Logo image

きっと皆が知らない体脂肪のホントのこと

1 分
どうやって体脂肪を減らすかについて、よく考え込むことがある人が多いのではないでしょうか。しかし、体脂肪に関するいくつかの事実を知ると、この人体の重要な部分に対する見方が変わるかもしれません。
きっと皆が知らない体脂肪のホントのこと
Carlos Fabián Avila

によってレビューと承認されています。 医者 Carlos Fabián Avila

によって書かれた Ekhiñe Graell
最後の更新: 07 9月, 2025

体脂肪は柔らかく、たるんでいて、というイメージがあり、しばしば悪者扱いされます。しかし、脂肪は私たちの体を機能させる上で重要な役割も果たしています。余分なエネルギーは体脂肪として蓄えられ、体を温かく保ち、内臓を保護するクッションの役割も果たしています。この記事では、おそらくご存じなかった、体脂肪に関する興味深い事実をいくつかご紹介します。

体内の脂肪は、食欲に関与する化学物質を分泌します。また、月経周期の調節にも役立ちます。

つまり、健康的な量の体脂肪は、人体にとって非常に重要なものなのです。 にもかかわらず、ほとんどの人は、体脂肪をどのように減らすかということ以外、体脂肪についてあまり関心を持っていないようです。

以下でご紹介する事実は、あなたの体脂肪に対する考え方をきっと変えるでしょう。ぜひお読みください!

1.体脂肪にはさまざまな色があります

facts about body fat
体脂肪にはさまざまな種類があり、それぞれ色が異なります。

脂肪といえば、お腹、腰、太ももにある、必要なときにエネルギーを蓄える白いものを思い浮かべるでしょう。

しかし、褐色脂肪も存在し、これは主に新生児に見られます。これは、体温を安定させ、寒さを感じないようにする役割を果たしています。

さらに、成人にも少量の褐色脂肪があることが分かっています。しかし、その正確な役割については、まだ多くの研究が必要です。

2012 年、シェブルック大学の科学者たちが、ある研究結果を公表しました

  • この研究では、研究参加者(全員男性)が低温にさらされたとき、体内の褐色脂肪が白色脂肪を燃料として、体温を維持するのに役立ったことが明らかになりました。 つまり、褐色脂肪は白色脂肪を燃焼して、体に必要なエネルギーと熱を供給したのです。

こちらの記事もおすすめ:1日の摂取カロリーが最も高い国トップ10とその食事内容

2.誰もが褐色脂肪を持っているわけではありません

grasa-corporal

太りすぎの人は、褐色脂肪をほとんど持っていません。最近、研究者たちは、褐色脂肪の欠乏が肥満の原因なのか、それとも余分な白色脂肪が褐色脂肪の活性化を妨げているのかを調査しています。

UCSF 糖尿病センターの研究者、梶村真吾氏によると、成人はおよそ 50 グラムの褐色脂肪を持っており、これは 1 年間に 4.5 キログラムの白色脂肪と同等のエネルギー量を燃焼することができるそうです。

しかし、40 代後半から 50 代前半になると、褐色脂肪は減少します。これは肥満や加齢と関係があるのではないかと考えられています。

  • 梶村氏は、褐色脂肪が白色脂肪の成長を促進または抑制するかどうかを確認するために、マウスを用いた実験を行いました。同氏は、脂肪の成長を促す酵素を阻害する阻害剤を研究チームが発見したと述べています。現在、彼は褐色脂肪の活性化剤を研究しており、それが肥満の治療につながることを期待しています。
  • ショーン・タルボット氏(栄養生化学者)は、人間の褐色脂肪の量はごくわずかであるため、カロリーを燃焼したり、体温を維持したりすることはできないと述べています。
  • 一方、梶村氏は、この研究が継続されれば、褐色脂肪のエネルギー燃焼特性を刺激する薬が「現実的な将来性」を持つと述べています。

3.体脂肪は体を温めてくれる

temperatura

ScienceNOW が報じた 2013 年の研究によると、褐色脂肪だけでなく、すべての脂肪細胞は温度を直接感知し、そのエネルギーを熱の形で放出して寒さに反応することができるそうです。

こちらの記事もおすすめ:甲状腺機能低下症の人のためのスポーツと運動のヒント

4.運動は脂肪細胞DNAの挙動を変える可能性がある

私たちの体が蓄える脂肪の量は、一部は遺伝によって決まります。しかし、スウェーデン、ルンド大学糖尿病センターの研究者たちは、運動が、特定の遺伝子(脂肪の蓄積に関与する)をオンまたはオフにする役割を果たす可能性があることを発見しました。

