子供の口唇ヘルペス!回復を早める6つの方法
子供の口唇ヘルペスとは、唇など口の周りに小さな潰瘍や水ぶくれができる病気です。とてもよくある感染症ですが、伝染性があり不快なため、我が子に口唇ヘルペスができてしまうと親は心配することが多いでしょう。
口唇ヘルペスの原因は、単純ヘルペスウイルス1型で、唾液や皮膚から皮膚、感染したものに触れることなどで伝染します。時に単純ヘルペスウイルス2型が原因となることもありますが、たいてい2型は性器周辺に影響を与えます。
残念ながら、このウイルスの決定的な治療法というものはありません。症状がでなくても体内に常にあるのです。口唇ヘルペスとして現れる場合は、ストレスや自己免疫力の低下、その他の病気などが引き金となることが多いでしょう。
子供の口唇ヘルペスの早く治すことはできるのでしょうか?自宅で回復を早める方法はあるのでしょうか?
その答えを見つけるにあたり、まずは主な症状から見ていきましょう。
子供の口唇ヘルペスの症状
子供の口唇ヘルペスは、できてから治るまでに10日〜14日ほどかかります。その期間をかけて水疱ができ、成長し、潰れ、かさぶたとなるのです。最後の段階の後、傷跡を残すことなく死んだ細胞が消えていくでしょう。
口唇ヘルペスの症状は以下のようなものです。
- 口唇ヘルペスができた部分の赤み
- かゆみや炎症
- 潰瘍や水ぶくれ
- 触ると過敏
- 乾燥している(最終段階)
- 熱
- リンパ腺のむくみ
- 喉の痛み
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子供の口唇ヘルペス!回復を早める6つの方法
口唇ヘルペスは通常、緊急性を持ちません。ですが、時には医師の診察を受け、抗ウイルス剤を処方してもらわなくてはいけないケースもあるでしょう。
自宅療法で子供の口唇ヘルペスの回復が早められるかもしれません。チェックしてみてください!
1. 氷
口唇ヘルペスができてしまった皮膚は熱を帯び、不快な感覚がするでしょう。かゆみや燃えるような痛みを伴うからです。その不快感や感染リスクを最小限に抑えるためには、氷を使いましょう。
方法
- 氷を適量用意し、綿の布で包みます。これを子供の唇に優しく押し当てましょう。
- 10分ほどそのままにしておきます。
- 必要であれば、1日に数回行いましょう。
2. セントジョンズワート
セントジョンズワートには、子供の口唇ヘルペスに良いと考えられる抗ウイルス作用があります。そのため、感染のリスクを軽減してくれるでしょう。また抗炎症作用がありますので、水ぶくれなどの症状を緩和してくれるでしょう。
方法
- セントジョンズワートの抽出液にコットンを浸します。これを口唇ヘルペスのできている部分に押し当てます。
- 5分おきましょう。これを1日2〜3回繰り返します。
3. キャベツの葉
キャベツで作る湿布にはリフレッシュ効果があり、かゆみや燃えるような痛みを伴う口唇ヘルペスを癒してくれるでしょう。また、傷付いた皮膚を守り、傷口の再生をスピードアップさせる効果も期待できるでしょう。
方法
- キャベツの葉を数枚潰します。これを口唇ヘルペスのできている部分に押し当てます。
- 5分ほど置いてから洗い流しましょう。
- 1日2回繰り返しましょう。
4. 牛乳
新鮮な牛乳が少しあれば、子供の口唇ヘルペスの症状が軽くなるかもしれません。牛乳に含まれる栄養が組織の再生を促し、潰瘍を癒してくれるでしょう。さらに、かゆみや燃えるような痛みを取り除いてくれるでしょう。
方法
- 新鮮な牛乳を用意し、コットンを浸します。
- 口唇ヘルペスができている部分に、牛乳に浸けたコットンを優しく押し当てます。
- 10分ほど軽く押さえます。
- 最後に冷たい水で洗い流します。
- これを1日3回繰り返しましょう。
5. クレイ
クレイには薬用効果がありますので、子供の口唇ヘルペスの症状改善に効果があるかもしれません。抗炎症作用や落ち着かせる作用がありますので、潰瘍を取り除くのに良いでしょう。また、感染部分の燃えるような痛みも緩和してくれるでしょう。
方法
- ホワイトクレイまたはグリーンクレイを少量とり、ぬるま湯で柔らかくします。
- もったりしたペーストを作り、口唇ヘルペスのできてしまった部分に塗布します。
- しばらくそのままにしておきます。
- 最後に水をたっぷり使って洗い流しましょう。
- 必要がないと思うまで繰り返し行いましょう。
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6. マリゴールド
マリゴールドのお茶で肌を洗い流すと、肌の保護につながるかもしれません。つまり、口唇ヘルペスが早く治るかもしれないのです。マリゴールドに含まれる抗炎症効果が、感染性の病気である口唇ヘルペスの状態をコントロールしてくれるでしょう。
方法
- マリゴールドを抽出して作ったお茶で口唇ヘルペスが出来た部分を洗い流します。
- 1日に2度行いましょう。
口唇ヘルペスの状態が一向に改善しない場合、または悪化した場合はすぐに小児科医を受診させましょう。また、発熱した場合やしきりに泣く場合などもすぐに受診することが大切です。
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