包帯の全て〜包帯の正しい使い方について知ろう

包帯や絆創膏は、患部を固定したり保護するために使われますが、決して必要以上にきつく巻いてはいけません。
包帯の全て〜包帯の正しい使い方について知ろう

最後の更新: 21 9月, 2020

包帯や絆創膏は、保護するため、または補強するために患部に巻いて使います。ガーゼやキャンバス地など様々な素材の包帯があります。患部は出血のある怪我かもしれませんし、骨折や筋肉の痛みかもしれません。

包帯は、何千年も前から使われてきました。古代ギリシヤの医者であり、医学の父と呼ばれるヒポクラテスは、静脈性潰瘍の治療に包帯を用いた最初の人物だとされています。ですが、それよりも昔、例えばエジプトなどの古代文明では、すでに様々な医学的治療に包帯が用いられていたようです。現在、その多くは怪我や打ち身の治療に使われています。

今日の記事では、包帯のすべてについて見ていきましょう。

包帯の目的とは

包帯を巻く人

ご存知のように、様々なタイプの包帯や絆創膏が販売されています。一般的には、傷を保護するため、感染を予防するため、出血を止めるためなどの目的で使用されています。ですが、それだけではなく、手足の動きを限定するためにも使用されます。同じように、骨折の治療などの添え木を固定したり、体の様々な部分をサポートするためにも使われます。

包帯は、静脈循環にも役に立つかもしれません。特に、足の浮腫がある場合に役立つでしょう。出血を止めたり、塗布した薬剤がずれないようにも使われます。

包帯の機能

包帯には大きく3つの目的があると言えるでしょう。

  1. 包む:包帯や薬を特定の箇所に当てたいときに使われます。
  2. 圧縮する:手や足をぎゅっと押さえるのに役立つでしょう(止血したい時など)。
  3. 矯正する:脱臼の時などに手足をしっかりと固定することができるでしょう。

 

包帯の種類

膝に包帯を巻く人

包帯は、それぞれの目的に合わせて様々な大きさや形のものが販売されています。

  • 丸型の包帯は腕や脚の絆創膏を包みます。そのために、医師は四肢全体を包むでしょう。
  • スパイラル包帯は手や腕、脚を固定する添え木を包んで固定を助けます。ゴムのように伸び縮みのする包帯が使われるでしょう。
  • スパイカ(麦穂)包帯は、スパイラル包帯ととてもよく似ています。四肢や手、指に巻き、そのあとわずかに重ねて巻きます。
  • 8字帯と呼ばれるものもあります。通常は関節に使われます。関節から関節までの部分など2つの部分を固定するために使います。鎖骨骨折の治療に使われる特別な形の8字帯もあります。患者の背中に8字帯を付け、肩を後ろに引っ張ることで背中をまっすぐに保つことができます。
  • 反回包帯は、頭部や手術した手足に使われる包帯です。前から後ろまで全体を包帯で包むことができます。

包帯をすると健康にリスクがある?

他の医薬品と同じように、包帯にも合併症が起こる恐れはあります。よくわかっていない人が包帯を巻いたり、適切な手順に従わなかった時に起こりやすいと言えるでしょう。

例えば、包帯を必要以上にきつく巻くと、コンパートメント症候群となる可能性があります。これは、圧迫されたことによって、酸素を含んだ血液が全ての部分に到達できない状態です。従って、圧迫された部分より先の皮膚は、冷たく青みを帯びてくるでしょう。また、過度に硬い包帯を使うことで、できものや床ずれができてしまうことがあります。水分を帯びた部分に包帯を巻くことで、皮膚がふやけてしまうことも珍しくはありません。

まとめ

包帯は、ちょっとした傷から骨折まで、いろいろな種類の怪我の治療にとても役立ちますが、手順をよく理解している専門家に巻いてもらうことが推奨されています。


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