急性の重症喘息:その症状と治療法

20 3月, 2020
急性の重症喘息は、救急外来を訪れる最もよくある症状の一つです。特に子供や十代の若い世代が急性の重症喘息を発症した場合には治療と特別な注意が必要です。
 

喘息患者は、日常生活の中で急性の激しい喘息発作を起こすリスクがあります。

喘息の発作が起こると、時には致命的になる場合もあるため、病院に行って適切な救急医療を受けることが喘息治療の基本です。

急性の重症喘息は、人々が病院に行く一般的な理由の一つで、驚くことに、多くの場合は子供と10代の若者が医師の治療を必要とする年齢層です。

また、男性よりも女性の患者がやや多く見られます。

喘息とは何ですか?

急性の重症喘息:その症状と治療法 慢性疾患

喘息は気道の慢性炎症性疾患で、呼吸困難をはじめとする呼吸器の症状が現れます。

喘息は、主に空気が肺に出入りする呼吸器系の気管支および細気管支で発生します。

喘息を発症すると、これらの構造の壁が炎症を起こして厚くなり、粘液の生成が減少します。

また、気管支の壁を囲む筋肉が収縮して狭くなり、呼吸が困難になります。

喘息患者の中には、副鼻腔炎など鼻と副鼻腔に問題がある人もいます。

喘息発作が起こる要因は、炎症、平滑筋収縮、またはその両方、アレルゲン、大気汚染、呼吸器感染など様々です。

急性の重度喘息の症状

症状には個人差がありますが、最も一般的な症状は次のとおりです。

  • 深刻な呼吸困難
  • 胸の圧迫感や痛み、呼吸時の咳や喘鳴
  • 吐き出すのが難しい

多くの場合、これらの症状は速効性がある吸入器には反応しません。

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急性の重症喘息の治療法

急性の重症喘息は医学的に緊急を要する事態であり、すぐに診察を受けて治療を開始するする必要があります。

診断には2段階があります。

  • 静的診断:喘息発作の重症度を決定する
  • 動的評価:治療に対する反応を診断する

治療の強度は、発作の程度によって異なりますが、どの治療法も以下のような目的があります。

  • 酸素を投与することにより、体内の低酸素レベル(低酸素血症)を修正する
  • 気管支拡張薬を吸入することにより、気道閉塞を軽減する
  • 全身にコルチコステロイドを投与することにより、炎症を軽減し再発を防ぐ

酸素

急性の重症喘息:その症状と治療法 低酸素

医師は酸素マスクや鼻カニューレを患者に装着することで、低酸素値を修正します。

速効型吸入器:ベータ作動薬

この薬は、急性の重症喘息の治療に最適な薬で、実際に、約5分で効果を発揮し始めます。

副作用はほとんどなく、その効果が約6時間続きます

吸入によりベータ作動薬がより早く効果を発揮し、注射と比べて副作用が少なくなります。

医師は、吸入では薬が効かない場合にのみ注射による投与を行います。

抗コリン薬

急性重症喘息に抗コリン薬を使用する主な理由は、気道の迷走神経の緊張が増加している場合です。

これは、繰り返し高用量を使用するときに最も効果を発揮します。

入院をする必要が減り、肺機能の増加や低コストに役立つ治療法のひとつです。

 

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ステロイド

最後にご紹介するのは、炎症を軽減するステロイドで、ほとんどの喘息症例の治療に役立つと考えられています。

ステロイドの使用に際しては、以下の点に留意してください。

  • ステロイドは、作用するまでに6〜24時間が必要となる
  • 経口投与と静脈内投与による違いはさほどない
  • 用量と効果の間に関係はなく、高用量を使用してもより高いメリットがあるわけではない
 
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