帯状疱疹とは

12月 31, 2017
帯状疱疹は、主に50歳以上あるいは免疫系が弱っている人がかかる病気です。

帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)によって引き起こされる感染症です。この病気は主に皮下の神経に感染し、水疱の形の発疹が見られます。この発疹は、感染している神経に沿ってくまなく現れるので、診断はつきやすいものです。

神経の位置に沿って皮膚に帯状に紅色丘疹が現れることから、日本では各地の方言で「白蛇(はくじゃ)」「へびたん」「たすき」「おび」などと呼ばれることもあります。またこの発疹が真皮を焦がすような痛みを伴うことから、世界各地に「火」という言葉を含む俗名もあります。

帯状疱疹は大抵の場合、成人がかかる病気です。しかし若年層でも軽症ですがかかる場合はあります。抵抗力の弱い高齢者の方が重症になることが多いです。

帯状疱疹の原因

帯状疱疹と錠剤

帯状疱疹の原因であるウイルスは、水ぼうそうのウイルスと同一です。このウイルスは体内から根絶できるものではなく、病気が治っても体内に潜伏し、ある一定の健康条件となった時に神経節中で再活性化するものです。

水ぼうそうにかかったことのある全ての人が帯状疱疹を発症するわけではありません。一般に、免疫系に一時的あるいは持続的な異変がある人が発症します。その異変は、加齢によるもの、その他の病気によるもの、またはリューマチなどに処方されるステロイド剤の使用によるものなどがあります。

帯状疱疹自体は感染するものではありません。しかし、水ぼうそうにかかったことがない人に、ウイルスをうつすことはあります。これは発疹に直接触れた場合のみ起こるとのことです。

この病気にかかりやすいのは50歳以上の成人です。免疫系が弱っているヒト免疫不全ウイルス(VIH)の感染者もかかりやすいでしょう。また、1歳になる前に水ぼうそうにかかった人もかかりやすいとの所見があります。

 

帯状疱疹の症状

帯状疱疹

患部の痛みは、この病気の最も明らかな症状で、水疱が目に見えるようになる前から痛む場合もあります。これはこのウイルスが皮下の神経にダメージを与えるからです。大抵の場合は、最初の違和感から1日目から14日目までに水疱が発生し、その痛みは軽い場合もあれば非常に強い場合もあります。

帯状疱疹の場合に最初に現れる症状は以下です。

  1. かゆみ
  2. くすぐったいような感覚
  3. チクチクする感覚
  4. 部分的な痛み

また初期に次のような症状も見られます。

しかし間違いなく、帯状疱疹の主要な症状は、水疱です。初めは小さな発疹が、徐々に大きくなりいくつかがつながり大きな水疱になります。一般に、水疱が大きくなる期間は3日から5日間です。その後かさぶたになりますが、これが症状の末期です。

帯状疱疹が頭部に現れた場合は、視力や聴力に問題が起こることもあります。また下顎神経に現れた場合は、味覚を失うことは非常にまれですが、口の中、舌、のどなどに炎症による障害が起こることもあります。

 

帯状疱疹の診断と合併症

帯状疱疹の診断は、既往症を考慮した上で患者の身体所見から行われます。

帯状疱疹であるか疑わしい場合は、患部の皮膚組織を精密検査にまわします。血液検査も診断を決定づける確実な方法です。

また、髄膜炎が疑われる場合は、腰椎穿刺を実施します。さらにまれですが、水疱の液体をツァンク試験(Tzanck試験)にかけて診断する場合もあります。

次に、帯状疱疹の合併症のうち最も起こりやすく重いものは、帯状疱疹後神経痛です。この症状は約半数の患者に起こり、多くの患者が焦がされるような痛み、電気が走るような痛み、耐えがたい痛みだと言います。最も重症の場合は、日常生活が送れないほどになり、何週間も何年も、さらには一生続くこともあります。

他の合併症として、帯状疱疹が目の近くに現れた場合の視力への影響があり、時に非常に重篤なこともあります。また、蜂巣炎や伝染性膿痂疹(とびひ)などの他の皮膚の感染症の原因となることや、さらには髄膜炎の原因になることもあります。

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