コロナ対策中に心血管系の健康を守る方法

5月 23, 2020
新型コロナウイルスの影響により、多くの国では都市封鎖や外出自粛措置が講じられています。こうしたコロナ対策中にも心血管系の健康を維持するよう心掛けなければなりません。

新型コロナウイルスの感染が拡大し、ロックダウンや外出自粛などの影響を受けている時期に、心血管系の健康を守ることは必要不可欠です。「家から出ずにいる」ということは、だから私たちの健康のあらゆる側面を無視していいという言い訳にはなりません。気を緩めた暮らしはとても魅力的ですが、特定のルーティンを維持するには、きちんと計画を立てるを必要があります。

これは特に、心血管系疾患を持つ人に当てはまります。心血管系の疾患がある人とは、COVID-19に感染した時に深刻な症状を発症するリスクのあるグループの1つです。

SARS-CoV-2は、ACE2(アンジオテンシン変換酵素)受容体と呼ばれるタンパク質を介して細胞に侵入するウイルスです。つまり、高血圧などの心血管系の問題を抱える人々は、このタンパク質を受容体として、より多く発現すると言われています。

新型コロナウイルスの死亡率と致死率に関するデータでは、男性、65歳以上の人々、および高血圧の人々がこのパンデミックにおいて、特に脆弱であることを明らかにしています。

隔離措置中には、心血管系の健康を保護するための推奨事項を、特に実践することがさらに重要であるもう1つの理由です。

今回の記事では、心臓を守るために隔離措置中に無視してはならない3つの側面について説明します。ストレスをコントロールしながら適切な運動し、健康的な食生活を維持するために、何ができるかを見ていきます。

隔離措置中のストレスと心血管の健康

長期間の隔離措置は、間違いなくストレスの多い状況です。私たちは現在、今まで体験したことのない独特で奇妙な辛い状況を経験しています。また同時に、一人暮らしの場合は、強制的に孤独を押し付けられているような状況といえるでしょう。

これに加えて、感染への恐怖心も考慮に入れる必要があるでしょう。感染するかもしれないという恐怖心は、ストレス要因でもあり、新型コロナウイルスへの感染だけでなく、感染によって愛する人を失うことへの恐怖も常に存在します。

したがって、常に正確な情報を収集することが大切ですが、やりすぎは禁物です。ニュース、テレビ、インターネットなどに常にアクセスして絶えず最新の情報を求めるのは、逆効果になる可能性があります。

もちろん、私たちが実践しなければならない現在のあらゆる措置と、起こり得る変化に注意を払うことが大切ですが、現在の状況がメンタルヘルスに影響を与えないようにするために、制限を設定する必要があります。ストレスの多い状況は、心臓発作の引き金になる可能性があるだけでなく、悪い知らせなどもそれに次ぐ原因となる可能性があります。

隔離措置期間中にストレスを軽減し、心血管系の健康を保護する別の方法は、愛する人とのつながりを保つことです。そう言った意味でも、電話やビデオチャットを通じて友人や家族と話すことが、心臓の健康を保護する要素として機能するのに役立つでしょう。

血圧測定 コロナ対策中に心血管系の健康を守る方法

男性、高血圧の人、65歳以上の人は、新型コロナウイルスの深刻な症状に苦しむリスクが高いと言われています。

続きを読む:新型コロナウイルスなどに隔離措置が必要な理由

隔離措置中の身体活動

多くの国が隔離措置や外出自粛を宣言し、ロックダウン中に継続する活動に関して、市民への勧告を発表しています。特に、マンションなどの集合住宅が建ち並ぶ大都市の住民にとって、簡単なことではありません。

私たちにとって課題となる状況であることは明確ですが、家の中で身体活動を続けることができるならば、心血管系の健康を高めることができます。運動ルーティンは、特に高齢者の間で、心臓の健康にとっての保護因子として非常に有用であることが証明されています。

ロックダウン中は、1日のスケジュールの中に、身体活動のための時間をしっかりと確保することをお勧めします。毎日の運動スケジュールを確立すると、目標を達成するのに役立ちます。

必要な身体活動を実践するために、主な運動器具や大きなスペースは必要ありません。クリエイティブさを維持しながら、インターネットなどで、現在の特殊な状況に合う、事前に計画された運動のルーティンを見つけましょう。ネット上では、多くの運動が紹介されています。

毎日30分の身体活動で十分です。さらに、1週間に3回ワークアウトを行う場合、代謝に良い効果をもたらします。心血管系の健康管理は、私たちが考えるよりもはるかに簡単であることを理解することが大切です。

詳細はこちらから:ロックダウン中でも健康的な習慣を維持する方法

コロナ対策中に心血管系の健康を守るための正しい食生活

健康的な食生活 コロナ対策中に心血管系の健康を守る方法

隔離措置中はいつでも、食べるものに特別な注意を払う必要があります。これは、私たちの心血管系の健康という点に関して重要なもう一つの要素です。

隔離措置が長期間にわたると、食生活が乱れてバランスの悪い不健康な食生活を送るリスクが高まります。エクササイズルーティンをしっかりと確立しないと、日常生活では最小限のカロリーしか燃焼しません。毎日何をどのくらい食べるかを、自分が置かれている独特の状況に合わせて、正しく調整する必要があります。

現在のような状況では、短期間で容易に体重が増加する可能性がありますが、それだけが問題ではありません。隔離措置中には、塩分など私たちの体に危険な成分の摂取をコントロールすることで、心血管系の健康を守る必要があります。ナトリウムは、血圧を上昇させる傾向があることを覚えておきましょう。

ソーシャルディスタンスと呼ばれる社会的距離を維持する生活は、私たちの買い物の習慣にも影響を与える可能性があります。そしてまた、すべての都市や地域に新鮮な果物や野菜が常に供給されるわけではありません。

できる限り外出頻度を少なくするように、計画的な買い物を心がけてください。心血管系の健康を守る食品を毎日の食生活に取り入れるような、買い物リストを作って買い物に行くことが重要です。

缶詰の果物や野菜、そしてあらゆる種類の人工的に密封された容器に入っている食品は、できる限り避けてください。このタイプの食品は長持ちしますが、塩を加えることで長期の保存が可能になっています。そのため、健康的というより、実際には食べることで健康とは逆効果になる可能性があります。

心臓のケアが必要な時です

心臓のケアを行うのは、いつでも「良いタイミング」ですが、新型コロナウイルスによるロックダウン中に心血管系の健康を守ることには2つの利点があります。

これは、将来的に心血管系疾患を発症するリスクを軽減するだけでなく、新型コロナウイルスに感染した場合にも、感染による影響を制御できる可能性が高まります。つまり、感染が深刻化するのを防ぐのに役立つでしょう。

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