奇胎妊娠の検査について

11月 25, 2019
奇胎妊娠とは、稀に見られる妊娠合併症です。診断には、超音波の使用が不可欠です。

妊娠中に異常が発生する可能性はいつでもあるので、すぐに行動を起こす必要があります。妊娠中に見られる合併症のひとつは、まれではありますが、奇胎妊娠です。

以下に、その症状と、診断および治療に使用する技術について説明します。

奇胎妊娠とは

奇胎妊娠とは、妊娠性絨毛性疾患(別名GTD)を指す用語です。栄養芽層を構成する組織(胚の形成に関与する細胞層のひとつ)の異常な増殖を伴います。

全般的に、問題の性質によって、奇胎妊娠は複数のカテゴリーに分けられます。

超音波検査 奇胎妊娠

一方で、良性の組織疾患という場合もあります。この場合、癌性腫瘍の病理を発症するリスクは伴いません。これには、部分的または完全な良性妊娠性絨毛性疾患が含まれる場合があります。

他方で、妊娠性絨毛性腫瘍として知られる奇胎妊娠に関連する疾患もいくつかあります。この中には、組織に影響を与える悪性または侵襲性の胞状奇胎、絨毛癌、上皮腫瘍が含まれます。

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奇胎妊娠の兆候と症状

妊娠して最初の数週間では気付かない可能性がある、というのが特筆すべき点です。

ただし、妊娠が進むにつれ、診断に役立つ一連の臨床症状が現れます。

  • 子宮出血。膣出血は奇胎妊娠があるほぼ全ての女性に見られます。これは、栄養芽層組織が高い侵襲能力を持ち、細胞層の間に位置するという事実によるものです。適切に血液を排出できないため、血液が蓄積し、血液量が体内に止まることのできる容量を超えると、突然の出血が起こります。
  • 妊娠中毒症これもよく見られる兆候です。ただし、目には見えない場合があります。妊娠中毒症は妊娠に関連する高血圧により起こり、この深刻な状態を防ぐためには医師による診察が必要です。
  • 異常な子宮底長。子宮の深さは、妊娠中に毎月約4センチずつ増加します。過去には、医師はこの深さを測って妊娠期間を推定していました。近年では、超音波があるので検査方法が変わりました。いずれにせよ、通常より高い子宮底長は、奇胎妊娠に多く見られる兆候です。
  • ホルモンの変化。妊娠中、ホルモン値が正常であることを確認するために、分析的検査が行われます。栄養膜組織の増殖がある場合、ホルモン値は内分泌生成能力を持つ細胞層により変化します。

奇胎妊娠の診断

まず、臨床上の疑いから検査が開始されます。血液分析におけるホルモンの変化は、奇胎妊娠の重要な検査です。

ただし、だからと言って必ずしも問題があるという意味ではありません。他の合併症の兆候かもしれません。これは、患者が高齢の初めての妊娠である場合、もしくは遺伝的異常がある場合に特に当てはまります。

しかし、間違いなく、奇胎妊娠を診断するための最良の技術は超音波です。

妊娠 奇胎妊娠

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超音波を使用すれば、妊娠嚢と、妊娠嚢の側にしばしば現れる嚢胞を直接視覚化できます。また、疑いがある場合、医師はサンプルを採取して分析することもできます。

診断時に腫瘍性疾患の疑いがある場合は、超音波とは別にCTスキャンやレントゲンなどの画像検査を実施する必要もあります。

特に転移を疑うの場合、将来の合併症を防ぐために、嚢胞を完全に除去することが不可欠です。また、外科的治療と化学療法を実施することも避けれらません。

患者に子どもをこれ以上産む意思がなく、合併症のリスクが非常に高い場合は、より積極的な治療を選択する必要があります。ただし他の医学分野と同様に、特に若い患者の場合は常に保守的な選択肢を選ぶことが最善でしょう。

奇胎妊娠のための診断と治療はたくさんあります。分析的研究と画像技術は、診断と予後の健康の確立に役立つものです。