感染場所によって違う!尿路感染症を発症する理由

2月 10, 2020
尿路感染症の素因を分析することにより、尿路感染症を発症する理由を理解することができます。それぞれの年齢層とさまざまな状況には、独自のリスク要因があります。今回の記事では、尿路感染症について深く掘り下げます。

尿路感染症は、尿道、膀胱、尿管、腎臓を含む、尿路系のあらゆる部分で発生する感染症です。

尿路感染症はとても一般的な感染症で、女性の最大50%が一度は少なくとも苦しんだ経験があると推定されます。

尿路感染症を発症する理由を理解するためには、まず、その原因が細菌であることをしっかりと理解してください。

原因となる細菌は、尿道から尿路器官の1つに侵入し、そこに定着すると感染症の症状を引き起こします。

感染場所に応じた尿路感染症の症状

まずは、尿路感染症の症状について説明します。泌尿器系のどこで感染が起こっているかによって、症状が異なります。

  • 腎盂腎炎:感染が腎臓にある場合は腎盂腎炎と呼ばれます。高熱、嘔吐、背中の痛みが現れる危険な状態です。
  • 膀胱炎:膀胱で起こる感染症で、最も一般的な尿路感染症です。主な症状は、排尿時の強い痛みと頻尿です。一部の患者は、下腹部の痛みに苦しむこともあります。
  • 尿道炎:これは尿道で起こる尿路感染症で、性感染症と混同される尿道分泌物が現れます。正しい診断を行うためには、補完的な方法で的確な診断を行うことが大切です。
感染場所によって違う!尿路感染症を発症する理由 膀胱のデジタル図解

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尿路感染症のリスク要因

尿路感染症の危険因子を正しく理解することが大切です。

次の要因が、必ず尿路感染症を発症する原因になるわけではありませんが、発症リスクを高める要因であることは間違いありません。

  • 女性であること;男性と比較すると、女性は尿路感染症を発症しやすい傾向があります。これは女性の尿道が短く、外部から細菌が侵入しやすいからです。
  • 性的な活動:性的に活発な世代では、女性は特に膀胱炎を発症しやすくなります。これは非常に一般的であり、また発症しやすい年齢があります。
  • 閉経:女性が閉経すると、エストロゲン値が低下します。その結果、女性の粘膜は尿路の粘膜を含めて乾燥しますが、この乾燥が細菌の増殖を促進します。
  • 尿路閉塞:腎結石、男性の前立腺肥大、そしてカテーテルの使用などにより、閉塞が起こっている場所に細菌が増殖して尿路感染症を発症する傾向があります。

感染場所ごとの尿路感染症の原因

前述したように、尿路感染症は、尿路系の上部や下部に影響を与える可能性があります。

感染が起こる場所ごとに、感染を引き起こす特定の原因が考えられます。

  • 腎盂腎炎:主な原因は、膀胱からの細菌の増加です。通常は、膀胱への感染である膀胱炎として始まりますが、膀胱炎が正しく治療されずに、腎盂腎炎を引き起こします
  • 膀胱炎:ほとんどの場合が、大腸菌によって引き起こされます。もちろん、他の細菌も膀胱炎を引き起こす可能性がありますが、膀胱炎の症状がある場合、医師はほとんどの場合、その原因が大腸菌だと疑います。
  • 尿道炎:原因となる細菌は大腸菌だけではありません。女性は尿道と膣が近くにあるため、クラミジアやマイコプラズマなどの細菌が感染の原因となることがあります。
感染場所によって違う!尿路感染症を発症する理由 排尿中の女性

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年齢に応じて異なる頻度で発生する

患者の年齢に応じて、尿路感染症を発症する理由が異なります。

年齢ごとの一般的な発症理由をご紹介します。

  • 若い女性:セックスを行なったことで膀胱炎を発症することが多くあります
  • 閉経期の女性:月経が終わった女性は、エストロゲン濃度が低くなることで尿路感染症を発症する傾向があります
  • 40歳以上の男性:前立腺肥大のリスクが高くなります。前立腺が肥大すると尿の流れが妨げられ、感染が促進されます
  • 高齢者:高齢者の場合は、入院時に尿路カテーテルを装着することが多いため、入院が危険因子となり尿路感染症を発症することがあります。
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