ギプスとスプリント〜その使い方とケアについて

あなたはギプスとスプリントの違いを知っていますか? 今日はそれぞれの違いや使い方、ケアの方法について見ていきましょう。
ギプスとスプリント〜その使い方とケアについて
Diego Pereira

によってレビューと承認されています。 医者 Diego Pereira.

によって書かれた Raquel Lemos Rodríguez

最後の更新: 05 2月, 2023

ギプスとスプリントは、骨折や骨にヒビが入った時などに体を保護する医療器具です。その部分を固定し、動きを制限しますので、回復を早めてくれるでしょう。また、痛みの軽減にもなります。通常、ギプスやスプリントはプラスチック、布、しっくい、ガラス繊維でできています。

ギプスとスプリントは同じ目的で作られています。その違いは、怪我の炎症によります。もし炎症していれば、スプリントが良いでしょう。より快適に感じるよう、調節可能だからです。また、痛みを強くする循環トラブルを予防することもできるでしょう。

炎症が引けば、おそらくすぐにスプリントからギプスへと取り替えられるでしょう。ギプスはスプリントよりも硬く、コンパクトです。つまり、捻挫や骨折などの怪我をした部分の保護により優れているでしょう。

ギプスとスプリント〜ケアについて

ギプスとスプリントは素材が違い、それぞれ異なる状況で使われていますが、ケア方法はとてもよく似ています。ケアをする際に覚えておきたいことを以下に挙げましょう。

1. 乾燥した状態に保つ

怪我 ギプスとスプリント

近年、ウォータープルーフのギプスやスプリントが出てきていますが、その多くはウォータープルーフではありません。そのため、濡れてしまわないように特別なケアをしなくてはいけません。

では、シャワーの時や泳ぎたい時はどうすればいいのでしょうか?ビニール袋や医師の推奨する袖などを使い、濡れないようにカバーすると良いでしょう。

ギプスやスプリントが濡れたら、湿り気が内側(皮膚に触れる部分)にまできてしまったら、簡単には乾かないでしょう。発疹や赤み、痒みを引き起こすかもしれませんし、深刻なケースでは炎症を引き起こしてしまうかもしれません。

2. 掻かないようにする

ギプスやスプリントを着けていると、時に痒みを感じることもあるでしょう。そのような時、鉛筆などの細いものを使ってなんとか掻こうとする人もいるでしょう。これはいいことではありません。無理やりギプスの内側に入れた物体が炎症を起こす原因となるかもしれません。

痒みを押さえる最も良い方法の一つは、ヘアドライヤーの冷風機能を使って涼しい風を内側に送ることです。痒みが完全に消えないかもしれませんが、ちょっとはマシになるでしょう。

 

 

3. ヒビや壊れには注意する

ギプスやスプリントは、時に割れてしまうことがあります。割れてしまうと問題となることがあります。形がおかしい、他の部分よりも柔らかく感じる、などがあればチェックしましょう。

ヒビの入ったギプスやスプリントを着けていると、傷や炎症、痛みを引き起こすかもしれません。ギプスやスプリントの変形や破れには毎日注意し、皮膚の赤みなどが現れないかを確認しましょう。怪我が悪化しないためにもぜひ行ってください。

4. 勝手にギプスを取らない

手を怪我した子供 ギプスとスプリント

子供が腕や脚の骨を折った時、ギプスに友達がサインをしたり、励ましのメッセージを書く姿は微笑ましいですね。ですが、子供がギプスを引っ張ったり、ギプスの内側の皮膚と触れ合っている部分を取り除こうとすると問題です。

これをすると深刻な傷を作ってしまう恐れがあります。ギプスを傷つけるようなことはしてはいけません。包帯の上からペンで書くだけなら問題はありません。書く時は油性のマーカーを使うと良いでしょう。

 

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こんな時は気をつけて

前述したケア方法に加え、以下のように感じたら、決して放っておいてはいけません。放っておけば健康を害する危険があります。

例えば、

  • 手や足の指先の感覚がなくなる、チクチクする
  • 四肢の感覚がなくなる
  • 皮膚が青白くなる、紫がかった色になる
  • ギプスやスプリントの周りの皮膚が赤くなる
  • ギプスやスプリントを使っている間、怪我をした手足が炎症する

などです。

上記のような症状が現れたら、すぐに医師の診察を受けましょう。炎症や赤み、過敏さが消えるまで放っておくなどすれば、深刻な問題を引き起こすでしょう。

さらに、もし、医師の処方による鎮痛薬が効かず、発熱やむくみ、痛みがあるなら、救命救急を訪れましょう。


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