  • 増殖期:損傷した組織は再生し、サイズが小さくなり始める段階です。身体は損傷の15日後にコラーゲン形成を刺激します。
  • 再構築期:真皮が修復されたときに再構築期が始まります。この段階は、怪我の重症度に応じて2年間程度続く可能性があり、最後は傷跡として残ることでこの段階が終わります。

 

夏場 傷跡 お手入れ 方法
怪我の後、皮膚は怪我の治癒過程の一連の段階を経験します。

夏場に傷跡をお手入れする方法

多くの人は、特に最近怪我をした状態で夏が近づくと、傷跡について皮膚科医に相談します。傷跡が白い場合(怪我をしてから1年半以上経過している場合)は、特別なお手入れは不要ですが、そうでない場合は、次の推奨事項を実行することをお勧めします。

傷跡をケアするために日焼け止めを

Seminars in Plastic Surgeryが2016年に公開した最新の情報によると、新しく形成された傷跡(傷ができてから18か月未満のもの)は、紫外線による損傷を受けやすいことが詳細に説明されています。特に、紫外線はコラーゲン基質の過剰な色素沈着と構造変化を引き起こす可能性があります。

専門家は、傷跡を包帯や衣服で保護することにより、日光への露出を最小限に抑える方法を推奨しています。また、怪我をしてから12〜18か月間は、50SPF以上の日焼け止めを塗布することが不可欠です。

傷跡をケアするためにシリコンゲルシートで適度な圧力を

シリコンゲルシートの使用は、最近できた傷跡への最初の推奨治療ラインと考えられています。 Aesthetic Plastic Surgeryが発表した研究によると、シリコンシートは新しい怪我による傷に、薄くて柔軟なシートのようなものを生成します。

密封包帯でもあるシリコンゲルシートは、日中および夜間に少なくとも1日18時間、3か月間使用する必要があります。

患部に潤いを

より効果的に再生するのに十分な弾力性を保つために、肌には水分補給をする必要があります。特定の製品は、保湿効果とエモリエント効果を生み出しながら、治りにくい傷跡の見た目を改善するのに役立ちます。

傷跡を改善するのに役立つと言われる、ビタミンAとEを含む保湿クリームまたはヒアルロン酸を含むローションを使用することもできます。また、高い保湿力で傷跡を良好な状態に保つのに役立つワセリンを適用するのも良い方法です。

夏場に傷跡をお手入れする方法
肌の回復には、保湿製品の使用が欠かせません。

傷跡へのマッサージを毎日行いましょう

創傷の治癒を適切に促進するためには、マッサージも効果的だと考えられています。最初の治癒期間後、つまり2~3週間後にマッサージを開始できます。

実際、Advances in Wound Care誌は、傷跡を平らにして柔らかくするためにマッサージが強く推奨される方法であることについて、詳しく記載しています。マッサージをすることで、柔軟性のない過剰なコラーゲンの分解を行い、傷跡をより柔軟で滑らかにするのに役立つ可能性があります。

マッサージのメリットを最大限に活用するためには、傷跡を1日2回、10分間のマッサージを6か月間以上続けるのが最も良い方法だと考えられています。

夏場は傷跡をケアすることが大切

傷跡が最近できたものであり、治癒過程のすべての段階が完了していない場合は、日光への曝露が非常に有害になる可能性があります。 したがって、今年の夏は、傷跡が紫外線に直接さらされないようにするのが最善の方法です。

シリコンジェルシートや保湿製品の塗布などのケア方法に加えて、日焼け止めを毎日使用することで、太陽からの有害な影響を軽減します。 同様に、専門家は傷跡を保護する衣服の着用を推奨しています。

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