子供の言葉の発達を促進する5つのトレーニング
赤ちゃんは話す方法を知らずに生まれますが、最初は泣くと言う身体を使ったボディーランゲージで自分を表現します。
その後の発達段階において、子供たちの言語能力を伸ばすように親が努力することはとても大切であり、子供の話す力を促進するいくつかのトレーニングを行うのが効果的だと考えられています。
言語の価値
言葉を話す能力は、子供たちが考えていることや欲しいものを内面化して自分のものにし、その後言葉として客観的に伝えるべく外部化することです。
私たちが話す言葉は、コミュニケーションの主な手段としてとても重要な役割を果たします。
言語は社会生活における基本的な手段でもあり、子供たちが社会や周りの環境に適応しながら統合していくことを可能にします。
また言語を通じて、子供は家族から文化的な習慣や人間関係を気づく方法を学びます。
子供の言語力を促進するために
それでは、親として子供の言語力を促進するために何ができるでしょうか?
自宅ですでに取り入れているかもしれない、シンプルながら効果的なトレーニングがありますが、今回はそのうちのいくつかをご紹介します。
こちらもご参照を:叱る前に!子供の教育に役立つ5つのテクニック
子供たちに言語力をサポートする6つのトレーニング
両親と子供の会話は、言語の発達に大きな影響を与えます。
親が子供に話すときは、正しい発音で明瞭に言葉を表現することが大切です。
特に子供が親に言葉を使って話すきっかけを作るためにも、一日を通じて、できる限り子供と向き合って会話をする時間を作りましょう。
会話の内容は、年齢、子供の能力、そして興味に応じた体系的で適切なものであるべきですが、赤ちゃん言葉など子供の言葉を使うのは控えましょう。
また子供が必死に何かを言おうとしている時に、親が先回って子供が言いたいことを言ってしまうことのないように注意してください。
子供が自分の言葉で自分自身を表現して、メッセージを広げることができるように、質問という形で子供の言葉を促進してください。
ここからは、基本的なガイドラインに基づく、言語力を促進するトレーニングのいくつかをご紹介します。
1.散歩
散歩やちょっとした外出や小旅行は、子供の新しい感覚を刺激する多様な経験に満ち溢れているため、語彙力が増える効果があります。
自分が感じたことや’経験したことを親と自由に共有したいという気持ちが、言葉を使って一生懸命表現しようとする動機となります。
色、音、匂い、形など、子供が見ているものについて話し合うことも大切です。
論理的で、子供が楽しいと感じる会話の流れになるように、外出先のすべてを活用して会話を楽しんでください。
2.朗読
子供が、物事や人々を理解する能力を発達させるのに、本を読むことが役立ちます。
本を読んだ後や本を読んでる最中に「(この人物は)どこにいるかな?」などと質問をすることから始め、その後も親が質問したものを子供が指で触ったり示すように、自然な形で質問を続けてください。
ただし質問をしてすぐに答えを求めず、子供に考える時間を与えましょう。
子供が質問に正しく答えることができたら、その頑張りを褒めて次の質問をしましょう。
子供が間違えた場合も、それを間違いと捉えずに、質問の形を変えて子供に話したいという前向きな動機を与えてください。
3.写真の切り抜き遊び
朗読とコンセプトは似ていますが、使用するものは写真の切り抜きです。
決まった単語やサインを使って、それぞれの画像や写真を子供に説明することから始めます。
子供は行動やイメージを対比することを学びます。
写真は、食べること、遊ぶこと、寝ること、走ることなどを含む、子供にとって身近な行動を表している画像を用意してください。
写真について説明を終えたら、子供に「何をしているところかな?」などの質問をします。
こちらもご参考に:子供に教えよう!迷子になった時の対処法
4.自分の名前を言えるように教える
自分の名前を知ることにの大切さに加えて、子供が自分の名前以外にも他の人や物に名前があることを理解する上、そして様々な行動や活動に自分で名前をつける能力を発達させる助けとなります。
「あなたの名前は…」と始めて、それを数回繰り返した後、今度は質問として名前を聞くと、子供はすぐに反応できます。
子供が正しく答えられたら褒めてください。
名前を覚えたら次は苗字を加えてください。
正しく答えられない場合は、最初からやり直しましょう。
名前だけでなく、体の名前やよく使うおもちゃや道具(皿、靴、メガネ)など、身近なものでもお試しください。
5.動物の鳴き声
子供たちが大好きなゲームをトレーニングとして活用しましょう。
子供は自分が発する音や声と動物の名前を関連づけることが大好きです。
現在はアプリやゲームなどもありますが、できる限り電子機器を使わず子供と一緒に動物の鳴き真似をして声を出す練習や、それを説明する練習を行うことが大切です。
親が動物の鳴き真似をした後、子供に「なんの動物か?」という質問をしましょう。
犬やアヒルの鳴き声の真似に対してどう反応するかをご覧ください。
最後に
子供の言語力を促進するためのトレーニングをご紹介しましたが、最も大切なのは、子供との会話を大切にして、自由にそしてプレッシャーなく子供に自分を表現する機会を与えることです。
親は子供が最初に言葉を教える人であり、子供は親の言葉を聞いて育ちます。
子供の語彙力を豊かにするためには、親子の会話を大切にしながら子供との言葉を使ったコミュニケーションに時間とエネルギーを捧げましょう。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Quintero, M. D. (2009). El lenguaje oral en el desarrollo infantil. Revista Innovación y experiencias educativas, 6(45), 11-15. https://archivos.csif.es/archivos/andalucia/ensenanza/revistas/csicsif/revista/pdf/Numero_14/MARIA%20DEL%20MAR_DIAZ_2.pdf
- Federación de enseñanza de CCOO de Andalucía. (2010). Estimulación del lenguaje oral en niños de 2 a 3 años. https://www.feandalucia.ccoo.es/docu/p5sd6726.pdf
- García, M. M. R. (1993). La influencia del habla de estilo materno en la adquisición del lenguaje: valor y límites de la hipótesis del input. Anuario de psicología/The UB Journal of psychology, 45-64. https://www.raco.cat/index.php/AnuarioPsicologia/article/download/61191/88756
- Diago Carazo, L. (2016). El desarrollo del lenguaje de 3 a 6 años. https://uvadoc.uva.es/bitstream/handle/10324/21376/TFG-L1466.pdf?sequence=1&isAllowed=y
- Lybolt, J., & Gottfred, C. (2003). Cómo fomentar el lenguaje en el nivel preescolar. Traducido y editado por: UNESCO (2006). Suiza. http://descargas.secolima.gob.mx/biblioteca/Breviarios/pdf/comofomenmtar.pdf