鼻血が出る9つの原因

多くの場合、鼻血は深刻な状態ではありませんが、頻繁に出る場合や量が多い場合は注意しましょう。

大抵の場合、鼻血は深刻な健康問題ではありません。ですが、頻繁に出る場合や量が多い場合は、深刻な問題が隠れていることもあります。

これまで生きてきて、鼻血が出たことが一度もないという人は少ないでしょう。そのため、鼻血が出たらどうしたらいいか知っている、という人がほとんどだと思います。ですが、どのようなケースにしても、どうして鼻血が出るのか、その理由を知っておくことが一番でしょう。

鼻血は、頻繁に出る時のみ医療機関を受診すべきでしょう。

よくあるトラブル、鼻血

少なくとも人口の60％は、一度は鼻血を経験しているという概算が出ています。鼻腔には多くの血管が通っており、その多くは比較的浅い場所にあります。鼻血の95％は、鼻孔に近いこの部分から起こり、”前部出血”と呼ばれています。

一方で、鼻の奥の方から出る出血は、”後部出血”と呼ばれています。後部出血では、前部出血よりも出血量が多いことが一般的です。そのため、止めるのもより難しいでしょう。この場合はすぐに医療機関を受診する必要があります。

鼻血は、10歳以下の子どもや45歳以上の人によく見られます。ですが、それ以外の年齢でも、もちろん鼻血が出ることは珍しくはありません。鼻血の主な理由を以下に挙げましょう。

1.　乾燥

鼻血の原因として一番多いのは、鼻腔の水分不足です。鼻腔が乾燥し、鼻血が出るのです。この問題は、鼻呼吸をしていない人や清潔さが保たれていない場合に起こりやすいでしょう。ウイルスやアレルギーが原因の場合もあります。どちらにしても、それほど深刻な状態ではありません。

2.　外部からの刺激

保護者や保育者が気づかないうちに、幼い子どもが自分の指などの異物を鼻に入れてしまうことはよくあります。これは出血につながるでしょう。2、3日してから突然異臭がしたり、呼吸がしにくくなるケースもあります。この場合は、すぐに病院を受診しましょう。

3.　アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は必ずしも鼻血が出る、ということではありません。ですが、関係しているケースもあります。この種類の鼻血は突発的で、夜に出ることが多いでしょう。心配しすぎることはありませんが、アレルギーをコントロールする方法などは専門医に相談すべきでしょう。

4.　怪我

鼻血の一番多い原因は、怪我です。鼻を強くかみすぎた、鼻をほじったなども含まれます。この種類の鼻血は、自宅で適切な処置をすればすぐに止まるでしょう。

ですが、鼻腔や頭蓋骨の深刻な怪我が原因で鼻血が出ている場合は、放って置かず、すぐに医療機関を受診しましょう。

5.　乾燥した空気

暖房や冷房などで空気が乾燥していると、鼻血が出ることがあります。鼻の粘液が乾燥してしまうからです。これは、各家庭で状況を改善することができるでしょう。

6.　特定の物質

抗凝固剤や抗血小板物質などが原因で、鼻血が出ることもあります。充血除去剤の過剰使用もまた、出血を引き起こします。

7.　フォン・ヴィレブランド病

フォン・ヴィレブランド病は、血友病と似た分類の深刻な状態で、凝固障害を引き起こす遺伝的な病気です。そのため、思い当たる原因もなく頻繁に鼻血が出る場合は、この病気が隠れていることもあります。できるだけ早く専門医の診察を受けましょう。

8.　鼻血に繋がることの多いその他の病気

頻繁に鼻血が出る場合は、他の原因もあります。白血病、悪性腫瘍、肝臓病などです。頻繁に鼻血が出る人、出血量が多い人は、すぐに医療機関を受診しましょう。

9.　他の原因

良性の腫瘍が鼻につながる血管に圧力をかけ、出血につながることがあります。また、気圧や高度などが原因で鼻血が出る場合もあります。高い山に登った時や飛行機で鼻血が出やすいというのは、こういった理由なのです。