膝の怪我からの回復を早める効果的な方法
膝の怪我は、運動をしている人やプロのアスリートだけに起こることではありません。残念ながら、靭帯の損傷やさらにひどい怪我では半月板損傷になることは稀なことではありません。
今日は、膝の怪我の予防、そして実際に怪我してしまった時に回復を早める方法を見ていきましょう。健康的な生活習慣と合わせて行うと、回復がさらに早まるかもしれませんね。
膝の怪我からのリハビリ
膝を怪我してしまったら、まずは日々の生活ペースをスローダウンさせましょう。怪我をする前に行っていたことの中で、中断させなくてはいけないものが出てくるでしょう。
このような状況から、やる気を失ったり、ひどい時には鬱状態になる場合もあります。怪我が一生治らず、夢や希望が断たれたように感じる人がいるかもしれません。最初は難しいかもしれませんが、まずは前向きな気持ちを持つ事が大切です。リハビリには、勇気や前向きな態度、諦めない気持ちが必要です。湧き上がるマイナス思考との気持ちの戦いは長く続くでしょう。怪我の回復は、程度にもよりますが、6ヶ月ほどかかるかもしれません。
気分が落ち込まないような、なんらかの刺激を得る事は大切です。家族やパートナー、友人に頼りましょう。リハビリを成功させるには、目標を持つ事が大切です。
こちらも合わせてどうぞ:半月板手術後に行う膝のリハビリテーションについて
膝を怪我した時の対処法
なんらかの動きをした時に不快感や痛みを感じる、炎症が起こった場合は、すぐに怪我を疑いましょう。体の出すわずかなサインにも敏感になる事が大きな怪我の予防につながります。
1. 温める
2. 重い物を持ちあげる時は気をつける
持つものが重ければ重いほど、半月板や靭帯は耐えなくてはいけません。これらの機能の一つは、膝を曲げる際の、脛骨と大腿骨の間の関節のクッションの役割です。
そのため、膝を曲げて重いものを持ち上げる時には、姿勢に気をつけましょう。胸を前に出し脚を伸ばしたまま持ち上げるのではなく、きちんと膝を曲げ、背骨をまっすぐにしたまま物を持ち、ゆっくりと立ち上がりましょう。
3. 靴の重要性
膝の健康に良くない影響を与える物の一つに、靴があります。膝に不快感や弱さを感じるなら、もしかすると靴が良くないのかもしれません。自分の足の形はもちろん、膝の状態に合った適切な靴を履きましょう。
ハイヒールなど前方への傾きが大きすぎる靴は、履いていて不自然に感じます。膝だけでなく、背中にも良くない影響を与えるでしょう。底にクッションがなく、平らで硬い靴もまた、膝にはあまり良くないでしょう。
4. 神経筋の包帯(テープ)
かつて、リハビリ中の膝を固定するテープは、一種類しかありませんでした。ですが、今はキネシオテープと呼ばれる神経筋のテープがあります。このタイプのテープは筋肉に沿って貼る事で効果を発揮すると考えられています。
このテープは、安定感やサポート力を与えるだけでなく、細かなマッサージ効果を与えつつ、動きを限定しながらも身体能力を尊重するとされています。
こちらも合わせてどうぞ:膝の痛みの原因となる悪習慣
5. 膝に負担をかけないエクササイズをする
膝を怪我している時、または膝の怪我を予防したいと考えている時には避けるべきエクササイズがあります。ジャンプなどの衝撃力の大きいエクササイズ、膝を回転させるエクササイズは避けましょう。
骨盤位置の腰椎での脊椎の偏差によって膝を怪我する場合もあります。したがって、習慣的にお腹の筋肉を鍛えたり、ストレッチをするのも大切です。
最後になりましたが、膝の痛みを感じた時は、痛みが慢性化する前に必ず専門医を受診しましょう。中途半端に治った状態の膝を酷使することで、さらにひどい状態になる恐れもありますし、生活の質や普段の活動にまで影響を与えてしまうこともあります。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Tauchi, R., Imagama, S., Muramoto, A., Tsuboi, M., Ishiguro, N., & Hasegawa, Y. (2015). Influence of spinal imbalance on knee osteoarthritis in community-living elderly adults. Nagoya journal of medical science, 77(3), 329–337.
- Heiber, V. 2014. Taping neuromuscular en tendinopatías rotulianas en jugadores de básquet: “rodilla del saltador”. Facultad de Ciencias Médicas de Universidad FASTA. http://redi.ufasta.edu.ar:8080/xmlui/bitstream/handle/123456789/1076/2013_K_013.pdf?sequence=1
- Lee, K., Yi, C. W., & Lee, S. (2016). The effects of kinesiology taping therapy on degenerative knee arthritis patients’ pain, function, and joint range of motion. Journal of physical therapy science, 28(1), 63–66. https://doi.org/10.1589/jpts.28.63
- Ryan M, Elashi M, Newsham-West R, et al
Examining injury risk and pain perception in runners using minimalist footwear
British Journal of Sports Medicine 2014;48:1257-1262. - Gale Gehlsen, Janelle S. Braatz, Nikki Assmann. 1986. Effects of heel height on knee rotation and gait. Human Movement Science. https://doi.org/10.1016/0167-9457(86)90021-7.
(http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0167945786900217) - Why weight matters when it comes to joint pain. Harvard Health Publishing. https://www.health.harvard.edu/pain/why-weight-matters-when-it-comes-to-joint-pain
- Gerard A. Malanga, Ning Yan & Jill Stark (2015) Mechanisms and efficacy of heat and cold therapies for musculoskeletal injury, Postgraduate Medicine, 127:1, 57-65, DOI: 10.1080/00325481.2015.992719
- E. Barral, Federico Buonanotte. 2020. Catastrofización ante el dolor y abuso de analgésicos en pacientes con migraña crónica. Revista de Neurología. https://dialnet.unirioja.es/servlet/articulo?codigo=7333839