コルチコステロイド外用薬の塗り方
皮膚の状態によっては、外用コルチコステロイドを使用する場合は注意が必要です。一般的に見られる状況が2つあり、1つは、この薬を使用することへの恐れと、もう1つは、この薬を乱用することによって発生しうる反応です。
副腎皮質ホルモン剤を使用することへの恐怖は、局所的に塗布しても全身性副腎皮質ホルモン剤と同じような副作用が出るのではないかと考えることから来ています。
全身性コルチコステロイドの副作用の中には、むくみや体重増加、骨粗鬆症の発症リスクなどがあります。しかし、外用副腎皮質ステロイドを乱用しても、同様の効果を引き起こす可能性があることを知っておく必要があります。実際、非常に強力なものであったり、より広い部位に使用しなければならない場合は特にそうです。
一方、起こりうるタキフィラキシーは、副腎皮質ステロイドを乱用することから来ています。これは、薬を塗ると効くので、気分が良くなるから塗り続けて起こるのです。そのため、結果が出ているにもかかわらず、薬の塗布を繰り返し続けてしまうのです。
コルチコステロイド外用薬を塗ることによる副作用
コルチコステロイド外用薬を使用した場合の副作用は、主に塗り方による皮膚への影響です。例えば、最も一般的な副作用は皮膚の表皮の萎縮です。また、あまり一般的ではない副作用としては、肉われや過剰な体毛、ニキビなどがあります。
コルチコステロイド外用薬を使っていて改善が見られない場合は、すぐに医師のところへ行きましょう。傷の状態を確認してくれますし、治療法を変更してくれるかもしれません。
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コルチコステロイド外用薬の吸収に影響を与える要因
外用コルチコステロイドを使用する際には、その効果と有効成分が複数の要因に依存していることを覚えておいてください。例えば、下記がその要因の一部です。
皮膚の透過性
薬が肌にどう吸収されるかについては、いくつかの要因があります。
- 年齢。皮膚は、子供や高齢者ではより浸透性があります。実際には、より浸透性が高いほど、より大きな効果が得られます。
- 患部の位置。場所が違えば効果も違ってきます。最も浸透しやすい場所は粘膜です。
- 問題の種類と皮膚の状態。皮膚に病変がある場合は、薬剤が吸収されやすくなります。しかし、慢性的な病変の場合は、皮膚が厚くなるので、皮膚に吸収されにくくなります。
製品の種類
コルチコステロイド外用剤には様々な種類があります。まず第一に、塗ったときに見た目が悪くないものが好まれます。
溶液やゲルのタイプは通常、急性皮膚炎を治療するのに使われます。しかし、乳剤やクリームは亜急性の病変に使用されます。一般に、軟膏は、乾皮症のような慢性疾患を治療するのに用いられます。
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コルチコステロイド外用薬はどれも同じ?
それぞれのタイプの外用薬に、コルチコステロイドの種類や強さが異なるものが配合されています。専門医が、どの治療法が患者に最も適しているかを判断します。また、それぞれの治療法の強さや副作用の可能性も考慮してくれます。薬の選択には、患者のタイプ、患部の位置、病変の種類も考慮されます。
穏やかな威力のコルチコステロイド外用薬は、顔面の傷を治療するもので、最大で5日間使用することになります。しかし、体の部位を治療しなければならない場合は、通常は中程度のものを使い、最大10日間使用します。
決して勝手に治療を終了すべきではありません。薬が効いていない場合は、より強力なものから低い効力のものに変更しなければならないかもしれません。中には、リバウンド効果を防ぐために保湿剤と交互に使用することを推奨する医師もいます。
自分に合ったものを選ぶ
コルチコステロイド外用薬を塗らなければならない時には、治療内容に応じて自分に合ったものを選ぶことが大切です。説明したように、急性期の病態と慢性期の病態は同じではありませんし、すべての部位が同じというわけではありません。
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