健康的な離乳食をつくるためのアドバイス
今回は、赤ちゃんの離乳食を始めている人や、これから始める人にはぜひお勧めの、健康的な離乳食を作るためのアドバイスをご紹介します。
少しの努力で、赤ちゃんのための健康的な食事を作ることができますよ!
ただし、離乳食の開始は必ず小児科医の指示に従い、赤ちゃんが何を食べて良いのか、そして何を食べるべきではないのかを必ず確認してください。
離乳食を始めてすぐの時期は、赤ちゃんが味覚を発達させる大切な時期なので、小児科医の指導のもとで少しずつ色々な味を体験することが欠かせません。
離乳食は、食物アレルギーの有無を見つけるためにも、食品を一つずつ加えることが大切です。
赤ちゃんのための健康的な離乳食
赤ちゃんのための健康的な離乳食を始める前に、月齢に応じて加えることがでる食品を正確に知ることが大切です。
ただしこれは一般的な例です。赤ちゃんの成長には個人差がありますので、必ず小児科医の指示に従いましょう。
- 生後6ヶ月まで:母乳のみ。粉ミルクを与えている場合は、4~6か月の間に少しずつ離乳食を始めるようにしてください。
- 6〜12ヶ月:果物、野菜、穀類、マメ科植物、卵、肉、鶏肉、魚、オリーブオイル
- 12〜24ヶ月:柔らかいチーズ、ヨーグルト、牛乳
- 3歳以上:ナッツ、リンゴ、生のニンジンなどの硬い食品
健康的な離乳食を作るときのヒント
買い物するとき
新鮮な果物や野菜を購入します。新鮮さと栄養価を保つため、3日以内に使い切る量だけを購入してください。
肉類を与えるときは脂肪分の少ない肉を選び、与える量や与える種類を必ず小児科医に相談してください。
疑問がある時には、すぐに医師に相談することが大切です。
料理をするとき
手を洗ったら、丁寧に果物と野菜を洗い、調理をする場所をきれいに保ちましょう。離乳食を作るときは、必ず清潔な調理道具を使ってください。これは、食品からの二次感染などを防ぐためにとても大切です。
塩の使用は最小限に抑えてください。塩分を過剰に摂取すると、子供の腎臓を傷つける恐れがあるため、 1歳になるまでは、1日1g以内、 3歳からは1日2g以内に制限してください。
脂肪分やオイルは、オリーブオイルを使用してください。オリーブオイルには、一価不飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、健康的なビタミンEが含まれています。離乳食で使うオリーブオイルは未精製のものを選び、少量ずつ摂取することが大切です。
子供がある程度の年齢に達し、油を使った料理や焼き菓子などを作るときもオリーブオイルを使いましょう。ただし、脂質の摂取は最小限に抑えてくださいい。
その他のヒント
- 出汁やスープを活用しましょう。野菜を使ったスープで、米やキヌアを調理する方法があります。穀類が苦手な赤ちゃんもスープで調理することで、食欲を刺激する効果が期待できます。
- 野菜をつぶして作るピューレには、月齢に応じて牛乳を加えましょう。特にピューレを薄くのばしたいときは牛乳がお勧めです。まだ牛乳を飲む月齢ではない場合は、母乳や粉ミルクを使う方法もあります。
- 多めに作って冷凍保存をすると、調理時間の短縮になります。
続きを読む:赤ちゃんにあげてはいけない8つの食べ物
健康的な離乳食を作るための10のアイデア
離乳食メニュー
- 鶏肉と野菜とご飯:赤ちゃんの好きな野菜と少量の鶏肉を一緒に煮ます。鶏肉と野菜が柔らかくなったら取り出し、このスープで米を調理します。月齢に合わせてピューレにしたり、フォークでつぶしてください。固形物が食べられる年齢なら小さく切りましょう。
- ズッキーニクリーム:ジャガイモ、ズッキーニ、玉ねぎをそれぞれ皮をむいて小さく切り、煮てください。フォークなどでつぶしてください。
- レンズ豆と野菜:レンズ豆の皮をむき、刻んだニンジン、刻んだ玉ねぎ、皮をむいて種をとったトマトと一緒に煮てください。月齢に合わせてつぶすか、そのまま食べてください。
- トマトソースパスタ:玉ねぎとニンジンを入れたトマトのソースを作ったら小さく切ったパスタを入れてください。
- 野菜入りオムレツ:卵が食べられる月齢の子供には、様々な野菜を刻んだオムレツがお勧めです。簡単で美味しいレシピです。
- 魚と野菜のピューレ:ズッキーニ、じゃがいも、ネギ、玉ねぎ、そして赤ちゃんの月齢に合う魚(骨を丁寧にとる)を茹でます。調理が完了したらしっかりと混ぜ、ピューレ状にします。
- 野菜入りミートボール:ニンジン、ネギ、緑豆それぞれ40gと肉40gを茹でます。水を漉したらミートボールの形にまとめてオーブンで調理します。多めに作って冷凍すれば、次からはすぐに離乳食が用意できます。
こちらもご参考に:離乳食 フルーツピューレのメリット
デザートメニュー
- マッシュアップル:梨、バナナ、リンゴの皮をむき、種を取り除いて角切りにします。茹でて柔らかくなったら取り出してバナナを混ぜてください。お好みで粉ミルクや母乳でのばしてください。砂糖は加えないでください。
- バナナとオレンジ:バナナをフォークでつぶし、オレンジ果汁を加えるだけで出来上がりです。
- フルーツ入りヨーグルト:ヨーグルトが食べられる月齢の子供には、つぶした果物であるマッシュフルーツや新鮮な果物をヨーグルトに入れて与えてください。果物の固さは月齢に合うものを選んでください。
注意事項
- 赤ちゃんのために健康的な離乳食を作るのは、私たちが考えるほど複雑ではありません。健康に良い食材を選び、新鮮な果物と野菜、脂肪分の少ないに肉類、そして全粒穀物を使用して作るだけです。
- 脂肪や塩、砂糖を加えずに調理してください。
- 子供の胃は小さいので、無理やり食べさせてはいけません。大人が見ると少量かもしれませんが、子供にとっては十分すぎる量かもしれません。
- 自分で食べられる月齢の子供は、自分で食べさせることをお勧めします。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- WHO. (n.d.). Lactancia materna exclusiva. Organización Mundial de la Salud. https://www.who.int/nutrition/topics/exclusive_breastfeeding/es/
- Moreno Villares, J. M., Galiano Segovia, M. J., & Dalmau Serra, J. (2013). Alimentación complementaria dirigida por el bebé («baby-led weaning»).¿ Es una aproximación válida a la introducción de nuevos alimentos en el lactante?. Acta Pediátrica Española, 71(4). https://www.researchgate.net/profile/Jaime_Dalmau/publication/286953814_Baby-led_weaning_a_valid_approach_to_complementary_feeding/links/58a2d145a6fdccf5e9748e8b/Baby-led-weaning-a-valid-approach-to-complementary-feeding.pdf
- Valmaña, I. (1992). Cómo alimentar al bebé. Necesidades alimenticias. Lactancia materna o natural. Santiago de Cuba: Edit. Oriente, 3-58. http://alexlib.com/bebe/bebe-ebook-muestra.pdf