滑液包炎について知っておきたいこと
人間の体は、様々な要因に関連する可能性のある限局性の炎症に罹りやすい傾向にあります。この明らかな例の一つが滑液包炎です。これは不快な痛みを伴う病気で、私たちが思うよりもよくある病気です。
滑液包嚢
単に嚢包という名でも知られていますが、これは滑液組織と粘性流体によって包まれた袋で、体の様々な部分に位置しています。
滑液包嚢はとても小さいものですが、骨端の摩擦を予防してくれるため、その機能はとても重要です。つまり、滑液包嚢は関節炎や変形性関節症といった病気を予防してくれるのです。
- 簡単に言うと、嚢包は骨の枕のような存在なのです。
- 嚢包に関連した病気を滑液包炎と言います。この病気を知っている人は少ないのですが、実際はとてもよくある状態なのです。
滑液包炎とは?
滑液包炎とは、滑液包嚢の炎症です。また、滑液包嚢が刺激されたことにも関連します。
滑液包炎は以下のような関節に起こるでしょう。
- かかと
- 肘
- 手首
- 方
- 膝
- 骨盤
- 指関節(手足)
滑液包炎の種類
滑液包炎は単純なトラブルに思えますが、主に2つのタイプに分けることができます。
急性
- 肌が赤みを帯び、滑液包炎に罹った部分がわずかに熱を帯びることが特徴です。
- 通常、このタイプは感染が原因です。
慢性
- 急性の滑液包炎と違いはありません。急性の滑液包炎が長く続く状態です。
- 痛みや赤みは急性のものよりもはっきりとしています。
- 関節を痛めたことが原因となる場合があります。
滑液包炎の原因
誰でも滑液包炎になる可能性はあります。ですが、最もなりやすいのは年配の方でしょう。
この場合の滑液包炎の主な原因は、使いすぎです。もっと正確に言えば、関節の動きを繰り返し続けることが原因です。
従って、同じ動きを繰り返し行う人も滑液包炎になりやすいでしょう。そのため、水泳選手や大工を始め、様々な職業の人が滑液包炎となるリスクを持っているのです。
一方、直接的な怪我や通風など特定の病気も滑液包炎の原因となることがあります。
滑液包炎だと知る方法
滑液包炎の診断はそれほど難しいことではありません。まして、一つまたは複数の関節において同じ動きを繰り返し行っている人においては、診断されることがよくあるでしょう。
症状は体のどの部分が滑液包炎となるかにもよりますが、以下の症状がよく見られるでしょう。
- 凝り
- 関連する関節周りが敏感になる
- むくみ
- 赤み
- 関節痛
- 熱(より深刻な場合)
どうすればいい?
滑液包炎になると、痛みや炎症、不快感があるため、何かしらの治療薬が欲しくなるでしょう。まずは、専門医に診断してもらいましょう。
一旦きちんと診断を受け、その後で治療法について相談しましょう。
専門医に相談した後で、また専門医の了承が得られれば以下のような自然療法を試してみるのも良いでしょう。
アップルサイダービネガー
この方法は滑液包炎救済の父とも言える方法です。
アップルサイダービネガーは体にタンパク質を供給すると同時に、炎症を抑えます。
材料
- アップルサイダービネガー 1/2カップ(125ml)
- ハチミツ 大さじ1(25g)
準備と使い方
- アップルサイダービネガーとハチミツをボールに入れて混ぜます。
- 作った液にタオルを浸します。
- 滑液包炎が気になる部分にタオルを押し当て、15分おきましょう。
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ショウガ
ショウガは鎮痛作用、抗炎症作用に優れた食材です。
また、血液の循環を促します。血液の循環は、滑液包炎に直接関係しています。
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材料
- すりおろしたショウガ 大さじ3(30g)
- お湯 1/2カップ(125ml)
準備と使い方
- ショウガは自宅ですりおろしても良いですし、すでにすりおろしてあるタイプを使っても構いません。
- すりおろしたショウガをガーゼで包み、お湯に浸けましょう。
- お湯に浸けたまま数分待ちましょう。
- 火傷をしないように気をつけながら、滑液包炎の部分にガーゼを押し当てます。
- 15〜20分おきましょう。
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