自分らしく生きて幸せに
「私は以前と少しも変わっていない。このことを周囲の人に伝えなければいけない時が来た。」
もし、あなたの人生でこのような瞬間が訪れたなら、誰かに気兼ねすることはありません。人や物事に優先順位をつけることは、幸せで調和の取れた人生を送る上で必要不可欠だからです。
周りの人全てを喜ばせたいと思っても、自分の能力の許容範囲を超えていたり、彼らを甘やかすことを止められなかったりすることはよくあります。その結果、自分が不幸になったり、重荷を背負うことになったりするのです。
アメリカのクレアモント大学の研究によると、自分の価値観に従って行動したり、身近な人間を信頼して行動したりすると、脳内のオキシトシン分泌量が増加するそうです。オキシトシンは別名幸せホルモンと呼ばれ、心身ともに健やかで幸せな人生を送るには欠かせない脳内分泌物です。
最終的に、幸せになれるかどうかは自分自身の感情と価値観に従って行動するかどうかにかかっています。「私は何も変わっていない。あなたのお願いを断る理由を言うとすれば、単純に私の主義に反しているからだ。」
このような問題に関して、よく考えてみて欲しいのです。
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価値観に従っているだけ
幸せになる秘訣は、金持ちになることでも山ほど友人を作ることでもありません。また、SNSに写真を投稿して、何千人もの人から「いいね」を貰って注目を浴びることでもありません。
幸せになる秘訣とは、あなたの人生において価値のある人との絆を強めることです。彼らはありのままのあなたを受け入れ、あなたの主義に反することを要求したり言ったりしません。しかし実際は、いつもうまくいくとは限りません。
私達の生きる社会では、見かけや「他人に利益をもたらすかどうか」に重点が置かれている。
しかしこれだけは忘れないでください。誰かに好かれようと頑張り過ぎたり、他人の幸せを優先してばかりいたりすると、結局自分は幸せになれないのです。
- 私たちは誰でも、生きる過程で誰かに認められたいと思うものです。子供の頃は、グループの一員として仲間に受け入れてもらうために努力します。大人になってからも、好意を寄せた人から愛される、という形で認められたいと願う人はたくさんいます。
- 他人から愛されたいと望むなら、まず自分を大切にすることを忘れないことです。
- 日々、他者と自分を天秤にかけることは止めましょう。常に我慢の限界値を設定する必要はありません。自分にも他人にも敬意を払って生活することを学びましょう。
- いつも自分の心を偽り、気の進まない行動を取っていると感じているなら、身の回りの環境を変える頃合かもしれません。このような状態が長く続き過ぎると、アイデンティティーや自尊心の崩壊につながりかねません。
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誰にも私を変えることはできない。これが私の生き方だから。
今現在あなたが置かれている状況を正確に把握することができれば、やるべきことが山ほどあることに気が付くでしょう。その過程で、何かを諦めることもあれば嬉しい発見をすることもあります。人間のパーソナリティーは、ほとんどが経験と意思によって形成されるものであり、遺伝的要因はわずかしかありません。
私たちは生きる過程で、他人には曲げることができない自分だけの価値観や信条、意思などを身に付けます。もしそのようなことがあるとしたら、それは自分自身を偽り我慢しているということです。
- もしかしたら、後で後悔するような人間関係を作ることがあるかもしれません。他人から「あなたは性格が変わった」と言われるようになったらチャンスです。もう二度と同じ過ちを犯さなければ良いのです。
- 「一晩で人は変われやしない」とか、「これからは誰も君と仲良くなろうとは思わない」などといった悪口に耳を貸さないで下さい。
- 自尊心を守り、価値観を譲らないことほど大切なことはありません。他者と共に生き、人間関係を構築するということは、特定の事柄に対して妥協しなければならない時もあります。しかしこの「妥協」とは、勝者も敗者も存在しない、完全な等価交換であるべきなのです。
- パートナー、母親、息子、兄弟、または友人といった形で生きるためには、相手の言葉に耳を傾け、互いが損することがないように努める方法を知らねばなりません。
- 相手の要求に全てイエスと答える必要はありません。趣味嗜好や夢を共有する必要もないのです。大事なのは、価値観を同じくするということだけです。
- 他者を喜ばせ落胆させないために、自分のパーソナリティーや利益をないがしろにしてはいけません。いつも他人の期待に応えようとしていると、心身のバランスを崩して不幸に陥ります。
自分の意思を曲げず、他人からコントロールされないでいるためには、自分自身をよく知ることが重要です。常に自尊心と照らし合わせ、妥協できる限界範囲を忘れず行動するようにしましょう。
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