禁煙の仕方を段階ごとに説明します!

3月 16, 2020
禁煙は、病気の予防をするという面で、最も適切な行動です。タバコをやめる最初のステップは、まず、禁煙プロセスの段階をそれぞれ認識することです。

WHO(世界保健機関)による、世界のタバコ使用傾向に関する最新報告書によると、130万人以上が喫煙中毒です。したがって、禁煙することが病気の予防措置の基本となっています。

WHOのデータによると、タバコを吸うことで毎年800万人以上が亡くなっています。この数字を見れば、喫煙が世界中で予防可能な死と病気の主な原因になっているのは明らかです。したがって、健康のためには、タバコを確実にやめることが重要です。

禁煙を効果的にするためには、喫煙が及ぼす身体的および心理的依存に打ち勝ち、習慣になった喫煙行為をキッパリと止め、タバコが与える社会環境への影響を理解することが重要です。最初のステップは、禁煙プロセスの各段階を認識することです。

禁煙の段階

禁煙

禁煙となると、特定の行動に関する変化過程を理解し促進するために、心理学者のプロチャスカ博士とディクレメンテ博士の両名によって1977年に提唱された「トランスセオレティカルモデル(行動変容段階モデル)」に従わなければなりません

このモデルは、特定の特性を持つ6つの段階で構成されていますが、必ずしも誰もが前段階を通過するわけではありません。また、段階の逆戻りについても触れられており、失敗としてではなく、改善して次は成功するようにする機会として考慮されています。

ほとんどの場合、最終的な変化は、モデルの各段階を数回行った後に起こります。

この点に関して、医療専門家の使命は、喫煙者の現在の段階を知り、調整を加え、過程を経る上で進歩するようにその人を動機付けることです。そうすることで、禁煙の各段階を深く掘り下げることができるようになります。

無関心期

この段階では、喫煙は不健康的な習慣だと知ってはいても、喫煙が引き起こす問題を認識していません。したがって、タバコをやめる必要性を認識していません。一般的に、この段階にいる人は禁煙とは別の理由で医者に相談しに行く人です。また、家族から言われて相談に来たりもします。

この時点での専門家の目標は、患者に問題を認識させ、禁煙の重要性を理解させることです。そのためは、タバコのリスクについてどれだけ知っているかを評価し、結果を説明し、禁煙のメリットを強調することが適切です。

関心期

この段階では、患者は、問題があり、タバコをやめる必要があることを認識しています。しかし、半年以内に禁煙したさそうに見えますが、複雑な気持ちを抱えているか、目標の達成方法を知りません。言い換えれば、問題を認識しているものの、それを修正する自分の能力に疑問を持っています。

この時点で、喫煙者が禁煙プロセスを進めるためには、医療専門家による、迷いを断つための支援が必要です。これを行うには、次の側面を分析して話し合うことが不可欠です。

  • 禁煙の重要性
  • 喫煙者が禁煙を達成するために持っている自信。この段階では、今まで達成した成果を思い出せるようにすることで、自己効力感を促進することが重要です。
  • タバコのリスクと、喫煙を継続したい理由
  • 禁煙の利点とこの目標を達成するための困難

準備期

禁煙

準備期は、タバコをやめたい!と固く決心したときに始まります。やめたいと確信しており、1か月以内に真剣に試みようとしている状態です。ここで、専門家は以下を行う必要があります。

  • 患者を褒め、タバコをやめることは、おそらく自分の健康と周囲の人の健康のためにできる最良のことだと強調する。
  • 禁煙開始日を決める(D-Dayとする)。患者が徐々に喫煙量を減らしたい場合、D-Dayまでに完全に禁煙を開始できるよう、開始日前から量を減らしましょう。
  • 患者が自分の決定をすべての友人や家族に伝えることを勧める。知っている人が多ければ多いほど良い。
  • 考えられる困難(渇望、いらいら、不安、緊張、疲労、睡眠パターンの変化、食欲増進、便秘、頭痛、集中困難、社会環境の悪影響など)について報告し、対策について話して困難を軽減する。

この段階での優先事項は、禁煙する準備をすることです。ここでは、禁煙のプロセスを前向きに受け止めることが不可欠です。また、逆境にうまく対処するために必要な対策ができるよう、禁煙は可能であることを理解する必要があります。

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実行期

この段階では、患者はすでにタバコをやめており、主な目標は再発を防ぐことです。そのためには、医療専門家は患者が直面している困難を評価し、それらを効果的に軽減するのに役立つ戦略を練る必要があります。

さらに、離脱症候群は7日目から消え始めることを留意しましょう。医師から、禁煙後10日目頃に現れる空虚感と、禁煙後15〜30日の間に現れる「もう禁煙できた」という誤った安心感について警告をします。

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維持期(吸わなくなって半年)

禁煙

維持期は、吸わなくなって6か月目から始まります。ただし、12か月間禁煙しなければ、完全にタバコを絶ったとは見なされません。この段階では、医療専門家は考えられる困難を再評価し、それらに対処するための戦略を得る必要があります。

さらに、タバコをやめる理由を今一度思い出すのが役立つでしょう。また、すでに知っている禁煙の利点と、今後の利点を確認する必要があります。同様に、患者がタバコに関連する悪い点を思い出すのを促す必要があるかもしれません。

逆戻り

禁煙後に再び喫煙すると「逆戻り」となります。この時点で、医療専門家は共感を示し、サポートを提供し、懲罰的な行動を控え、「これは学習し、もう1度チャレンジする機会である」と患者に理解させることが重要です。