子どもの尿路感染症
子どもが尿路感染症にかかるのは、とてもよくあることです。尿路感染症は、尿管、膀胱、腎臓に細菌が入り込むことで起こります。もし症状が現れたらすぐに治療を始めることが大切です。
今日は、尿路感染症とは何か、そしてどのように治療されるかについて見ていきましょう。
子どもの尿路感染症
尿路感染症は、泌尿器に細菌が存在したり、増殖することにより起こります。症状のない尿路感染症は、別の種類で、無症候性細菌尿と呼ばれます。
尿路感染症はどこが感染しているかによって分類されます。
子どもの尿路感染症の原因となる最も一般的な細菌は、プロテウス、クレブシエラ菌、エンテロバクター、レンサ球菌、ブドウ球菌でしょう。新生児の場合、リステリア・モノサイトゲネスやエンタラウコカスが多いでしょう。
残念ながら、子どもの尿路感染症はよくあることで、繰り返すことが多いようです。放っておくと長期的な合併症につながることもあります。そのため、少しでもおかしいと思ったら、すぐに小児科を受診して治療をしましょう。
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尿路感染症の症状
子どもの尿路感染症の症状は、年齢によって異なります。新生児や生後6ヶ月未満の赤ちゃんは特に発見しにくいでしょう。一般的な症状は発熱(37℃以上)や排尿時の痛みです。
よくある症状は次のようなものです。
- 排尿時の痛み、かゆみ、燃えるような感覚
- 発熱
- 膀胱周辺の痛み
- 尿が濁っている、臭う、血が混じることもある
- 嘔吐、過敏性
- 不快感や寒気
- 尿はほとんど出ないのに頻繁に尿意を感じる
しかし、感染が腎臓に到達してしまう急性灰白髄炎の場合は、より深刻な症状が現れます。高熱、倦怠感、食事が取れない、嘔吐などです。
尿路感染症の合併症
尿路感染症によって合併症が起こるケースもあります。
- 尿路のトラブル(尿管や尿道の障害物)
- 腎臓の奇形やトラブル
- 膀胱尿管逆流症 :腎臓と尿道に尿が流れる原因となる病気
子どもの尿路感染症はどう診断される?
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子どもの尿路感染症の治療方法
病院では、問診や触診、尿検査をして尿路感染症が診断されるでしょう。一般的に、尿検査ではどのようなタイプの感染か、そして一番良い治療法は何かが決定されるでしょう。
尿検査をするかどうかは、子どもの年齢にもよります。年齢の大きな子どもには、直接問診をし、尿を取るように言えるでしょうが、まだオムツをしているような乳幼児の場合はカテーテルで尿を取る場合もあります。
尿路感染症は、抗生物質で治療されます。時には、治療が終了した後に再度尿の検査を行う医師もいます。これは、完全に感染が治っているか、体の他の部分に広がっていないかを確認するためです。
子どもの尿路感染症で深刻な場合、入院が必要となることもあります。入院が必要となるのは、特に生後6ヶ月未満の赤ちゃんの場合で、感染が腎臓に影響を及ぼしている時や自ら水分が摂取できず、脱水症状となっている時です。
大人の方へ
- 最初の症状が現れたら、すぐに小児科を受診して診断してもらいましょう。
- 診断を受けたら、医師の指示に従って抗生物質を投与しましょう。
- 尿路感染症を起こした子どもが排尿する頻度を記録しましょう。説明できる年齢の子どもの場合は、排尿時の痛みがないかなども聞いて確認しましょう。
- たくさん水を飲ませましょう。
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