一番体に良いバナナの食べ頃は?

バナナは、私たちに肉体的にも精神的にもエネルギーを与えてくれる果物です。バナナは熟すほど甘くなりますが、熟し度合いによって栄養価も変わります。完熟したバナナとまだ青いバナナの使い分けをご紹介します。
一番体に良いバナナの食べ頃は?
Carlos Fabián Avila

によってレビューと承認されています。 医者 Carlos Fabián Avila.

によって書かれた Carolina Betancourth

最後の更新: 06 12月, 2022

バナナは、おいしいだけでなくとても安くてヘルシーな食べ物として、世界中で最も消費されている果物です。多くの人がバナナを食べると太る、という都市伝説を信じて、ダイエットのときにはバナナを食べません。しかし、逆にバランスの取れた食生活をしながら体重を減らしたい人は、適量のバナナを食べたほうがいい、ということが分かっています。

バナナの栄養価は?

バナナは炭水化物が豊富なので体を動かすエネルギーになります。バナナには糖分がたくさん含まれますが、脂肪が少なく、食物繊維が豊富なので、糖分の吸収を抑える働きもあります。  

またカリウムが豊富で、満腹感を与える効果があります。カリウムには体内の水分を一定に保つ働きがあるので、高血圧、痛風、リウマチなどの疾患にも理想的な食べ物です。

バナナの食べ頃

バナナは果物の中で一番カロリーが高く、100 gにつき90キロカロリーあります。しかしカロリーが高くても、適度にバナナを食べることで理想の体重を維持し、バナナの効果を十分に利用することが可能です。

おいしいだけでなく、バナナには免疫力を高めるビタミンCと、新しい細胞を作り出すカギとなるビタミンB6も含まれています。

他にも血液の循環を改善する、筋肉のけいれんを予防する、抗うつの効果、コレステロール値を抑える、肌と髪を美しく保つなど、バナナには様々なメリットがあります。バナナを毎日の食事に積極的に取り入れる理由はたくさんあります。しかし一番体にいいバナナの食べ頃はいつなのでしょうか。

必要に応じてバナナの食べ頃が違う

バナナの食べ頃は、まだ青いときのほうが好きな人もいれば、完熟したほうが好きな人もいるので、人それぞれです。しかし好みはさておき、大切なのはバナナの熟し度合いによって栄養価が変わることです。

バナナが熟すほど甘くなるということは、誰でも知っています。バナナに含まれている酵素がでんぷんに変わり、さらに熟すとでんぷんがしょ糖、ブドウ糖、果糖のような単糖類や二糖類に変化します。でんぷんが糖に変わるときにバナナは熟成し、消化されやすくなります。しかし、いろいろな研究の結果、熟すときにビタミンとミネラルの一部が減少します。

さらに帝京大学の研究ではバナナが熟すときに、体に有効な抗酸化物質や、細菌感染の防止の役割を果たす物質を作り出すことがわかりました。バナナが完全に黄色くなり黒い斑点ができたとき、バナナの成分そのものに変化が起こり、体内への影響も変わってくるのです。

さらにバナナが熟すほど、身体の不具合に対しての抵抗作用があることもわかりました。黄色く熟したバナナは、青いバナナと比べて免疫力が高める効果があることも報告されています。バナナの種類でも違いがあり、高地栽培種のバナナはより感染予防を促す傾向があります。

青いバナナと糖尿病

 

つまり、ほとんどの人はバナナが完熟したとき、特に皮が黄色くなり黒い斑点ができたときに、食べるのがいいでしょう。しかし、糖尿病になる恐れがある人、急な血糖値の上昇を抑えたい人は、まだ青いバナナを摂取しましょう。

バナナを食べないほうがいいとき

専門家は、特に肝不全や腎不全の人にバナナの摂取を勧めません。 カリウムの摂取量が増えすぎると危険なので、肝臓や腎臓の治療薬を処方された方はバナナを食べる前に、医者に相談しましょう。

気を付けておきたいこと

  • バナナはとてもおいしいので、いろいろなレシピに使えますが、バナナの効果を最大限に引き出すのは、生で食べた時です。
  • バナナを冷蔵庫に入れると味も落ち栄養も減るので、常温で保存しましょう。
  • 一度皮をむいたら、傷みやすいのですぐに食べましょう。

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