マウスウォッシュに関するガイドライン
マウスウォッシュは、歯磨きの補完になりますが、決して歯磨きと置き換えることはできません。口腔衛生に役立つツールであるマウスウォッシュとフロスを併用して歯磨きを補完すると、口内の健康維持に役立つでしょう。
自分のニーズに合ったマウスウォッシュを選ぶためには、口腔ケアの専門家にアドバイスを求めてください。
それぞれの患者に合う、適切なマウスウォッシュとその使用方法を提示してくれるでしょう。
アルコール入りまたはなしのマウスウォッシュ
マウスウォッシュ選ぶ際には、まずアルコール含有量を考慮することが大切です。
マウスウォッシュは、どのタイプも必ず最後に吐き出す必要がありますが、アルコールが含まれている場合は特に、飲み込んだり、継続的に使用してはいけません。
アルコールを含む製品は口腔粘膜に影響を及ぼす可能性があります。
もちろん、アルコールを含まないマウスウォッシュも販売されていますし、一部のマウスウォッシュには、安全で効果的なCPC、塩化セチルピリジニウムなどの、細菌の蓄積を予防する成分が含まれています。
マウスウォッシュの種類
マウスウォッシュには、美容目的の製品と治療目的の製品の二つに分けられます。
治療目的のマウスウォッシュは、歯肉炎、歯の過敏症、そして口内炎などの問題を解消するために使用します。
美容目的の製品には、歯のホワイトニングなどの用途があります。
歯磨き粉の成分が、マウスウォッシュの有効成分を妨げる可能性があるため、歯磨きから30分後にマウスウォッシュを使用することをお勧めします。
ここからは、最も一般的なマウスウォッシュをいくつかご紹介します。
口臭予防や解消に役立つマウスウォッシュ
口臭に悩んでいる場合、その原因を知ることが最も大切です。
一般的に、口臭は口内の食べカスなどの細菌の分解が原因です。
口臭を治療するためのマウスウォッシュには、過酸化水素、亜鉛、クロルヘキシジン、またはトリクロサンなどの成分が含まれています。
少なくとも1日2回、または歯磨きの後に30秒間、マウスウォッシュの原液15 mlで口をすすぎましょう。
マウスウォッシュの効果を高めるためには、使用後しばらくは飲食を行ったり水で口をすすがないようにしましょう。
こちらもお試しください:口臭に効く天然のマウスウォッシュ3選
歯茎の状態
歯垢の細菌が歯茎に蓄積すると、歯茎の炎症や出血を引き起こす可能性があり、最終的には、骨や歯を失うリスクがあります。
歯茎を治療するのために、歯科医はアルコールを含まないマウスウォッシュを推奨します。
このタイプのマウスウォッシュには、ポビドンヨード、フェノール、または精油が成分として含まれています。
歯茎に問題が生じている時には、塩を使ってマウスウォッシュを作る方法があります。
また歯周炎の治療には、歯垢に有効な広範囲の消毒剤として作用するクロルヘキシジンが使われます。
マウスウォッシュが歯肉炎の緩和に役立つかもしれません。
虫歯の緩和に役立つマウスウォッシュ
最も一般的な口腔の問題の1つが虫歯ですが、適切な口腔衛生とフッ素などを使った治療により予防や回避ができます。
フッ素を使うことで歯の表面の傷を予防し、多孔質を防いで細菌の侵入を防ぎます。
フッ素を含むマウスウォッシュは、歯のエナメル質を強化して虫歯の予防に役立つと考えられています。
口腔乾燥症またはドライマウス
唾液がほとんどないドライマウスの人は、唾液が保護機能を果たさないため、細菌感染症を発症するリスクが高くなります。
口腔乾燥症またはドライマウスの人は、マウスウォッシュが口内をさわやかにするだけでなく、予防策として機能するマウスウォッシュの使用が推奨されます。
ミネラル、ビタミンE、およびフッ化物が豊富に含まれているマウスウォッシュを使用してください。
続きを読む:カラカラに乾燥した口を潤す5つの自家製治療薬
歯の矯正
歯科矯正用のブラケットを装着している人は、通常の歯磨きだけでは不十分なため、マウスウォッシュが推奨されています。
歯ブラシが届かない部分にもマウスウォッシュが到達し、完全な口腔ケアを維持することができます。
15 mlの原液で30秒間、少なくとも1日2回、または歯磨き後にマウスウォッシュを使って口をすすぎましょう。
結論
マウスウォッシを使用すると、歯ブラシが届かない場所の食べカスなどを取り除くことができます。
口臭を予防してフレッシュな息を保つことに加えて、口腔衛生と健康を維持するのに役立ちます。
治療用のマウスウォッシュには様々なタイプがありますが、歯科医や専門医の助けを借りて正しいものを選びましょう。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Hábitos de higiene bucal y su influencia sobre la frecuencia de caries dental. (2008). Acta Pediátrica de México.
- Díaz Soriano, A. M., Pérez Vargas, L. F., Castro Rodríguez, A. F., Montesinos Mateos, A., Montoros Chávez, E., Morales Sauri, W., … Paredes Pérez, H. (2014). Efecto de los colutorios orales con fluoruro de sodio al 0.05% y agua con sal al 5% sobre la placa bacteriana y el ph salival. Odontología Sanmarquina. https://doi.org/10.15381/os.v8i1.2994
- Gonçalves, É. M., Vasconcelos, Â. M., Maia, C. R. N. P., Freitas, R. A., Carlos, M. X., & Lima, D. L. F. (2009). Investigação dos ingredientes ativos presentes nos consultórios e dentifrícios encontrados no mercado brasileiro. Revista Periodontia.