禁煙後に気づくポジティブな変化について見てみよう
喫煙をやめたらどうなるか考えたことはありますか?
ニコチンシートで作られたタバコは、火をつけると煙を出します。
その後、喫煙者は化学物質(ニコチン、ガス、発癌物質、フリーラジカル、酸化剤、金属、放射性元素)を体内に吸い込みます。
これらの化学物質の影響により、禁煙するのが難しい人が少なくありません。
喫煙は健康上に大きなリスクを与えるとされ、世界保健機関(WHO)によると、喫煙は肺がんや呼吸器系疾患の主な原因の1つとされます。
タバコの煙を吸うと、体内に有毒物質を放出します。
タバコを直接消費する人は喫煙者と呼ばれ、喫煙者の周りの人で間接的に喫煙者が吐き出す煙を吸い込む人は、受動喫煙者と呼ばれます。
喫煙者と同様に、受動喫煙者もタバコの悪影響により、健康に害を及ぼします。
タバコによる健康への悪影響のいくつかは、呼吸困難、疲労感、不安感、およびタバコへの依存症です。
タバコに依存している中毒者は、喫煙がストレスや不安を軽減すると感じていますが、実際は、タバコを吸うことに対してすでに依存状態になっているので、タバコがストレスや不安を軽減しているわけではありません。
禁煙は簡単なことではありませんが、禁煙を始めると、多くのポジティブな変化や効果が現れます。
健康的な生活を送りたいという意欲や希望は、悪い習慣である喫煙を止めるための重要なモチベーションになります。
今回は禁煙をするとわかる5つのポジティブな変化についてご紹介します。
禁煙後に気づくポジティブな変化
1.呼吸が改善される
禁煙すると呼吸が改善されます。
喫煙中は、タバコの煙を体内に吸い込み、有毒物質が肺に直接行きます。
つまり、喫煙者は体内に有毒物質を保持しているため、呼吸困難を起こすことが多くありますが、呼吸とは人間にとって大切な機能であり、そのプロセスを妨げる喫煙を止めることが、呼吸の改善につながります。
こちらもご参考に:タバコをやめた方がいい理由と禁煙成功へのアドバイス
禁煙を始めると、肺がこれまでに蓄積された有害な成分を体外へと除去し始め、呼吸が良くなり有毒物質も徐々に消えていきます。
禁煙を始めてすぐは、肺が毒素を取り除こうとするため、呼吸が困難になったように感じるかもしれませんが、すぐに改善されます。
2. 疲労感が解消される
疲労は、喫煙による呼吸困難が原因で起こります。
そして疲労感が発生すると、日常生活を行うのに支障をきたします。
また、エネルギーが不足しているように感じることから、歩く、走る、スポーツをするなどの活動も喫煙者にとって辛く感じるでしょう。
禁煙を始めて、肺が解毒されるに従い、疲労感が徐々に消えて、これまでに失われたエネルギーが回復します。
禁煙をすれば「疲れ」はもう敵ではなくなります。
3. より健康的な生活を送ることができる
喫煙をやめる主な利点の1つが、より健康的な生活を送ることができることです。
前述したように、呼吸器系が最適に機能し、体が良い方向へと変化し、健康になります。
禁煙をすることで、脳はこれまでよりも多くの酸素を受け取るようになり、認知機能が最適化して思考回路もこれまでよりも早くなることもあります。
さらに、喫煙者は食事をタバコに置き換えるなどの食欲不振につながることがありますが、そのタバコをやめることで、バランスのとれた健康的な食事を摂取する効果が期待できます。
そして健康的な食生活を送ることで、体がより健康的になる効果が期待できます。
4. 問題なく運動できるようになる
喫煙中にはできなかった運動も、禁煙をすることで問題なくできるようになります。
運動には、身体的および精神的なパフォーマンスの向上という利点があるため、体内に活力がみなぎり、不安感やストレスを減らすのに高い効果を発揮するとても健康的な方法です。
こちらもお試しください:今こそ禁煙!/禁煙に役立つ3つのレシピ
好きなスポーツを行ったり、体内の毒素を排出するために運動を行いましょう。
身体の健康だけではなく、心の健康にも高い効果を発揮する運動を行うことで、毎日の生活の質も向上します。
5. お金を節約できる
現在ではタバコの価格が高騰しており、タバコの購入には多くのお金が必要になります。
タバコをやめれば、これまでタバコに費やしていたお金を節約し、タバコ以外の健康的で生産的なものにお金を使うことができます。
食生活の改善や、自分の趣味などにお金や時間を投資することもできますし、貯金を始めてもいいでしょう。
最初は少額からですが、徐々にお金を節約することで、金銭面でも余裕が生まれます。
今回ご紹介したように、禁煙は人生を完全に変えるほどの多くのポジティブな効果が期待できます。
タバコを吸いたいという衝動は過去のものとなり、毎日の生活の中でも幸福感が増すでしょう。
そして私たちの体は禁煙を決断したことに感謝するでしょう!
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- OMS | ¿Afecta el humo de tabaco a los no fumadores?. (2012). Retrieved 16 September 2020, from https://www.who.int/features/qa/60/es/
- Tabaquismo. Retrieved 16 September 2020, from https://www.who.int/topics/tobacco/es/
-
Ruiz, A. M., Gómez, I. R., Rubio, C., Revert, C., & Hardisson, A. (2004). Efectos tóxicos del tabaco. Revista de toxicología, 21(2-3), 64-71.
-
Karadoğan, D., Önal, Ö., Şahin, D. S., Kanbay, Y., Alp, S., & Şahin, Ü. (2018). Treatment adherence and short-term outcomes of smoking cessation outpatient clinic patients. Tobacco Induced Diseases, 16.
-
Corwin, E. J., Klein, L. C., & Rickelman, K. (2002). Predictors of fatigue in healthy young adults: moderating effects of cigarette smoking and gender. Biological research for nursing, 3(4), 222-233.