胃酸過多を防止するには?
胃酸過多は深刻な病気ではありませんが、かなり不快なだけでなく、時がたつにつれてpH値の変化等により病気を引き起こす可能性も含んでいます。ここではその原因と、どうして酸性化を防がなければならないのか、またどのようなものが役立つのか、考えていきたいと思います。
原因として考えられるもの
胃酸過多の主な原因として考えられるものには次のものがあげられます。
・栄養不良、酸性食品の取りすぎ
・生活習慣の乱れ
・消化器官が弱いこと
酸化防止って?
薬局では制酸剤、また多くの人が重曹等を使っていますが、それらは一時的に問題を解決するだけで、根本から治すことは不可能です。そればかりではなく、それらを使い続けることによって胃酸過多をさらにひどくさせ、その他の病気を引き起こすこともあるのです。
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避けたほうがいい食品
胃酸過多の場合避けたほうが賢明な食品は次の通りです。
・乳製品
・砂糖類
・揚げ物類
・精製食品
・精製パン
・アルコール
・コーヒー
・マテ茶
・シナモン、クローブ、しょうが、こしょう等のスパイス類
・たばこ
また、胃酸過多は暴飲暴食を避けるのはもちろん、胃酸過多を招く脂肪やたんぱく質の取り過ぎにも気を付ける必要があると東京都内の内科クリニックの鳥居院長は言います。そして、食事の時間にも留意するのが重要と話します。「食後2時間以内に寝ると胃酸が食道に上がりやすいので避けてほしい」。
お勧めの食品
反対に、酸性化を防ぎ、消化を楽にするアルカリ性の食品は次のとおりです。
・レモン その酸っぱい味からは想像がつきませんが、胃に到着すると酸化を中性に変化させる作用があります。そのため、通常の食事や飲み物、水等と共に摂取するといいでしょう。
・ジャガイモ 自然の酸化防止剤です。その絞り汁は胃酸過多の胃にやさしく作用します。
・キビ 唯一のアルカリ性穀物です。そのため米、麦等と同様に摂取するといいでしょう。
・パイナップル そのタンパク質、酵素が胃の消化作用を助け、またパン、パスタ、米等の炭水化物と一緒に摂取する必要がありません。デザートとしてまたは野菜、肉、魚等を食べる前に取ることをお勧めします。
・キャベツ 胃潰瘍を治す、とも言われていますが、生で食べるよりは一度火を通したものをクミンと一緒に、また生の場合はお酢などと一緒に、またザワークラフトとして食べるのもいいでしょう。
・ピーマン ナス科の植物で唯一胃酸過多に効果のある野菜です。
・ブドウ フルーツの中でも最もアルカリ性が強いものですが、その皮に多くの農薬がある可能性があるためオーガニックのものを摂取することをお勧めします。
・セロリ セロリはアルカリ性で浄化力の高い野菜です。スープや煮込み料理に加えたり、また生のままサラダとしてもよいでしょう。
特にこれらの食品をお勧めしますが、口に合わない、また体質に合わない場合はすぐにやめてください。
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ジャガイモの絞り汁とオリーブオイル
伝統的療法として、9日間、4 分の1の生ジャガイモ(大きめ、良くあらったもの)の絞り汁(コップの3分目から4分目相当)とバージンオリーブオイルスプーン2杯をよく混ぜたものをとる、というものがあります。これは胃の拡張を防ぎ、アルカリ性に傾け、たった9日間ですがその効果を感じることができるでしょう。