嘆き悲しんでいる人にかける/最善の言葉とは?

· 11月 9, 2016
ほとんどの場合、あなたが何を言っても、嘆き悲しんでいる人の心の痛みをいやすことはできません。かえってあなたの善意の言葉が、ネガティブな反応を引き起こすことさえあり得ます。

愛する人をなくし、嘆き悲しんでいる人に対応するとき、私たちはかける言葉とアプローチの仕方に十分注意する必要があります。

それは傷つきやすく、感情がむきだしになっている時期―そういう状況では、身体的な接触が欠かせません。

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今回は嘆き悲しんでいる人に、どんな言葉をかけることができるか、そしてどんな時に言葉を控えるべきかについて、ごいっしょに考えてゆきましょう。

なぜなら助けたいと願うあまり、時にはその逆の効果を生み出してしまうことがあるからです。

泣きたいなら、泣いていいよ

手

幼いあなたが泣いているとき、まわりの人たちにいつも何と言われていたか覚えていますか。そう、「泣くんじゃない」でした。悲しいとき、何と言われましたか。「悲しそうな顔するんじゃない」ではなかったでしょうか。

感情を押し殺してしまうことは、だれにとってもよくありませんが、嘆きの過程をとおっている人にとっては特にそうです。

必要なときには内に秘めた感情をありのままに表現できるよう、手助けすることが大切です。感情をさらけだすことは恥ずかしいことだとか、自分で処理しコントロールすべきだとか、決して感じさせないようにしましょう。

この時期にあなたがしてあげられる最善のことは、ただ泣いたり、叫んだり、必要に応じて感情を発散できるように助けてあげることです。

必要なら、いつでもそばにいるからね

上記の項に関連していますが、ほかの人の嘆きや悲しみから逃げ出してしまう人たちが大勢います。それが耐えがたい体験なので、背を向けてしまうのです。

これもよいことではありません。嘆き悲しんでいる人には、身体的な接触が必要だからです。それはハグかもしれませんし、単にだれかのそばにいることかもしれません。

何も話す必要はありません。もちろん、中には沈黙に耐えられない人たちもいますが。一番大切なのは、嘆き悲しんでいる人のために、ただそばにいてあげることなのです。

手をつなぐ

そうすることで、もしその人が話したいときや急に泣きたくなったとき、自分を愛し、支えてくれる人がそばにいると安心することができます。

ですから、気まずく感じるかもしれませんが、悲しんでいる人のそばにいてあげる必要があるのです。嘆き悲しみを乗り越えるためには一人になる必要がある、と信じている人たちもいます。でも大抵の場合、それはまちがいです。

悲しんでいる人たちは今、これまで以上にあなたを必要としている、ということを忘れないでください。

時が来れば立ち直れるってわかっているから

どうして私たちは、人に向かってああしろ、こうしろと進言するのが好きなんでしょうね? 「泣くんじゃない」から「今は未来に向かっていかなければ」まで、私たちはいつだって他人の人生を再構築し、その人たちがかくあるべきだという自分の考えを押しつけようとするものです。

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嘆きの過程にある人が、何よりも必要としないことは、未来を心配することです。

悲しんでいる人たちに、この先何が起こるのか、何をする必要があるのかを教える必要はありません。彼らはもうすでに知っているからです! ただ、今この瞬間、自分たちの苦痛に集中しているだけなのです。

私たちは、その状況が自然に解決するよう見守っている必要があります。悲しんでいる人たちを見捨ててはなりません。その人たちは今嘆きの過程をとおりすぎているだけなのですから。彼らには自分たちが何をする必要があるのかわかっており、時が来れば自ら行動を起こすことでしょう。

海に入る女性

私には、あなたの気持ちが完全にはわからない

私たちはみな、人生の困難な時期をとおっている人たちに、「あなたの気持ちはよくわかる」といつも言ってきたのではないでしょうか。

でもそういう時に私たちがサポートしているということを伝えるには、「これがあなたにとって、すごく大変なことだってわかっている」といった意味合いのことを言う方がいいのです。「あなたの気持ちはよくわかる」というセリフは、攻撃的な反応につながる可能性があります。

嘆きの過程をとおっている人は、心がきわめて敏感になっていますし、あなたはそのような状況を体験したことがないかもしれません。

「あなたの気持ちはよくわかる」とくり返すことは、一般的に「何であなたに私の気持ちがわかるのよ? こんな体験したことないくせに」といったたぐいの反応を引き起こしがちです。

できるだけこのセリフは言わないようにし、その代わりに、ある程度まではその人たちと共感できるということを伝えましょう。私たちにはその人がどのくらい苦しんでいるか正確に知ることはできませんが、苦しんでいることはわかります。

苦痛はやがて過ぎ去ります。ですから、あらゆる意味でその苦痛に敬意を払う必要があり、これには苦痛が去るまでの時間を尊重することも含まれます。

自分の悲しみはもう過ぎ去ったというふりをしたり、だれかに嘆くことをやめるよう強制することは絶対に避けましょう。

手を広げる女性

それには何週間も、何ヶ月も、場合によっては何年もかかるかもしれません。人間はひとりひとり複雑で、人とはちがっているのです。

私たちは、嘆き悲しんでいる人にどうすべきか意見したことがこれまでに何度あったでしょうか。「あなたの気持ちはよくわかる」というセリフを何度口にしてきたことでしょう?

これから先は、今日学んだことを活かし、悲嘆にくれている人を最善の形でサポートしていくよう心がけましょう! あなたの細やかな心づかいとやさしさとが、それを必要としている人にうまく伝わるように、そして癒しの過程を少しでも手助けできるように……。