私たちが持つ「逆境に打ち勝つ強い力」
人生で最悪の出来事に見舞われ、強く生きて行く方法を手に入れた経験はありませんか?そのときに「真の人生を生きている」と実感したことでしょう。
逆境 は知識を得るための素晴らしいチャンスであり、幸せや健康な時間は学ぶ機会を広げる時間です。つまり、逆境や幸せな時間は、自分を理解し、何と戦っていくべきかを発見する大切な時間なのです。
私たちは、経験という名の地図に導かれています。そして、すべてが闇に包まれたような辛い暗黒の時間、キラキラと輝く時間、そして涙の時間など、多くの瞬間を背負って生きています。
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賢さは時に痛みを伴いますが、様々な瞬間や涙を流す経験を経て、私たちは強くそして賢く成長します。
強くなるために生まれてきた理由
私たち人間は、見た目よりもとても強いですが、その理由はとても簡単です。私たちの脳は生き延びることをプログラムされており、私たちの遺伝子は、逆境に立ち向かい生き延びるときにその力と強さを発揮する傾向があります。
生き延びることよりも「幸せ」になる方が難しいのはこのためです。私たちの脳は「幸せ」を役に立たないものだとみなしますが、実は私たち人間は心の中で常に幸せを追い求めています。
生き延びるためには、危険な状況や脅迫、そして何かを失ったときにどう対処できるかが大切な鍵となります。
歴史を見てもわかるように、人間は様々な障害や、困難な状況を打ち壊すことで進化を遂げてきました。これが私たちが身につけてきた知識や能力となります。
私たちは自分が思うよりも強い人間として生まれていますが、ほとんどの人がそれに気づいていません。
トラウマになってしまっている幼児期
誰の人生にも、トラウマになってしまった出来事がいくつかあります。何かを失ったこと、精神面の崩壊、迷い、暴行など。
- 幼少期にトラウマになるような経験をした人は、その経験を引きずったまま生きていくことが多いといわれています。
- 逆境に対応する心理的なツールを持たない幼児期に受ける辛い経験は、精神的な成長や性格の形成に深刻なダメージを与えます。
- 精神科医であり神経学者であるボリス・シリュルニク医師は「幼児期のトラウマと呼ばれる心的外傷は大人になるまで持ち越すべきではなく、また持ち越さない方法もある。大切なのは私たちがその経験をどう対処していくかだ」と語っています。
- 私たちは心的外傷から回復し、立ち直ることできます。もちろん子供1人の力では不可能ですが、様々な人からのサポートを受けることで、心の平穏と自信を取り戻し、新しい人生を踏み出すことができます。
- 痛みを忘れることはできませんが、その痛みと共に生きる方法は必ずあります。
- 私たちは誰もが愛される資格がありますし、また幸せになる価値があります。
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自分の中にある逆境力と強さ
「レジリエンス」と呼ばれる逆境力とは、破壊的な力に負けそうになったときもそこから私たちがどのように立ち上がり回復して行くかと言う私たちの姿勢です。
心理学ではこの単語の意味は少し異なります。私たちは個人的なトラウマに悩まされているとき、またそこから回復したとき、以前と同じ自分には戻れません。
- 「同じではない」ことは、幸せやバランスのとれた人生を得られないという意味ではありません。
- 以前とは違う強い人間に成長したという意味です。
- この成長過程を心理学では「レジリエンス」と呼びます。私たちの脳は、逆境に直面するためにプログラムされています。
- 私たちは成長し、恐れや困難から学び前に進もうとします。
それでも失敗することがあります。それはなぜなのでしょうか?
- これまでの育てられ方や成長過程
- 私が暮らす社会の状況
- 適切な心理学的な戦略を得られない状況
逆境力を学ぶ
世の中には人生の困難に打ち勝つ方法を知っている人がいます。母親の背中を見て学んだのかもしれませんし、自然とその力を持って生まれてきたのかもしれません。しかしこれは稀なケースで、ほとんどの人は、逆境に打ち勝つ力を訓練で身につけています。
これからご紹介する3つのフレーズを毎日繰り返すことで、強さと逆境力が身につきます。ぜひお試しください。
- 私は困難に立ち向かう力がある人間だ。私は価値のある人間で、品行方正、自尊心も高く、人々に愛される人間だ。
- 私は自分の中に強い信念をしっかりと持ち、夢や希望を諦めないで追い求める人間だ。
- 私は様々な問題を解決し、コミュニケーションを大切にしながら自分を守り、良い人間関係を築いて幸せな人生を勝ち取る人間だ。
このフレーズで自分の脳を刺激し、考え方を変えていきます。勇気、強さ、人生を生き抜く逆境力を得るために必要な絶対的支柱を作ります。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
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