「未知」を乗り越え、向き合うための5つの鍵
予期しない状況というのは常に存在し、「最適な解決方法はこれだよ」とは誰も教えてくれません。ですから、今回の記事では、このような状況に最適な方法で向き合うのに役立つ、未知の状況を乗り越え、向き合うための5つの鍵をご紹介します。
たとえば、旅行を計画した後にフライトがキャンセルされた場合など、休暇中に予期しない出来事が発生する可能性があります。
また、遠出を計画していたのに、当日体調が悪くなってしまった。これらの状況は予想外ですが、今回の記事をお読みいただければ、より良い対処方法がわかるはずです。
1. より柔軟になろう
未知を克服し、向き合うための最初の鍵は、より柔軟であることです。
休暇のスケジュールを立てたり、誰かと非常に細かい計画を立てたりすると、計画外のことに対処するのが難しくなります。これに取り組むためのコツは例えば下記の通り。
- 常にプランBを用意する。そのようにすれば、予備のプランがあるため、未知の問題に直面することができます。
- お金を節約する。そうすれば、お金に影響を及ぼす予期せぬ事態が起きた場合でも、対処できます。たとえそれがわずかな金額であっても、より安心感を得ることができます。
柔軟性を実践する1つの方法は、日々のルーチンを変えてみることです。そうすることで、自分が日頃、自分自身に対してあまりにも厳しく、柔軟性がないかに気づくでしょう。
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2. たまには未知に直面する必要がある、と受け入れよう
未知を克服し、向き合うためのもう1つの鍵は、単に克服することが必要なんだ、と受け入れることです。 否定したところで、解決策を見つける助けにはなりません。
予期しない状況を受け入れれば、動揺してエネルギーを無駄にすることはありません。代わりに、エネルギーをうまく利用して、何をすべきかを探ってみましょう。
いらいらして、自分は不運だと思うのも良い考えではありません。不運は誰にでも起こることで、それどころか、予想外の状況に対処することは人生の一部にすぎません。
3.予期せぬ出来事に対処する余裕を持とう
未知の問題を克服して直面する3番目の鍵は、不測の事態に対応する余裕を持つことです。こうすることで、自分がこれまでいかに自分に対して厳しすぎたかが少しわかるはずです。
予期せぬ出来事に対処するための余裕がなく、すべてをコントロールしようとしてしまうと、困難な状況が発生したときに困ることになります。
すべてを常に制御することはできません。自分で制御できるものはありますが、制御できないものは他にもたくさんあります。この現実に気づくことは、未知の状態に対処するのに役立つはずです。
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4.未知に直面する際の優先順位を決めよう
優先順位を決めることは常に良いことです。未知の状況が発生した場合、自問しないといけないことがあります。「今、自分にとって最も重要なことは何だろう?」この問いは、否定的な考えを一旦取り払って、未知に直面することに集中するのに役立ちます。
今月、罰金を払えと命じられ、金欠になってしまった!と想像してください。文句を言ったり、怒ったり、他人を非難したりする代わりに、罰金を支払うことを優先します。次に、自分のエネルギーを問題解決に集中させます。
こう考えると、やり方はいくつかあるかもしれません。貯金しておけば、それを使うことができます。一方、日頃買うものを少し安いものに変えてみるのもありかもしれません(たとえ買うものを1つや2つ減らすことになったとしても)、または親や親戚からお金を借りることもオプションの一つです。
つまり、最も重要なことを解決するために行動を起こす必要があります。
5.落ち着こう
未知に立ち向かうための最後のコツは、落ち着いた状態でいることです。何かに驚いたとき、どうすれば良いのかわからないのが普通です。次第に、汗が吹き出てパニックになります。ただし、こういった状態ではハッキリとした思考に役立ちませんね。
また、期待しすぎないようにし、最悪のシナリオについて考えないようにする必要もあります。
たとえば、先ほどの例を思い出してください。罰金を支払うことができないという考えに夢中になれば、支払いが遅れて追加料金を支払う羽目になります。
落ち着いておくことは、今ある問題を解決するためには何をすれば良いか、と考えるのに役立ちます。このようにして、合理的かつしっかりと腰を据えて考えることができます。
どうやって未知を克服し、向き合っていますか? 常に余裕を持とうとしていますか? それとも常にすべてをコントロールしようとしていますか?
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