海藻類の栄養価とその摂取方法

多くのビタミンやミネラルを含む海藻は、貧血の症状の緩和や栄養不足の解消に高い効果を発揮するといわれています。
海藻類の栄養価とその摂取方法
Eliana Delgado Villanueva

によって書かれ、確認されています。 栄養士 Eliana Delgado Villanueva.

最後の更新: 16 6月, 2019

私たちのとって身近な食材である海藻類ですが、その栄養価について疑問に思ったことはありませんか?

本記事では、海藻類の持つ高い栄養価とその摂取方法についてご紹介します。

食用として使われる海藻の種類

海藻サラダ

今日では、海藻は世界中の多くの料理に使われています。

海藻を食べる前に、海藻は「褐藻」「紅藻」「緑藻」という3つの主なグループに分けることができることを覚えておきましょう。

褐藻

  • 海苔:たんぱく質とビタミンAが豊富で、そのまま食べるだけでなく揚げ物などにも組み合わせることができます。
  • 昆布:カリウムとヨウ素が豊富に含まれている昆布は、だしを取るだけでなく様々な料理に使われます。
  • ワカメ:カルシウム、ビタミンBとC、およびカリウムが豊富に含まれています。海藻サラダとして野菜と組み合わせるレシピや汁物に使われます。
  • ひじき:カリウム、カルシウムおよび鉄を多く含むひじきは、ニンジンやゴボウなどの根菜類によく合います。
  • アラメ:柔らかくて軽い海藻で、ヨウ素とカルシウムが豊富です。
  • アラリア海藻:ミネラルやビタミンが豊富で、海外ではスープの材料に使われます。

紅藻

  • ダルス:鉄、リン、およびカリウムを提供するダルスは、北欧諸国の海藻です。
  • 寒天:食物繊維などを豊富に含む非常に栄養価の寒天は、ゼリーなどの材料をはじめとする様々な料理に使われます。
  • カラギーナン(アイリッシュモス):カルシウムとカリウムをはじめとする栄養素と、複雑炭水化物を含む海藻です。

緑藻

  • スピルリナ:アミノ酸とタンパク質が豊富なスピルリナは、錠剤や粉末で販売されています。穀物、ヨーグルト、ジュース、または牛乳に加えることができます。

海藻を食べる際の下準備

海苔を食べる方法

海苔などのそのまま食べられる海藻を除き、多くの海藻類は調理をする前に水に浸して元の大きさに戻すことをお勧めします。

パッケージに記載されている方法に従うことが大切ですが、記載がない場合は、20分以上水につけてください。

過度に塩辛い場合や砂が多く含まれている場合は、冷水で洗ってください。

紅藻は、みじん切りにすることもそのままで調理することもできます。寒天は調理する前、または後に切ってください。

調理のコツ

  • ワカメ、海苔、クロレラ、昆布、スピルリナ、ダルセは生で食べることができます。
  • 昆布などの海藻類は、水に浸してから30分以上調理をすることをお勧めします。スープやソース、そして野菜と一緒に調理しましょう。
  • ひじきは、特に冬に美味しくなる海藻です。
  • わかめは味噌汁に使われる海藻ですが、海藻サラダとして生で食べることもできます。
  • 海苔はそのまま食べることができますが、フライパンなどで火を通す方法もあります。
  • 寒天はゼリーだけでなく、ソース、クリーム、そしてスープやシチューなどにも使われます。

海藻を食べるべき理由

1.栄養価が高い

  • 海藻は糖尿病患者にお勧めです。海藻は、血糖値を上昇させない複雑な糖が含まれています。
  • 海藻は多くのタンパク質を含んでいるので、ベジタリアンと呼ばれる菜食主義の人たちの栄養補給に最適です。特にスピルリナには、卵、魚、肉よりも多くのタンパク質含まれています。
  • 1日に必要な鉄分の摂取量を補うほど豊富に鉄分が含まれています。特にスピルリナには多くの鉄分が含まれており、ほうれん草の約6倍の鉄分だと言われています。貧血や疲労感に効果があると言われています。
  • 海藻は、心血管系の機能を調整しながら高血圧を緩和するのに役立つと考えられています。

2. 健康維持効果

  • 海藻はビタミンAを多く含んでいるので、視力の改善に役立ちます。特に海苔やスピルリナがお勧めです。
  • 咳の緩和に役立ちます。ハチミツやレモンと混ぜ合わせることで、風邪や呼吸器系の症状を落ち着かせるシロップが出来上がります。
  • 美と長寿に役立つビタミンとして知られているビタミンAが豊富に含まれているため、肌と髪の健康維持に役立ちます。またニキビの緩和に効果を発揮すると言われる亜鉛が含まれています。
  • 骨や歯の健康維持に役立ちます。アラメ海藻は牛乳より15倍多いカルシウムを含んでいます。スピルリナ、ワカメ、そしてアラメは骨粗鬆症の予防や骨折からの回復にお勧めです。

3. 消化系機能に最適

  • 海藻には食物繊維が豊富に含まれているため、マメ科植物と一緒に食べると、消化機能を促進します。揚げ物を食べるときには、海藻を添えると消化を改善する効果が期待できます。
  • 海藻に含まれているアルギン酸の効果により、腸のクレンズにお勧めです。特に結腸の壁に蓄積されている毒素を取り除き、大腸炎の緩和などにも役立ちます。
  • 悪玉コレステロールを下げるのに役立つ不飽和脂肪酸が含まれています。

今回ご紹介した海藻類の利点を活用して、頻繁に海藻を摂取してください。

一般的な料理だけでなく、オリジナルでユニークなレシピにも挑戦しましょう!

 


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。