  • 研究では、座りがちな生活を送っているが健康なスウェーデン人男性数十人の脂肪細胞を採取しました。
  • その後、被験者たちは6か月間の運動プログラム、あるいは週2回のエアロビクスクラスに参加しました。
  • 6か月後、被験者たちの体重は減少し、健康状態も改善していました。
  • それだけでなく、さらに、脂肪細胞の遺伝子の多くにも変化が見られました。そのうちのいくつかは、脂肪の蓄積や、肥満や糖尿病を発症するリスクに関連しているものです。

5.すべての脂肪細胞が同じというわけではありません

肥満でありながら、健康的な代謝を持つ人もいれば、糖尿病、高血圧、高コレステロールなどの代謝疾患を持つ人もいます。

これらの違いは、細胞レベルで見られることが判明しています。 専門誌Diabetology新しい研究によると、不健康な肥満者の脂肪細胞は、健康な肥満者の脂肪細胞とは外観も挙動も異なることが示唆されています。

  • より多くの脂肪を蓄えるために新しい細胞を作る代わりに、不健康な肥満者の脂肪細胞は、単に膨れ上がって破裂するだけです。 その結果、肝臓や心臓などの臓器に炎症や脂肪の蓄積が生じます。
  • 一方、健康的な肥満者の脂肪細胞はより小さく、より多くの脂肪が必要な場合には新しい脂肪細胞を作り、脂肪を蓄えます。

6.体脂肪には、潜在的な幹細胞が豊富に含まれています

facts about body fat
脂肪には、幹細胞に変換できる多能性細胞が含まれています。

信じられないかもしれませんが、体脂肪に含まれる潜在的な幹細胞は、胚から採取される幹細胞とよく似ています。

2009 年、スタンフォード大学医学部の研究者たちは、脂肪吸引で除去された人間の脂肪には、多能性細胞が含まれており、多能性幹細胞に変換できる、つまり脂肪、骨、筋肉になる細胞に変換できることを発見しました。

このプロセスは、皮膚細胞を幹細胞に変換するよりも簡単でした。

7.脂肪細胞にも睡眠が必要です

睡眠不足になると、体脂肪のインスリン反応能力が低下する可能性があります。 これらすべてが、将来、体重増加や糖尿病につながる可能性があります。

シカゴ大学医学部の研究者たちは、次のような実験を行いました。

  • 若くて痩せていて健康な 7 人の被験者を募集し、この研究に参加してもらいました。
  • 最初の 1 週間は、4 晩連続で 8.5 時間睡眠をとりました。
  • それから 1 か月後、4 晩連続で 4.5 時間しか睡眠をとりませんでした。
  • 2 つの睡眠段階の間、食事摂取量は同じでした。
  • 4 日間の各期間が終了すると、研究者たちは被験者の腹部から脂肪細胞を採取しました。これにより、脂肪細胞がインスリンにどのように反応するかを測定することができました。
  • 4 晩の短い睡眠段階の後、脂肪細胞のインスリン感受性は 30% 低下していました。

まとめ

体脂肪が多すぎると、肥満などの問題を引き起こす可能性があります。しかし、体脂肪は必ずしも悪いものばかりではありません。脂肪には、人体に良い特性や効果もあるため、それを理解することが重要です。

体脂肪率について質問がある場合は、医師に相談し、体脂肪率を評価してもらい、最適な治療や対処法をアドバイスしてもらうことをお勧めします。


引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。


  • Manuel Moreno, G. (2012). Definición y clasificación de la obesidad. Revista Médica Clínica Las Condes. https://doi.org/10.1016/S0716-8640(12)70288-2
  • Rubio Hererra, M. A., Salas-Salvadó, J., Barbany, M., Moreno, B., Aranceta, J., Bellido, D., … Vidal, J. (2007). Consenso SEEDO 2007 para la evaluación del sobrepeso y la obesidad y el establecimiento de criterios de intervención terapéutica. In Revista Española de Obesidad. https://doi.org/10.1016/S0025-7753(07)72531-9
  • Godínez Gutiérrez, S. A., Marmolejo Orozco, G. E., Márquez Rodríguez, E., Siordia Vázquez, J. de J., & Baeza Camacho, R. (2002). La grasa visceral y su importancia en obesidad. Revista de Endocrinología y Nutrición.
  • Casanueva, E., & Flores-Quijano, M. E. (2008). Nutriologia Medica. In Nutriología Médica. https://doi.org/10.1016/j.jvolgeores.2004.08.004

 


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。