デソゲストレルの使用とその副作用
デソゲストレルは、避妊目的で使われるプロゲストーゲンです。プロゲストーゲンとは、自然の黄体ホルモンで、生理周期の第2期に黄体によって、また、妊娠中は胎盤によって分泌されるホルモンです。さらに、睾丸と副腎皮質もまた少量のプロゲステロンを分泌します。では、デソゲストレルの効果特徴や副作用はあるのでしょうか? 今日は、避妊薬であるデソゲストレルについて詳しく見ていきます。
デソゲストレルの効果兆候
デソゲストレルは、避妊薬の一種です。経口避妊薬には主に2つの種類があります。
- エストロゲンとプロエストロゲンの組み合わせ:複合ピル
- プロゲスチンホルモン避妊のみ:プトゲストーゲンのピル
現在、ほとんどの経口避妊薬は、分離されたプロゲステロンかデソゲストレルが75μgの服用量で使用されています。
デソゲストレルを服用している女性は、毎日欠かさずに服用しなくてはいけません。毎日同じ時間に服用し、次の服用までは、常に24時間空けます。
デソゲストレルはどう働く?
この経口避妊薬は、主に子宮頸管粘液に働きかけます。そして、精子にとって適切でない環境にするのです。ですが、常に卵子が成長するのを防ぐわけではありません。卵子の成長を妨害するのは、複合ピルの主作用です。
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また、複合ピルと違い、授乳中の女性やエストロゲンに耐えられない女性もデソゲストレルを使用することができます。
考えられるデソゲストレルの副作用
すべての薬剤がそうであるように、デソゲストレルにも副作用があります。
- 最も一般的な副作用は、不定期の不正出血でしょう。わずかに血がティッシュにつく程度で、生理用ナプキンを必要としない程度かもしれません。ですが、時には、出血がひどく、通常の生理と同じ程度の出血で、ナプキンを使わないといけない場合もあります。
- 出血が全くない場合もあります。しかし、不正出血はデソゲストレルの避妊効果が落ちているというサインではありません。不正出血が長引く場合、出血量が多い場合は主治医に相談しましょう。
まれに起きる副作用(10人に1人程度)には以下のようなものが挙げられます。
- 気分の急激な変化やうつ
- 性欲の低下
- 病気だと感じる
- 頭痛
- ニキビ
- 胸の痛み
- 生理が不定期になる、生理が止まる
- 体重の増加
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次に、100人に1人以下の割合で起こりうる副作用を挙げましょう。
- 膣感染
- コンタクトレンズを装着している時の不快感
- 嘔吐
- 抜け毛
- 生理痛
- 卵巣嚢腫
- 倦怠感
1000人に1人以下の割合で起こりうる皮膚トラブルもあります。
- 皮膚の痛み
- じんましん
- 皮膚紅斑
上述した副作用以外に、胸からの分泌物や子宮外妊娠の報告もあります。子宮外妊娠とは、子宮内膜以外の場所に受精卵が着床してしまうことです。
デソゲストレルの有害反応
デソゲストレルには有害反応がいくつかあります。何か反応が現れた時は、すぐに婦人科医を受診しましょう。また、以下のような症状がある場合は、デソゲストレルの服用を止めましょう。
- 進行性の静脈血栓塞栓症であった、または現在そうである
- 深刻な肝臓疾患の歴がある
- 原因不明の膣からの不正出血がある
- デソゲストレルの活性物質またはその医薬品添加剤の何かに対し過敏症である
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