結膜炎は新型コロナウイルスの新しい症状ですか?
ここのところ、新型コロナウイルスの新たな症状として、結膜炎への注目がますます高まっています。新型コロナウイルスの発生当初から様々な医師会が記録していた症状ですが、現在までその存在が確認されています。
アメリカでは、医療チームのメンバーが最初にこの新しい症状である結膜炎について警告しました。しかし、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)と世界保健機関(WHO)は、症状の警告リストの中に結膜炎を加えていません。
科学文献には、このテーマに関するものが2つあります。
Journal of Medical Virologyの研究では、一部の患者の目の分泌物にSARS-CoV-2が見つかり、結膜に新型コロナウイルスが存在することが示唆されました。
ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンの別の研究では、中国で新型コロナウイルスが陽性だと判定された感染者の症状が調査されました。そして、これらの症例のほぼ1%では、結膜の鬱血を伴っていました。
結膜炎とは何ですか?
結膜炎は、全世界で最も発症頻度の高い目の病気の一つです。一般的には軽度の感染症で、すぐに症状が消えます。
結膜炎は、目の結膜の炎症です。結膜は、白目表面からまぶたの裏側までを覆う非常に薄い粘膜で、ここが腫れると小さな血管が腫れて目が赤く見えます。
新型コロナウイルスの新しい症状となる場合は、患者の結膜炎が、SARS-CoV-2のによるものである必要があります。現在の新型コロナウイルスのパンデミック以外では、結膜炎は、細菌や環境中の物質が原因で発症する可能性があります。
そこで、結膜炎を発症する場合は、ウイルス性、細菌性、アレルギー性の症状を調べます。新型コロナウイルス以外にも、結膜炎を引き起こす病気があります。例えば、シェーグレン症候群は自己免疫疾患で、その症状として結膜炎が起こります。
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米国眼科学会の見解は?
米国眼科学会は、医療チームから情報を収集し、この問題に関する声明を発表しました。その声明は、結膜炎を新型コロナウイルスの新しい症状として受け入れるというものでした。
その理論は、COVID-19の感染が広がる原因となる飛沫は、目の結膜にも付着するというものです。ただし、新型ウイルスの感染は、呼吸器から空気中に広がる飛沫によってウイルス感染が起こることを忘れないでください。
新型コロナウイルスの感染は、直接的な感染だけではありません。ウイルスを含んだ粒子は物の表面にも付着するため、それに触れた手を自分の顔に持ってくることで感染する可能性があることを覚えておく必要があります。
そのため、手洗いや消毒、そして私たちの周りの物の消毒は必要不可欠です。
米国眼科学会によると、患者が結膜炎と発熱、さらに呼吸器系の症状を発症している場合、医師はすぐに新型コロナウイルスを疑います。患者が、感染が拡大している地域を訪れたことがある場合や感染者との接触がある場合は、さらに新型コロナウイルスの感染を疑います。
米国眼科学会はその基準に基づき、医療チームが患者を担当する際には、口と鼻だけでなく、目を保護することを推奨しています。新型コロナウイルスのこの新しい症状は、保護手段をより厳格なものへと変更しました。
新型コロナウイルスの他の新しい症状
結膜炎の他にも、様々な医師会が、これまでの症状に加えて、新型コロナウイルスへの感染を示す可能性がある多くの症状について警告を出しています。
たとえば、スペイン神経学会は、嗅覚を突然失った人は、COVID-19の疑いがあるため、自主隔離措置を推奨することを示唆する声明を発表しました。
同じように、消化機能の変化が、新型コロナウイルスの新症状として言及されました。特に下痢は、新型コロナウイルスの確定例のほぼ50%に見られる症状です。
新型コロナウイルスの新しい症状への対策
結膜炎、味覚と嗅覚の突然の喪失、および下痢は、すべて、現段階では考慮されるべき新しい症状です。世界保健機関(WHO)は、これらの症状を、新型コロナウイルスの主な症状のリストに加えていませんが、様々な国の医師会は、これらの症状を示す人に対して、新型コロナウイルス検査を実施するように推奨しています。
私たちは現在、新型コロナウイルスのパンデミックの真っ只中にいるため、感染率を下げるための具体的な対策が必要です。警戒態勢が益々高くなる中、専門家たちは新型コロナウイルスの症状に多大な関心を向けています。
今回ご紹介した新型コロナウイルスの症状がある場合は、専門の医療機関に相談してください。多くの国では、保健機関や医療チームと患者がコミュニケーションを取るための様々なシステムを導入しています。隔離措置中には、救急相談のシステムを尊重することが不可欠です。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
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