男性のお悩み:逆行性射精の原因とその治療法
オーガズムがあるのに、精液の排出がほとんどもしくは全くないという男性が少なくありません。
これは、逆行性射精と呼ばれる症状で、精液がペニスから体外へと出る代わりに膀胱に入ります。
逆行性射精の男性がクライマックスに達すると、射精される精液の量が非常に少なかったり、全くないこともあります。
基本的には、健康に有害とは考えられていませんが、子どもを持ちたい場合には深刻な問題となります。
逆行性射精を発症してるときやその疑いがある場合は、必ず医師の診察を受ける必要があります。
特に子供が欲しい場合は、専門医に相談する必要があります。
射精中に起こること
男性のオーガズムは、精管と呼ばれる管を通して、精子が精巣から前立腺に運ばれます。
前立腺では、精子が他の液体と混合されて精液が生成され、射精中にペニスから体外へと排出されます。
精液が前立腺から陰茎内の尿道に流れると、膀胱の入り口にある膀胱頸部の筋肉が緊張し、ここを閉じて膀胱間の早漏を防ぎます。
しかし、膀胱頸部の筋肉が締め付けられ、精液の膀胱への通過を閉じる能力が失われると、逆行性射精が起こります。
逆行性射精の症状には、次のものがあります。
- ドライオーガズム:精液がほとんど出ないか、全く出ません。
- オーガズム後の濁った尿:精液が膀胱に入ったことを示します。
- 男性の不妊症:避妊を行わずに継続して性行為を行なっているカップルでも、男性が逆行性射精の場合は女性が妊娠しません。
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逆行性射精の原因
すべてのドライオーガズムが逆行性射精によって引き起こされるわけではありません。
まず最初にドライオーガズムの原因がわかっている場合、どのような選択肢があるかを理解しましょう。
ドライオーガズムが起こる理由のいくつかをご紹介します。
- 前立腺の外科的切除(前立腺切除術)
- 膀胱の外科的切除(膀胱切除)
- 骨盤領域のがんを治療するための放射線療法
ドライオーガズムが起こっている場合は、必ず医師の診察を受けてください。
注意や治療が必要な問題が生じていないかを医師が確認します。
逆行性射精の危険因子
逆行性射精を引き起こす可能性のある危険因子のいくつかをご紹介します。
- 高血圧の患者で、それをコントロールするために特定の薬を服用している場合
- 糖尿病または多発性硬化症を発症している場合
- 過去の前立腺または膀胱手術の手術を受けている場合
- 感情障害または精神障害を治療するために薬を服用している場合
- 脊髄損傷がある場合
医師に相談するべきタイミング
逆行性射精は、男性が勃起したりオーガズムを楽しむ能力には影響しません。
そのため、基本的には健康に有害とは考えられず治療の必要もありません。
ただし、次のような問題が起こっている場合は、必ず専門医に相談してください。
- コンドームをはじめとする避妊法を1年以上使用せず、定期的な性生活を行い子供を持つことを希望しているのにも関わらず、妊娠しない場合
- ドライオーガズムの原因となる処方薬を服用している場合:医師は通常の射精へと回復する他の治療法を検討します。
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逆行性射精を発症している人へのアドバイス
子供が欲しいけれどなかなか妊娠しない場合、妊娠しないという事実が心身の緊張を引き起こします。
この場合は、瞑想やヨガを実践することでストレスを減らし、症状の改善に役立ててください。
逆行性射精の男性は、不妊治療を行うことで、パートナーが妊娠することも可能です。
専門医に相談して、二人に合う方法を見つけてください。
不健康な生活習慣やライフスタイルを改善することも不可欠です。
特に糖尿病を発症している男性は、血糖値を正常に保つことが症状の改善へとつながります。
今回ご紹介した情報が、現在あなたに何が起こっているかを見つけるきっかけになったり、逆行性射精への理解がより深まるのに役立つことを願っています。
自分は逆行性射精かもしれない時になる場合は、必ず医師に相談してください。
問題解決の糸口が見つかるでしょう。
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