変形性関節症の症状緩和をサポートする生活習慣

6月 19, 2019
変形性関節症を完治する治療法はありませんが、健康的な生活習慣を身につけることで症状を抑えることができます。本記事で詳しくご紹介しましょう!

変形性関節症は、関節の健康状態を危険にさらす慢性疾患で、60歳以上の人々に発症するのが一般的だと言われていますが、すべての年齢の人に発症する可能性があります。

変形性関節症を完治させる治療法はありませんが、健康的な生活習慣を送ることでその進行を遅らせ、症状を緩和するのに役立ちます。

変形性関節症の患者は、鎮痛剤の服用に加えて、その症状を和らげる様々な治療方法や生活習慣を実践することが推奨されます。

変形性関節症の症状を緩和するのに役立つ生活習慣

変形性関節症は、軟骨の劣化により関節に痛みや腫れが生じる関節の損傷が原因で、関節の変形が起こる変形性疾患です。

その原因は、劣化だけでなく怪我や事故などが原因のこともありますが、痛みやこわばり、そして動きが制限される可動域の減少などの症状を引き起こします。

症状の深刻度には個人差がありますが、多くの場合、日常生活の質に悪影響を及ぼします。

そのため、変形性関節症の治療は、疾患の進行を抑えながら辛い症状を管理することを目指しています。

こちらもご参考に:変形性関節症について知っておくべきこと

1. 運動

運動の効果

一般的に運動は私たちの健康全般を促進に効果があるため、関節の健康促進とその可動性を改善するのに役立ちます。

変形性関節症が原因で起こる痛みは、ある特定の運動能力や動きを低下させる傾向がありますが、だからと言って座りがちな生活を送ることはお勧めできません。

ローインパクトと呼ばれる膝への衝撃の少ない運動を継続して行うことで、関節の周りの筋肉を強化しながら変形性関節症が原因で起こるその他の症状を予防するのに役立ちます。

毎日約20〜30分の運動を行うことで、膝周りのこわばりや痛みを緩和します。

ウォーキング、水泳、ストレッチ、そしてヨガや太極拳も良いでしょう。

2. 減量

太りすぎまたは肥満は、変形性関節症患者の関節の状態を悪化させるリスクを高めます。

また肥満や太り過ぎは、変形性関節症の引き金とも考えられているため、体重を数キロ減らす努力をしましょう。

体重が健康的な体重に戻れば、関節への過度な負荷が軽減されて痛みが和らぎます。

また体重を減らすことで、心血管疾患やメタボリックシンドロームのような他の健康上の問題や病気を発症するリスクを減らすことができます。

3. 質の高い睡眠

睡眠の質を高める方法

睡眠障害は、変形性関節症の症状を悪化させるだけでなく、生活の質を低下させる可能性があります。

変形性関節症が引き起こす痛みが、睡眠の質に悪影響を及ぼすことがありますが、質の高い睡眠が関節の腫れや痛みを軽減する鍵となるため、毎晩質の高い睡眠をとることが必要不可欠です。

睡眠障害を発症している場合は、医師の診察を受けてください。また医師の指導の元で以下の生活習慣を実践しましょう。

  • 快適に眠ることができる寝室づくりを心がけてください。
  • 寝室での仕事や作業は避けて、眠るための空間にしてください。
  • 就寝前にコンピュータ、携帯電話、タブレットなどの安眠を妨害するものを使わないようにしましょう。
  • 睡眠を促進する食品を積極的に摂取しましょう。
  • 夕食は低カロリーで健康的な食事を心がけてください。

こちらもご参照を:骨と関節を強くする自然療法

4. 天然のお茶を飲む

薬用植物を使ったお茶は、医師が処方する薬の代用にはなりませんが、症状の緩和に役立つと言われています。

抗炎症特性をもつ次のようなお茶を試しましょう。

  • 生姜茶
  • 緑茶
  • ウコン茶

5. 温冷療法

温冷療法

関節の炎症を緩和するのに効果的な方法です。

患部を温めることで、血行の促進と改善、栄養素の輸送、そして精神状態を落ち着かせる効果も期待できます。

患部を冷やすことで、血管が閉じて腫れや痛みを軽減し、炎症が和らぐ効果があります。

  • お湯または温めたパッドで患部を温めます。タオルをお湯に浸してから絞って温タオルを作ることもできます。(やけどにご注意ください)
  • 安静にした状態で患部に20分間置きます。
  • 患部を冷やす時は布や袋に氷を入れて20分間患部に当てます。

注意事項:氷を皮膚に直接当ててはいけません。必ずタオルなどに包んでください。温める時は皮膚が耐えられる温度かどうかを確認し、やけどに注意してください。

最後に

変形性関節症を完治する治療法は現在ありませんが、悪化する可能性がある慢性疾患なので、症状を和らげて進行を遅らせる生活習慣や治療を行うことが大切です。

まずは医師の診察を受けて、その指示に従ってください。

医師の処方による薬と治療に加えて、今回ご紹介した生活習慣が症状の改善に役立つでしょう。

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